CHAR 『天邪鬼 Amano-Jack』 [音楽(レビュー)]
公開が遅れに遅れてしまい、
この一枚が2006年の一発目のレビューとなってしまいました~。
“天邪鬼(あまのじゃく)”とは
“人の言うことや、やることにワザと逆らう者”ってコト。
つまりは、現在のコンピューターで音作りできる
デジタル化の楽曲傾向に対する
CHAR自身によるナマ録音によるアナログな一枚ということか。
しかしながら、かつては普通にそうしていたものであり、
イチ・ミュージシャンとしては当たり前のことを当たり前のように
しているだけなのかも知れない。
それが、本人の“個性”だとか“こだわり”だとかと
印象付くことはいささかヘンである。。
結局のところ時代はそう動いているのだが、
CHARのミュージシャンらしい一枚と言えることには変わりないな。
※ガンダム好きの方へ。読みは「シャア」ではないので予め…
http://www.universal-music.co.jp/char/
01. Amano-Jack
CM曲にもなったタイトルナンバー!
彼が出演すると一際輝いて見えるのは私だけでしょうか?
イントロからハートを鷲掴みにするロックナンバー!
ヴォーカルだけでなくむしろ演奏に大きなメッセージがあるのは
「シャイな性格の裏返し」だからですw
02. Piano(Japanise version)
彼の少年時代に家にピアノが運び込まれる様を
そのまま楽曲にしたもの。
このアルバムを製作するに当たって「ピアノがメイン」と
宣言しているとおり、楽曲としても気持ちの面としても
彼にとってなくてはならないものだと伝わってくるのだ!
03. Akatombo
そう、あの「赤トンボ」です。
アナログに、そしてインストとして送り出されているため、
非常に儚さが溢れ、心を満たしてくれるのだ。
改めてこの曲ってメロディがイイよね!
04. Osampo Ⅱ
思わずお散歩したくなるようなお天気ソング♪
心地よくはねるようなメロディが印象強く、
特に中盤の甘いギターソロに絡むピアノがとてつもなく好きなところ。
だけど、歌詞が示しているような“日没”を想像すると、
先とはまた違って、切なくも感じられる。
05. Pieses of Love
全く意味もなく「Private Eyes♪」と歌いたくなってしまいそうな、
どことなく都会的アメリカンを感じられる一曲だろうか。
このオトナっぽい雰囲気のPOPロックが
いわゆるAOR好きな人にも受け入れられそうだね!
06. Songs
カッコいい歌モノです!
彼のベースが主立って響いてくる感覚がたまらないな。
歌詞がカタカナ表記なのがやけに古めかしさを
演出しているかのようでまた趣深い!
07. Sudara-Bushi(4 Dollar Bush)
かの「スーダラ節」を大胆にカヴァ。
こんな曲だったっけ?と思ってしまうくらいの違ったカッコよさである!
彼曰く、「最速のテンポに挑戦」とのコトもあり、
リズムにもかなり熱の入った一曲ですな。
「スイスイスーダラッタスラスラスイスイスイyeah♪」
08. Sweet Thing
ほんの1分半の甘いひと時…。
それにつまった想いがまた満たされる。
個人的にジャズ~フュージョンっ気を感じるところが
好きだったりしますな。
09. Time Out
何故かイントロで一瞬「Smoky」がよぎるおバカな俺。
ピアノを通したほのかーな哀愁が好きな曲。
こんな曲を聴いているとふとゆっくりと長い時間かけて
お酒を楽しみたくなるもの…
だから「Take some time!」
10. F9G10
インスト曲。アナログさに尽きる一曲と言えばいいだろうか。
ベーシストこそ本人ではないにせよ、
自分が自分の分身とともにうまくジャムりつつ、
どこかにかすめる自分vs自分なところが楽しみ!
11. Bad Hangover
連続インスト曲。こちらはとってもブルージーな味わい。
ゆら~りとスライドギターに脳にクるタイコが
その「最悪な二日酔い」さ加減を髣髴させる………のか?
12. Wo Yeah!
「Wo Yeah!」
…ってまんまですよw
11.からの流れがうまく繋がっているなと思わされる、
ハーモニカの心地よい一曲である!
これはみんなで歌わねば~!!!
13. Big Day
歌詞にもあるとおり、これは「誕生日」を歌っている曲だ。
歳をとるとどうしてもこの日を背けたくなってしまいがちだが、
一年にたった一日のこんなでっけえ日は
やっぱりこんな陽気に祝いたいものぞよ♪
14. Mind Games
アルバムラストに向けてギターな曲が続く…
実はこの一枚の中で一番好きな曲がコレである。
やっぱロックに尽きるだろう(個人的意見w
15. Guitars
CHARさまのギター三昧な曲!
複数に重ねられたギターにはさまざまな表情や感情が込められて
彼の素直な気持ちを言葉に乗せて
非常に豊かなひと時が楽しめる一曲である。
16. The Old Chair
ラストはやはり今作のメインであるピアノで締める。
本人が語る、「アバンギャルドな即興」w
商品として音源を出すという気持ちとは真逆のお楽しみではあるが、
そのピアノに込められた愛がたまらなく良いものだ。
個人的な印象を言うと、
さらっと聴いたときに感じた“渋い”というものよりも
懐かしさとともに味わえる新鮮さがたまらない一枚であった。
何故か、ぱっと思いついたのが、
はっぴいえんどの『風街ろまん』な感覚…。
彼のピアノと共に過ごした時間、音楽に触れた時間、
それらをアノ時のままで包み込みつつ、
イマだからこそ出来る彼の演奏によって
鮮やかに放たれる音たちがとても斬新に思えるものだ。
この楽しさに思わず楽器を始めたくなる人もいるのでは?
