2006.03.26
野グソにまつわる教訓 [サディスティック・ネパール]
さらば、山よ!
アンナプルナにて , Jan 2004 Nepal
これはある冬のヒマラヤ山中での事件である。
その日も夜明け前にバキッと目を覚ましたのはいいが、あまりの寒さにヤル気がどこにも見当たらない。巨大ミノムシと化した僕は、薄暗いブルーのテントの中で朝が訪れるのをけなげに待ち焦がれていた。
そして期は熟した・・・
下腹部の奥底でなにやらザワザワとうごめきたつ開放意欲。僕は来たるべきより大きな躍動への期待にただ全身の筋肉を引き締め、目を閉じ、神々の意志に身を委ね、精神を一点に集中させていったのである。
(つまりこれはウンコがしたくなったということなのね。)
未練を引きずりながらもテントから這い出し、昨夜から目を付けていたホドヨイ場所でエイヤッと一本勝負に出た。
とその時、目の前に先駆者の証跡を発見したのである。そいつは虚空に身をよじり、凍ったまま鋭く天を突いている。もしも僕がクルリと反転してその日の朝の勝負に挑んでいたらと思うと背筋が凍りつく。他人の凍結ウンコをシリに刺したという十字架を背負って生きていく人生はあまりにも悲しすぎるではないか!
山中に野グソで分け入るとき、その地冷静に吟味せよ。
野グソの前に野グソあり、野グソの後にも野グソあり。
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Comment (9)
自然の法則...
それは、その地に歩んだ者のみが知る神秘の法則。
で、ですよね...(汗。
by macchi (2006-03-26 20:28)
Ha-ha !
リアルな躍動感 :-D
朝日の中で凍った茶色い小山が並んでるところを想像すると笑えるわ~
こういうのが書けるのって男の特権。女が書くと男女問わず友達にひかれてしまうので、笑いが共有できない。
by あっしも旅行日記にウン○状況を記録します (2006-03-26 21:14)
私もネパールでキャンプしている時に野グソしましたが、確かに皆が野グソしてて場所を慎重に見つけた記憶があります。しかし、凍ってるなんて凄いですねー。
by julius (2006-03-26 21:14)
・・・・ということは
過去に本当にその十字架を背負ってしまった
アルピニストは人知れず苦悩の日々を・・・・
楽になって欲しい・・・^^
by (2006-03-27 07:22)
壮絶だあ!
by waka (2006-03-27 09:01)
しかし、その極限の寒さのなかでも○○○をせざるを得ない「業」を感じます(笑)。
暖かくなると解凍されて・・・、再度「凶器」になるかも。
by (2006-03-27 18:37)
サバイバルはカッコいいことよりむしろこういうことのほうが多いようですね。
それにしても素晴らしい写真との対比が・・・^^
by tm-photo (2006-03-27 19:31)
おもしろい話ときれいな写真をありがとうございました~。
by concretephotograph (2006-03-28 00:14)
おなかよじれました…。
by うらなみっこ (2006-03-31 19:27)