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アラゴルンのバーチャルパイロットとの対談 [しょーもない翻訳]

アラゴルン:まず、バーチャルパイロットって特別な血が流れてる人々と言えます?

大空の名無しさん:それって聖職者というものは純潔であると言えるかと訊くようなもんじゃないんですか?

アラゴルン:ぼくが最後に寝た3人は違ってましたけどね。それにしても、ねえ、ボストンって素敵な街ですね。[訳者:ぼすとんって?]

大空の名無しさん:他に質問はないんですか・・?

アラゴルン:状況認識はバーチャルパイロットにとって大切なものですか?

大空の名無しさん:あたりまえじゃないですか。バーチャルバイパーを飛ばしている間は、周囲の状況を常に把握してないと。上司とか同僚とか奥さんとか・・・。上司が六時方向に回り込んできたのに気づかなければ、あなたの職歴は深刻な影響を被ることになるでしょうね。

アラゴルン:脅威予測はどうでしょう?

大空の名無しさん:当然ですよね。ミッション成功のためには必須と言えますね。奥さんがトイレの水漏れの修理をさせようとするかもしれませんよね。そういった偶発事態に備えること・・!ぼくはすぐに配管日曜大工についてのWebページを開ける「ボスボタン」を備えているんですよ。

アラゴルン:バーチャルパイロットの典型的な一日を教えて頂けますか?

大空の名無しさん:いいですよ。ぼくらは朝は早く起きてすぐにフォーラム投稿への返信がないか、メールでチェックするんですよ。で、仕事に行く。30分ほどは仕事をしているように見せるんです。で、それから、脅威が存在しないことが確認できたら、フォーラム巡り。昼食後は、同僚たちが少々疲れてきますよね。最新modをダウンロードする絶好の機会ですよ(状況認識は常に怠り無くってわけ)。帰宅して、フォーラムに新しいスレッドが出来ていないかチェック、それから、いかにも仕事で疲れてげに、奥さんに夕食の用意を頼むんです。奥さんが「テレビを一緒に見ようよ」と言ってもすかさず却下し、「今日中にやんなくちゃいけない仕事を持って帰って来たんだ」って告げる。この「お仕事お持ち帰り」ってシチュエーションは最大限生かしたいですよね。もしかしたら奥さんがビールを持ってきてくれるかもしれませんですし。HOTASに「ボスボタン」をアサインするのを忘れちゃいけませんよ(Excelの擬似ページとかがいいんじゃないかな)。で、クイックミッションをひとっとび(金曜日ならふたっとび)。で、寝る直前にフォーラムに行って罵り合いがないかチェック。(奥さんが寝入っていることを確認すること!でないともうひと仕事しなくちゃかもですよ)

アラゴルン:いやあ、なかなか忙しそうな生活ですね・・?

大空の名無しさん:うん、だから特別な血が流れてなきゃ務まらないですよ。

アラゴルン:で、バーチャルパイロットとして良くない思い出はありますか?

大空の名無しさん:Stopworks製コックピットを買ったんだけど、ボタンがひとつクリッカブルじゃなかったんですよ・・・!でも、ぼく、そのことについては語りたくないんですよね。まだ立ち直れてないんで。他に・・?んんんんんん。Stangの投稿を読んだことがあるんですけど、あれはつらかった。ぼくらはしばしばFrugalと彼のジョークに付き合わなくちゃいけないんですよね。うん、それは時にはほんと、つらいんです。[訳者:よくわからんがあちらはあちらでなかなか大変らしい]

アラゴルン:つまり、バーチャルパイロットでいるっていうのは、おもったより素敵とは言いがたいのかしら・・・?

大空の名無しさん:あのね、アラさん。ぼくらは時にすごくドラマティックな時間を過ごしているんですよ。誰もができることじゃない。何度も言うようですけど、ギーク(知的なオタク)っていうすごーーーく特別な血が流れてなきゃ務まんないんですよ。そこらの一般人には絶対わかんない。いいですか、ぼく、AI僚機を失ったことがあるんです。その衝撃といったらもう・・・!

アラゴルン:なにが起きたんですか?

大空の名無しさん:ぼくはその時、Falcon3.0で飛んでたんですよ。

アラゴルン:3.0ですって?

大空の名無しさん:うん。F4.0だったら誰も気にしないですよね。AIのことを知ることはないでしょ。AIをどうこうすることはできない。そこでの戦争は顔がないんです。顔や名前は只の集合体に過ぎず、あとは1つの雪だるましかいない。[訳者:ゆきだるま・・って?]

アラゴルン:なるほど。続けてください。

大空の名無しさん:そのAI僚機は、何回もぼくを危機から救ってくれたんですよ。彼はALAMO[訳者注:AA-10 "ALAMO"中距離空対空ミサイル]を食らって、"Ctrl + e + e + e"ボタンをお、お、お、押すま、ま、間もなく、死んじまった・・・。

アラゴルン:ご愁傷様でしたね。「アラモ砦を忘れるな」って感じ・・?

大空の名無しさん:*凝視している*

アラゴルン:すまんです。で、そんなに辛かったと?

大空の名無しさん:やつはいい友達だったんですよ。共に飲み共に語って。時々彼がぼくのコンピュータルームにやってきては何時間も話し込んだもんですよ。

アラゴルン:その会話で何か得るものはあったんですか?

大空の名無しさん:うん。奥さんに精神病院に連れてかれました。まだ投薬治療中なんですけどね。

アラゴルン:じゃあ、今は、その人が現実の人間じゃないってことはわかってるんですよね?

大空の名無しさん:ううん、ここだけの話だけど・・。連中はそう信じ込ませたいようですね。

アラゴルン:ええっと、まあ、お大事に。

大空の名無しさん:アラさん、あなた、僚機を失ったことってあります?