- アーティスト: Char, ミッキー吉野, Hiroshi Sawada, ジム・コプレイ, Kanna S.McFaddin, Yoshinobu Kojima
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1999/03/31
- メディア: CD
結成50周年 クレイジーキャッツ コンプリートシングルス HONDARA盤
- アーティスト: クレイジー・キャッツ, ハナ肇とクレイジー・キャッツ, 植木等, ハナ肇, 谷啓
- 出版社/メーカー: 東芝EMI
- 発売日: 2005/01/26
- メディア: CD
先生、各曲のレビューがありません。(-_-メ)
そう、先生がかつてJEFF BECK の ”BLOW BY BLOW”で
お書きになったような・・・。
by nobby (2006-01-05 19:13)
>nobbyさま
ごめんなさ~い!ご指摘ありがとうございます!
実はコレをあげる直前にデータが吹っ飛んでしまい、
イチから作り直した経緯があります(泣
ちなみに全曲レビューできないアルバムは発言しませんのであしからず。
こそこそと全曲書き記しますので今はご勘弁を~(-人-)
by 鎚鋸 (2006-01-05 19:16)
Charさんは日本で一番好きなギタリストです。
CDも全部持っていて、
ライブもほとんど行っていておっかけ状態ですねw
ははw これももちろん購入しましたよー、
個人的にはCharの歴史の中では、
最もパーソナルな一枚ですね。
インタビュー等では言っていませんが、
亡くなったNSPの天野さんに捧げてるんでしょうね。
去年の夏の野音は地震で行けなかったくやしい思いがあるので、
今度天王洲のライブ行ってきます。
by camel_mild_since_1913 (2006-01-06 03:30)
CHARいいですね~~
以前は有名曲だけ、知っているぐらいだったのですが、
アコースティックライブを見に行ってから
ハマリました( ´,_ゝ`) あのギターの音惚れます
今度のアルバムも良さそうですね^-^
このBLOGいつも参考になります
by (2006-01-06 14:28)
僕も一度、データを飛ばしました。
これも、ソネブロのサーバーが貧弱なためか、
一部のユーザーが、タグをミス入力していて
命令実行がループしている可能性がある。
これも、ITがまだまだ、未成熟な証拠だね。
鎚鋸さん、めげずにガンバッテね。
by nobby (2006-01-06 23:14)
>CAMEL MILDさま
いつもお世話になります~!!!
これくらい詳しい方に語っていただくと
私のような者がレビューすること自体
申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうのですがw
好きなものはしょうがないです、ハイ。
私も全部とは言えないですがCDをいくつか持っておりますが、
今作は非常に面白いアプローチであるなと
ついつい惹かれて即買いしてしまいましたよ。
>亡くなったNSPの天野さんに捧げてるんでしょうね。
なるほど、そう思うとまたアルバムとして重みが増しますね!
by 鎚鋸 (2006-01-07 00:40)
>ken4lowさま
いつもありがとうございます!!!
そして参考にしていただき感謝に尽きます!
アコースティックライブ、そしてギターの音に
惹かれてしまったのならば、この一枚が
最高の逸品として迎え入れられると容易に想像できます!
しかもこれはギターだけでなく
ピアノやリズムにもたっぷりとハマれる一枚なので
音の芯まで楽しめるものですよ~。
by 鎚鋸 (2006-01-07 00:45)
>nobbyさま
まずは半分まで復旧させました。。
一旦途中で保存をかけたら良かったと思うばかりでしたが、
この時ばかりはノーガードで吹っ飛んでしまいました。。
そして今日も非常に遅いのを待ち待ちしながら
更新やコメントを行っておりますが(笑)、
ガンバっていきますのでよろしくおねがいいたします~。
by 鎚鋸 (2006-01-07 00:49)
私は日本のミュージシャンはほとんど聴かないんですが、年末のTVの音楽番組でCHARと野村義男が出てプレイしていたのを見ました。格好よかったです。ああいうオジさんになりたいものです・・・(100%無理ですが)
by stromblad (2006-01-07 17:05)
>HALさま
“天邪鬼”にnice!どうもありがとうございます!!
by 鎚鋸 (2006-01-08 01:15)
>strombladさま
いつもお世話になります!!!
日本と境界を引かずして
聴いて欲しいアーティストの一人なので
是非良き機会に楽しんでもらいたいところです!
やっぱりカッコいいですよね♪
私も風貌こそ真似はできないとは思いますが、
あんなオジさんになりたいという気持ちでいっぱいですw
by 鎚鋸 (2006-01-08 01:21)
ごめんなさいね。なんか涙無くしてみれませんね、このBLOG。
さて、ガンバリ屋さんの鎚鋸さんにお知らせとお願いがあります。
僕は今、ある文化財の保存を訴えるキャンペーンをBLOG上で
展開しています。趣旨にご賛同頂き、是非、ご協力いただくよう
お願いします。ありがとうございました。
by nobby (2006-01-08 11:30)
何時だったか、
CHAR&奥田民生&山崎まさよしによる
3人の侍のライブをCSで観て、
「やっぱり、CHARは巧いなぁ」って感心してたのを思い出しました。 ^ー^
by (2006-01-09 17:19)
>nobbyさま
大変遅くなりましたが、苦戦しながらも一応完了致しました~。
文化財保存キャンペーンにつきましては
後ほどお伺いさせていただきますので、
よろしくおねがいしますね!!
by 鎚鋸 (2006-01-10 02:37)
>へなちょこカウボーイズさま
ありがとうございます!!
CSのライブは見ておりませんが、
各々の味が光るものだったと想像できますね!
CHARさんにはいつも惹かれてしまうのですよ。
もう、映っただけで見てしまうと言いますかw
by 鎚鋸 (2006-01-10 02:43)