ラモーンズのアルバム [紙ジャケ]
ラモーンズって忘れられてる?
リンクを貼らせてもらっているブログでもなぜかラモーンズの紙ジャケが話題になっていない。
どうしてなんだろ?
70年代中期から80年代の初めにかけてほとんどロックやポップスを聴かなかったぼくにとって、ラモーンズはリアル・タイムのバンドではない。
パンクもクラッシュ、ピストルズ、パティ・スミスぐらいしか興味がない。
でもラモーンズは気になる存在だった。
それは明らかにビートルズに対するリスペクトに溢れたバンドだったからだ。
ジェフリー・ハイマン(vo)、ジョン・カミングス(g)、ダグラス・コルヴィン(b)、トム・アーデレイ(ds)という、兄弟でも親戚でもないニューヨーク、クイーンズ育ちの若者が、それぞれジョーイ・ラモーン、ジョニー・ラモーン、ディー・ディー・ラモーン、トミー・ラモーンという共通の姓を名乗ったのは、ビートルズがまだシルヴァー・ビートルズというバンド名だったころのポールのステージ・ネームに由来しているという。
(後列左からディー・ディー、トミー、ジョニー、前列ジョーイ)
ファースト・アルバムは76年4月のリリースなのに、A面7曲、B面7曲のトータル14曲、1分台、2分台の曲(長くても2分40秒!)がずらりと並んで総演奏時間は30分にも満たないというのもビートルズそっくり。
オールディーズのカヴァーを1曲か2曲演奏しているのところも意識してやっているのだろう。
シンプルなギターのリフと、ベイ・シティ・ローラーズからパクったという「♪アイッ! ホウッ! レッツ・ゴウッ!」というかけ声で始まる1曲め「ブリッツクリーグ・バップ」はジョニーのギターが右ch、ディー・ディーのベースとトミーのドラムスは左ch に振り分けられ、ジョーイのヴォーカルにはエコーがかかって左右にまたがっているという、これもまた60年代のガレージ・ポップみたいだ。
ノスタルジックなテイストが楽しい代表曲「シーナはパンク・ロッカー」(全米86位)や疾走するサーフ・ソング 「ロッカウェイ・ビーチ」、ボビー・フリーマンのカヴァー「ドゥ・ユー・ウォナ・ダンス」(ビーチ・ボーイズもやってました)を含んだ3rd アルバム『ロケット・トゥ・ロシア』(なんちゅうタイトル!)もいいが、やはりぼくは1st 『ラモーンズの激情』が大好きだ。
とくに前述のM-1「ブリッツクリーグ・バップ」から、タイトルはビートルズ風、曲調はビーチ・ボーイズ風?のM-4「I Wanna Be Your Boyfriend」までの冒頭4曲のつながりが堪らない(笑。
クリス・モンテスのカヴァー「レッツ・ダンス」も楽しい。
1st 『ラモーンズの激情』の紙ジャケはヴィニール・コーティングではないが、ニス塗りのような光沢の美しいE式のシングル・スリーヴ、3rd 『ロケット・トゥ・ロシア』は光沢はないけれど、やはりE式のシングル・スリーヴだ。
それぞれに20ページの英文カラー・ブックレットと日本語解説、インナー・バッグのミニチュアがついている。
レーベルもサイアー・レコードのオリジナルをイメージしたもののようだ。
2001年にリマスターされたときの音源を使い、それぞれ5~6曲のボーナス・トラックが追加されている。
おはようございます♪
RAMONES、友人がアルバムを持ってたりしたので聞いた事はありますが、
キチンとアルバム単位では未体験です。
音的には大好きなバンドです。
これを機会にキチンと聴こうかな、と。
紙ジャケCD化って、音楽を見直すいいきっかけになったりします。
僕の場合。
by DEBDYLAN (2007-10-13 09:27)
あー、ラモーンズ、私も興味がありながら聴き逃しているバンドの一つです。
フィル・スペクターがプロデュースしたアルバムがあったと思いましたが、あれしか聴いたことありません。それも昔FMで数曲聴いただけ(笑)。
多分聴けば私のドツボにハマりそうな予感があるのですが^^。機会があれば聴いてみます。
by MASA (2007-10-13 10:29)
Ramonesは一度ですが、目の前でライヴを見たことがあります。
ジョーイはすんごく背が高くて驚きました。
あのスピード感はすさまじいんですが爽快さがありましたね。
初期の彼等もパンクしてて良いですが、個人的にはRoad To Ruinが
my favoriteです。風格さえも感じさせてくれるので・・・(???)
ロンドン・パンクとはやはり違うアメリカらしさが私の心をくすぐったのかも
です。(謎爆)
by MORE (2007-10-13 11:16)
遼さん、こんにちは!
