課題曲【リュート】(1)-"The Queen's Goodnight"- [楽譜]
現在取り組んでいる曲は、Thomas Robinson(1588-1610)の"The Queen's Goodnight"。二重奏です。
1603年刊の"The School of Music"に載っている曲なのですが、この本は表紙にあるように教則本なのです。古い英語で書かれているので、読むのは一苦労します。(綴りが少し違ったり、uがvになっていたり、sやcが見慣れない活字になっているのは当然として、急に難しい単語が出てきたりします。)
WHEREIN IS TAVGHT, THE PER-
FECT METHOD, OF TRVE FINGE-
ring of the Lute, Pandora, Orpharion, and Viol de
Gamba; with most infallible generall rules,
both easie and delight-
full.
Also, a method, how you may be your owne instructer for
Prick-song, by the help of your Lute, without any
other teacher : with lessons of all sorts, for
your further and better in-
struction.
Newly composed by Thomas Robinson,
Lutenist.
これは、Lute Iのパートの冒頭。8小節×4という構成で、基本は3/4拍子なのですが、最後の8小節は9/8拍子でリズムを取るのが少し難しい。
Lute IIのパートです。
こちらは、この8小節を繰り返します。
Webサイト"Godfrey's Bookshelf"には15-19世紀の本のファクシミリがpdfファイルで公開されています。Robert Dowlandの"Varietie of Lute-Lessons"もあります。(音楽以外にも)マニアックな本が並んでいて楽しそう。
偶然見付けましたが、ここはお勧め!
言われてみれば当たり前なのかも知れませんが・・・いわゆる五線譜の記譜ではないのですね。
あらためてリュートは古楽器なんだなぁと知らされた感じです。
箏曲の楽譜を見たときと同じ様なショックを受けました。(^^;;
by c-tail (2006-06-21 01:01)
c-tailさま
nice&コメントありがとうございます。
そうなんですよ。タブ譜は音価も異なるし、なかなか慣れません。(^_^;)
でも先人の残してくれた貴重な文化ですから、大切に弾いていきたいと思います。
昔、尺八を少しかじったことがあります。あれよりはわかりやすいかも。
by nyankome (2006-06-21 20:08)