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おきなわキーワードコラムブック(その2 食べ物) [ 沖縄と食]

おきなわキーワードコラムブック

おきなわキーワードコラムブック『おきなわキーワードコラムブック』には、約500のキーワードが五十音順にならんでいて、それらは次のようなジャンル分けがされています。

方言、へんなー言葉、食べ物、風物、レトロ、自然、伝統、地名名所のようなもの、人物のようなもの、考察、カルチャー

この並び順も、意味がありそうで面白い。沖縄人自身が各自の想い出の中からこれぞ沖縄だ!と思うことの強さの順とでも言ったらいいのでしょうか。

 

その中で、私がまずは惹かれるのは、食べ物です。
だからその食べ物の項目を列挙しましょう。

いくつわかりますか?
赤まるそう、あげだんご、泡盛、あんだんすー、いなむどぅち、おかず、オキコラーメン、沖縄そば、オリエンタルマースカレー、オリオンビール、給食のパン、銀チョコ、ぐるくん、コ-ヒーぜんざい、ゴーヤ、コンビーフ、さーたーあんだぎー、じーまみどーふ、塩せんべい、島米、シマバナナ、じゅーしー、ぜんざい、チャンポン、ちんすこう、天妃ぬ前まんじゅう、とうふ、トゥーナーの缶詰、なーべらー、名護そば、のーまんじゅう、はったい粉、パパイヤ、ばんしるー、ふーちばー、ブルーシール、ベニイモ、ポークたまご、みそ汁、山城饅頭、ワシミルク

それぞれ説明が面白いです。以下に紹介しましょう。


[ ]は引用。( )などは私の補足です。

 

よく知られる沖縄の食べ物(説明はほんとんど省きます。)
泡盛[オキナワンスピリッツ(沖縄の精神=酒)]、あんだんすー[油味噌。弁当の梅干しの役割を果たすティーアンダー]、沖縄そばオリオンビールゴーヤさーたーあんだぎー(小麦粉と砂糖の揚げ菓子)、じーまみどーふ(地豆(落花生のこと)豆腐)、ちんすこうとうふ(島とうふのこと)、名護そば[ソーキが入ったそば]、ばんしるー[グァバ]、パパイヤ[沖縄ではパパヤー、マンジューイ]、ブルーシール[アイスクリームの名前]、ベニイモ[ンム。(紫芋)]、

ちょっとディープ(?)な沖縄の食べ物
いなむどぅち[お祝い事に食べるミソ汁(沖縄風豚汁)。中味汁、ソーキ汁、足てぃびち、あーさ汁の5大沖縄汁物の1つ。それらの中で東京でも材料が入手可能な汁。]
ぐるくん[沖縄の県魚タカサゴ。からあげもいいが、刺身にしてもうまい。石垣島では船を持っている青年はギャルをグルクンのように釣れる。]沖縄の刺身は酢醤油をつけるのが元来の食べ方です。ついでに「さしみやー」は魚屋のことです。
塩せんべい[小麦粉を練って焼いたせんべい。チョコレートをハート型にして、その中に好きな子の名前を書いて、誰にも見せないようにして食べると思いがかなう、と信じられている。]
シマバナナ[沖縄語ではバサナイ。屋敷内の畑に植えられていた。]
島米[沖縄産のコメも美味しくなった、もっとたべたい]沖縄の米生産は少なくなりました。
じゅーしー[沖縄風雑炊と炊き込みご飯。ふーちばーじゅーしー(よもぎ雑炊)の支持層は圧倒的に酒飲みである。]
天妃ぬ前まんじゅう<てんぴぬめーまんじゅう>[那覇市天妃でつくられたのでその名がついた饅頭]はったい粉(後述)と黒砂糖でつくった餡(あん)が薄皮の中に入っている平べったい饅頭。古波蔵保良『料理沖縄物語』には、懐かしい味の饅頭をつくるあんまあが老いて、もう食べられなくなったとある。どんな味だったんだろう。
なーべらー[へちま。沖縄の食生活には欠かせない野菜のひとつ。語源は「なべあらい」らしい。]この語源は面白いです。
ふーちばー[よもぎ。その青汁を薬として飲まされた、苦い。]
ポークたまご[沖縄で最もポピュラーなメニュー。ポーク・ランチョンミートを焼いて目玉焼きと皿に並べる。]沖縄では、ポークと豚肉とは別物です。
ワシミルク[昭和20年代の人間にとって・・・あまりに豊潤な味を持つぜいたく品として、背後に星条旗がはためくあこがれの存在だった。]ネスレの「イーグル」というコンデンスミルク(練乳)です。

標準語のものとは違う食べ物
おかず[大衆食堂の代表的メニューのひとつ。あまりにもストレートなネーミングだが、食堂によって何が出てくるかわからないし、日によっても違うことがある。」
コンビーフ[茹でたジャガイモの入っているコンビーフ。]正確にはコンビーフハッシュと言うらしい。
ぜんざい[氷ぜんざい。そばを食べた後でぜんざいを食べるとお腹をこわすと伝えられる。]
チャンポン[「大衆食堂」でカルチャーショックを受けるメニュー。]何のことかわかりませんネ。答えは「カルチャー食苦」に載っています。[ラーメンではなく、ご飯の上におかず(具)が載っている。]
みそ汁[大衆食堂の代表的メニューのひとつ。どんぶりの中に、ほうれん草、卵、ポーク、とうふといった様々な具が、どっさり入っているパワフルな完成された小宇宙。]だから「メニュー」なんです。
トゥーナーの缶詰[ツナ缶ですが、オバサンはそう読む。沖縄の3大缶詰は、ポーク缶、コンビーフハッシュ缶、シチュー缶だが、魚の缶詰もある]これ自体は、標準的な食べものです。

ローカルな食べ物
赤まるそう[首里にある味噌、醤油の醸造メーカー]
コ-ヒーぜんざい[ぜんざい(氷ぜんざい)にシュワーッとコーヒーがかかっている、旧名護高界隈の食べ物]
のーまんじゅう[首里の儀保饅頭]
はったい粉[水と混ぜてメジロ用のエサにしているものに砂糖をまぜたら美味しい。](爆!)実は、大麦を炒って粉にしたもので、人の食べ物です。関西では「はったい粉」、関東では「むぎこがし」といいます。私は祖母から「はったいこ」と聞きました(祖母の親は確か山陰出身だった・・)。砂糖をまぜて、粉のまま食べたなぁ。
山城饅頭(やまぐしくまんじゅう)[首里の饅頭]、

想い出の食べ物
あげだんご[駄菓子屋で売っていた串団子。ンムクジアンダギー(サツマイモ粉の揚げ団子)かもしれない。]
給食のパン[昭和30年代のコッペパン。食べ方には3つある・・。]美味しくなかったけど私も懐かしい。
銀チョコ[アメリカ世時代のアメリカ製の円錐形チョコ]これは今でも売っています。
オキコラーメン[麺と加薬がいっしょになったインスタントラーメン]メーカーは宮古島ににあった「オキコ」(旧社名:沖縄興産)で、昭和41年(1966年)発売のようですが、1998年6月製造中止になりました。

番外:
オリエンタルマースカレー
[「マンゴだよっ、まあ! メロンだよっ、まあ! オ~リエンタルマースカレー♪」のテーマソングで売られていたカレー。]知らない・・???
「マース」は沖縄語で「塩」です。だから「東洋風塩カレー」ってことです。

んなわけないだろ!
これは沖縄の食べ物ではありません。(この続きは次回)


 
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