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世の中のからくりについて考える1~「本物の時代」~ [世の中のからくり]

これからしばらく重たい話題を提起します。ぜひ皆さんもちょっと止まって考えてみていただきたいのですが、重たい話の嫌いな方はパスしてください。

 船井幸雄氏は十数年前より、その著書の中でこれからは「本物の時代」がくるとおっしゃっています。しかし住人は本物の時代が来るのはまだまだ先のように感じています。
 都井岬



 雪印集団食中毒事件を皆さんはまだ覚えてらっしゃいますか。このころから、現在の「発掘!あるある大事典」、不二家の事件、構造計算書偽造問題、学校や家庭で起こっている目を背けたくなるような事件が起きている時代が本物の時代でないことは疑う余地はありません。

 それでは現在の日本の状態は 「本物の時代」が来るために必要な過程なのでしょうか。それとも、戦後の欧米流政治、経済、社会が行き詰ったのでしょうか、ネット社会などの新たな文明が悪いのでしょうか。それとも日本人の本質的な問題として「本物の時代」は来ないのでしょうか。

企業の存在理由の一つが「商品やサービスを消費者に提供し、利潤を追求して、社員、株主、そして社会に還元すること」です。そのことにまい進すること自体は悪ではありません。消費者や社会にデメリットになるような行動をとると、市場の原理はその企業を排除します。そのために現在の企業は消費者のニーズに答え、利益を上げようと必死です。不二家だって消費者のニーズはわかっていたはずです。

 一方,老舗旅館や料亭、町の家電品店など様々な業種で それなりに地道に、日々精進していたにもかかわらず、「顧客のニーズにあっていない」、「時代の感性にマッチしていない」などの理由で廃業に追い込まれているものも多くあります。それでは「時代の感性」って何でしょう。老舗旅館や料亭、町の家電品店は「偽物」で、「外資の高級ホテル」や○○ダ電気が「本物」なのでしょうか。「高級ホテル」は文字通り中流から下流の人間はお呼びではありません。また、いまや電気店といえば○○ダ電気などの大型量販店が独占状態になりつつあります。こちらは製品を安く叩いて仕入れて、消費者には喜ばれていますが、そうやって少数の量販店のみが生き残った後も永続性のある業態なのでしょうか?

 住人は「発掘あるある」の事件や「不二家」の事件、「構造計算書偽造」の事件などは「根っこ」のところでその原因はつながっているように思えます。そして住人が天職と思って取り組んでいる医療の現場において、ますます本物の時代から遠のいているような気がします。

 テレビの中では「Drコトー」が高感度を持って受け入れられていますが、一方で、実際の現場では僻地から医師が去り、都会のホテルと見まがう病院でのエステ感覚の軽いイメージで、表面的な「予防」と称する医療。患者さんのことを「患者様」と呼び、企業の論理の導入による「患者さんを病院に呼び込むこと」に必死になっている状態が「本物の医療」でしょうか。すでに死語ですが、「昔ながらの赤ひげ先生」が「偽物の医療」で、ニーズや感性にあっていないので消えてゆく運命なのでしょうか。皆さんはどんな医療をお望みですか?

 次回より世間知らずで浅学の住人が、医療従事者サイドの偏見に満ちた思考であることは承知の上で、「世の中」について私見を展開したいと思います。

>>>世の中のからくりについて考える2~「発掘!あるある大事典」も不二家もみんな同じ?」~
>>>世の中のからくりについて考える3~情報(広告)と企業の利益~
>>>世の中のからくりについて考える4~医療と真実の情報~




 


タグ:歯科 医療
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