アラゴルン:はい?それって、つまり、えっと、そのことがわかってないってこと?

大空の名無しさん:そのことって?

アラゴルン:なんでもないです。で、作戦行動中における危険についてですが・・。

大空の名無しさん:ああ、そうですね・・!「不測の事態」。こいつに備えることは絶対にできないんですよね・・!
最終爆撃コースに傷ついた愛機がよろめきながらついたその瞬間--しょんべんがしたくなる。
敵性空域に侵入しアドレナリンが湧き出たところで、モクが切れる・・・!
HOTASを思いっきり引いたらビールをキーボードにこぼす。

アラゴルン:(バーチャル)パイロットでいるということは、テクノロジーの先端をいっているってことだと思うんですけど、どうでしょう?

大空の名無しさん:うん。ぼくらはテクノロジーの進化についてかなきゃいけないんですよ。3DメガネとかTrackIRとかX-52とか。

アラゴルン:Cougarは?

大空の名無しさん:修理に出す「前に」配送されてくる製品なんてこれくらいのものですよね。[訳者注:2台目が届いてから1台目を修理に出す]

アラゴルン:それでは、バーチャルパイロットの社会生活について教えていただけますか?

大空の名無しさん:ぼくらはエリート集団だから、ぼくらバーチャルパイロットは寄り添う傾向があるんですよ。ぼくのサークルのほとんどはPCモニターの中で存在するんです。時々は一般人ともつるみますよ。ですからですね、飲み屋行って、ジェネラルダイナミクスF-16の薀蓄を熱く語るわけですよ。感心してくれる人もいるんですよ。

アラゴルン:感心させても一文にもならない人たちなんでしょうけどね、いひひひ・・・。

大空の名無しさん:どういう意味でしょう?

アラゴルン:ひひ・・、ひ、あ、いえ、何でも。

大空の名無しさん:でもね、飲み屋でしてることのほとんどは、連中に説明することなんですよ。「これはゲームなんかじゃない!」って。これはシミュレータなんですよ。これを理解できる人ってほんと、いないんですよね。連中は女の子を引っ掛けてお持ち帰りすることしか考えてない。薄っぺらいんですよ。連中は、Block30がF-XLから派生したなんて知ろうともしないんですよ・・![訳者:すみません、私も知りません]

アラゴルン:ああ、そうですね・・。負け組さん、ああ、いや、「特別な血」についてお話しされましたよね。も少し詳しく・・?

大空の名無しさん:アラさん、特別なギークの血、ですよ。エリートだけに許された血なんです。多くの場合-、友達もいなくて、彼女もいなくて、体を鍛える欲求もなくて、PCモニタの中以外のコミュニティに属することを欲っしない。ただ俗世から隔絶された虚空に生きる事を欲す。そこは最大の脅威がB.S.O.D[訳者注:いはゆるブルースクリーン]って世界。

アラゴルン:あぶねーー。

大空の名無しさん:あぶないですよ。精神衛生上においても、感情の平衡感覚においてもね。

アラゴルン:奥さんの写真を見ましたけど、いいケツをお持ちですなあ・・!

大空の名無しさん:いや。奥さんは「Sidewinder Feedback 2」しか使ってないですから[訳者:いいじゃんねえ?]。ぼくはX-52を持ってますがね。

アラゴルン:ははーん、夜の営みはあまり盛んではなさそうですね。

大空の名無しさん:そりゃそうですよ。そんな時間があったらコーディングや、TacEdit[訳者注:キャンペーンやミッションのエディタらしい]の研鑽に使いますよ。

アラゴルン:で、人はどのようにしてバーチャルパイロット化するんでしょう?

大空の名無しさん:プロセスなんですよ。長いプロセスですね。まずはLOMACのようなお試しシムで訓練することから始まるですよ。それから「Allied Force」のような中級シムに移って、それから、そう、「Red Viper」のようなハードコアへ移行するんです。

アラゴルン:誰もが通る道なんですか?

大空の名無しさん:まさか。とんでもない。多くはLOMACの段階で挫折しちゃいますし。すごーーーく敷居が高いんです。Falconの世界はすごーーーく狭き門なんです。犠牲にしなくちゃいけないことも多いし。Falconで飛べるようになった頃には、もう後には戻れない。もうあなたはバーチャルパイロットなんです。重責があなたの両肩にのしかかることになるんです。

アラゴルン:どんな重責で・・?

大空の名無しさん:新しいパッチがリリースされたらハードウェアをアップグレードする責任。へそくりを確保し、G-15キーボードとか、ICPとか[訳者:わからん。こういうこと?]、HOTASとか3DメガネとかTrackIRとかを買う責任。へそくり→購入→口論→言い訳、これは永久に続くプロセスなんです。最高のバーチャルパイロットなら結婚なんかしちゃいけないって断言しますね。もし、結婚しちゃってるとしたら、そいつは独りで寝ることが常態になるんです。

アラゴルン:バーチャルパイロットってなんか特別な掟みたいなのがあるんですか?

大空の名無しさん:ありますよ。ぼくらは「マニア道」ってのに従うんです。禅みたいなもので、己がシムより得たる知より他に知なるものは無し、己が飛びたるシムより得たる境地のみを真実と為せ。多くがこの掟の犠牲になりました。これがバーチャルパイロット体験の本質なんです。

アラゴルン:ああ、今日はどうもでした。あなたは、ええっと、その、完璧にいっちゃってますよね。

大空の名無しさん:わたくしはただ自らの職務を果たしているだけです。ただ自分の職務を。
以上、RVマニュアル(FF4.0_RV1_Manual.pdf) P.336より抜粋


訳者の日常


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