私は最初の3枚と『It's Alive』が大好きです。
60年代ポップへの憧憬が何気なく素直に出ていて微笑ましいくらいです。
昨年に紙ジャケットCD化が頓挫してから待望の発売ですよね。
と言いつつRhinoの拡大版を既に揃えてしまっているので、今すぐに買わなきゃならんという気持ちになれないんですよ。
最近はこういうケースが多くて・・・。
Hey Ho Let's Go!
by chitlin (2007-10-13 13:15)
DEBDYLAN さん、どうもです。
>紙ジャケCD化って、音楽を見直すいいきっかけになったりします
ぼくもそうなんですよ。
とくにここ数年そろそろ定年!なんてのも視界に入ってきて、今まできちんと聴いてこなかった音楽も聴いてみようか、という気分になっているので(笑)、紙ジャケってちょうどいいきっかけなんですよね!
それがパンクというのはちょっとブラック・ジョークめかしてますが(笑。
by parlophone (2007-10-13 14:36)
MASA さん、どうもです。
>フィル・スペクターがプロデュースしたアルバム
『END OF THE CENTURY』ですね。
バンドのメンバーはなかったことにしたがってたみたいですけど(笑。
ぼくはこれ、まだ聴いたことありません。
今回はちょっとムリそうなので、また再度紙ジャケになったときにでも聴いてみようと思ってます^^
by parlophone (2007-10-13 14:39)
MORE さん、どうもです。
>あのスピード感はすさまじいんですが爽快さがありましたね
今回のCD、音も悪くないんで、大音量で鳴らしてもあまりうるさくはならないと思うんですが、とにかく疾走する感じは堪らないですね(笑。
>個人的にはRoad To Ruinがmy favoriteです
じつは3rd のボートラに「Needle and Pins」のアーリー・ヴァージョンとUK シングルのB面として「It's a Long Way Back」のモノラル・ヴァージョンが入っているんですが、この2曲がまたいいんですよ(笑。
『Road To Ruin』も欲しくなっちゃったなあ~^^;
by parlophone (2007-10-13 14:45)
chitlin さん、どうもです。
>『It's Alive』が大好きです
いや~、じつはこれ気になってたんですよ!
ラモーンズはライヴ聴いてこそ!という感じもするんです。
でも今回の紙ジャケではなぜか見送り…。
ワーナーに版権がないのかもしれませんね。
ライヴまでA面7曲、B面7曲にこだわって、2枚組28曲入り。
ぜひ2枚組紙ジャケで出してほしいなあ。
GABBA GABBA HEY!
by parlophone (2007-10-13 14:54)
「パンクはピストルズだけだ」と勝手に思い込んでいたのでラモーンズはリアル・タイムではまったく無視していました。
10年以上前にベスト盤「ラモーンズ・マニア」を買ったものの、なぜかあまり聴かずに終わっていたのですが、2001年リマスター盤を期にファーストを買ったのですがこれが一気にハマりましたね。
やはりビートルズでもそうですが「赤盤」「青盤」などのベスト盤では伝わらない魅力がオリジナル・アルバムにはあります。
結局、毎日1枚づつ4日続けて初期4枚のリマスター盤を買いました(一度にまとめて買わないところがミソ)が、2枚目、3枚目、4枚目とパワー・ダウンしていくのかと思いきや、どれも期待を裏切らない素晴しい完成度というか満足度で4枚とも甲乙つけがたいほど好きですね。
余談ですがGABBA GABBA HEY♪というのは映画「フリークス」の中で(実際の)小人が歌っていたメロディーで、初めてこの曲を聴いたときは「あれっ?、そのまんまコピーじゃん!」って思いましたよ。最後の方の声はたぶん映画の音声がそのまま使われているかもしれません。
最近のテレビ番組の中でシーナ&ロケットの娘さんが一番のお気に入りといってヘッドホン・ステレオで「シーナはパンク・ロッカー」を聴いていたのが印象的でした。
by てらだ (2007-10-13 19:03)
てらださん、どうもです。
>パンクはピストルズだけだ
そうゆうのって、ありますよね。
「オレはやつら以外は認めない!」みたいな(笑。
>2001年リマスター盤を期にファーストを買ったのですがこれが一気にハマりましたね
やっぱり最初は1st ですよね。
それこそ「Hey Ho Let's Go!」からラモーンズは始まったわけですから。
>4枚とも甲乙つけがたいほど好きですね
最初のほうはいわゆる3コード一発の、シンプルでスピーディーなだけの楽曲ですが、ドラムがマーキーに変わったくらいから、少し構成にも変化もでてきたみたいですね。
>最近のテレビ番組の中でシーナ&ロケットの娘さんが一番のお気に入りといって
>ヘッドホン・ステレオで「シーナはパンク・ロッカー」を聴いていたのが印象的でした
いやあ、いい話ですね^^
素敵なエピソードありがとうございました。
by parlophone (2007-10-13 20:32)