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大阪、造幣局の通り抜けの桜見物。屋台の宮廷菓子「龍の髭」とは? [旅行]

4月8日、大阪の造幣局通り抜けの桜を見に行ってきました。

金曜日4月6日は、カナダから帰国中の友達と会いに、
関空近くの犬鳴山温泉に。
犬鳴山温泉は関空近く
4月7日は、USJに。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの攻め方
7日夜は、友人の計らいで、大阪市内の某ホテルのツインの部屋に宿泊。
公示料金なら絶対に泊まれない値段なのですが、それがほぼ半額。
部屋は広く、設備も整い、見晴らしもサービスも良いのに何故? と思いました。
が、そうした高級ホテルも、リッツ・カールトンなどが進出し、古いホテルは
厳しい立場に置かれ、ディスカウントせざるを得ない所まで追い込まれたようです。

リッツ・カールトン20の秘密―一枚のカード(クレド)に込められた成功の法則

前日、及び当日朝に温泉に入っているのに、
このホテルでもお湯を張り風呂に。
お湯にちょっと驚き。
塩素くささがほとんどなく、水(お湯)自体がまろやかだったからです。

親戚がいるので、大阪はよく訪れ、ホテルにも泊まってきましたが、
その時、気になったのは水です。
部屋のドアを締め、湯を張ったあとの、バスルームに入ると、
塩素でむっと気分が悪くなるほど臭ったものです。
髪や顔を洗うと、荒れたりガサガサになったことも。
それが無くなっていたのです。

大阪の水が良くなったか、そのホテルが独自の浄水装置で
水を改善しているか、またはその双方か?
(ホテルに確認はしていませんが)
ただポットに沸かされていたお湯はダメ。
それで入れたお茶は、昔と変わらずでしたね。

朝は、普段はフルーツのみなのですが、
「一見の価値はある」というので、ホテルのダイニングで朝食を。
そうですね、「華麗なる一族」の雰囲気の内装です。

天井は高く、その意味ではゆったりしているのですが、
一つ一つの家具(椅子、テーブル、鏡)の存在感がデコラティブで重厚すぎ、
また空間全体に占める家具の量が多過ぎるので、圧迫感を感じるほど。
ただ見晴らしは、いいので眺めは開放感はありますが。

キャロットジュース、ミニグリーンサラダ、オムレツ、ハム、フライドポテト、
クロワッサン、木苺のペーストリー、コーヒー。

キャロットジュースは、甘みが感じられなかなか。
オムレツは固め。もう少し柔らかめが好みですが、事前に注文をつけなかったので、
標準的な火の通し加減できたのでしょう。
ペストリーは、生地のサクサク感と木苺のソースの酸っぱさ加減が良かったですね。
全体的には、価格相応で平均点だけれど、突出したものがないという感じでしょうか。

その後、早めにチェックアウトし、荷物を預け、通り抜けにタクシーで。

造幣局 桜の通り抜けのお知らせ

天満橋の手前で交通規制。
そこで降りたのが、10時前。

天気は、少し曇り気味ですが、晴れ。気温も少し歩くと汗ばむほど。
前日、雨が降ったので今日、日曜に集中したのか、
もう門に向かう人並みが途切れなく続いています。
(サイトによれば、4月8日の人出は137,980人だったようです)

通り抜けは、《造幣局南門(天満橋側)から北門(桜宮橋側)への
一方通行(距離約560メートル)》。
様々な種類の桜が植えられています。
それを年に一度、桜の花が咲く季節に一般市民に開放しているのです。

この造幣局の脇の旧淀川沿いの遊歩道には、何度か来た事があるのですが、
桜の季節に訪れたことはありません。
通り抜けは、テレビのニュースで見たことがあるだけ。
つまり人生初めて体験です。

まず目についたのが、南門にいたるまでの道の両側にずらりと並ぶ屋台。
さらにその道の隣りの旧淀川の遊歩道のソメイヨシノと屋台。
東京のソメイヨシノはもうすでに散っていましたが、大阪は、丁度満開。
それが川沿いにずっと続いていて見事です。

初めてなのでそれも造幣局の通り抜けの桜の一部かと思いましたが違いました。

天満橋の角の交番を右に見て、南門方向に進みます。
明治神宮や浅草寺の初詣状態で、前の人に後について歩きながら、入口の南門に。
迎えてくれたのは、手持ちのラウドマイクをもった警備員の注意を呼びかける声でした。
立ち止まらないで下さい。前の人に続いてお進みください。逆行はしないで下さい。
などなどの注意点をかなり大きなボリュームで繰り返しています。
桜を見に来たというよりは、小言を聞きにきた感じ。
また人ごみに疲れに来たといえるかも。

門を入ると、桜の木が幅5メートルほどの道の両側にずっと先まで続いています。
入ってすぐ左側奥に、造幣局の記念グッズの売店があるようでしたが、訪れず。
そのまま通り抜けの道を進むことにしました。
ソメイヨシノはなく、ほとんどが八重で全国各地の桜が植えられています。
サイトによれば、
《今年は、370本124品種、全国各地約20都道府県からの花が咲いています。》
とのこと。

しかし、入ってすぐは、ようやく花の蕾がふくらんだばかりという状態。
(例えば、普賢象、関山。サイト情報によれば、6分咲き)
前を行く大阪弁のおばさんは、「お隣の川べりの方がきれいやなー」とうなづきあっていました。

ところどころ満開やそれに近い状態の桜が出ると、大抵そこには、渋滞が発生。
立ち止まり、記念撮影しているのです。
(じっくり肉眼で眺めている人は少ない)
そうした場所には必ず、警備員がいて、なるべく立ち止まらず、写真撮影は広くて邪魔に
ならないところで行うように呼びかけています。

そうでもしないと1日7万人(前日土曜日の人出)もの人をさばききれないのでしょうね。

そうした有難い警備員の注意声を浴びながらも、楊貴妃、雨情枝垂、松月、大提灯、白雪、
白妙、市原虎の尾、幸福、太白、手弱女、鬱金などなどといった名のついた、
個性ある花を次々と見ているうちに、
桜の表情の面白さがぼんやりとですが、わかるようになりました。

こうした桜たちに比べると、ソメイヨシノは単純というか趣がないというか。
ソメイヨシノだけ見ていたときには気づかなかったことですけれど。

桜の通り抜け 桜樹一覧表》(写真つきで、通り抜けの桜の名前と特徴が紹介されています)

後ろに押されるようにして、前へ前へと進んだ桜見物も終わり。
桜宮橋の北門に。
そしたら、門の手前に川べりの公園に下りる入口が。
そこには、ソメイヨシノと屋台が立ち並んでいます。

もとの天満橋に戻るには、その川べりの遊歩道(公園)をたどるのが近道です。
降りてすぐの屋台(茶店?)。
といっても、客席数100は超えると思われる大きな居酒屋です。
それがこれまで見たことがない設(しつら)えになっているのです。
他の多くの仮設の店がテントを桜の木の下に張っているのに対し、
その店だけは、桜の上に張っていたのです。

つまり、桜をテントの中に取り込んでいます。
桜を眺めながら、花の下で(ゴザですが)座敷で飲み食いできるのです。
これには多いにそそられるものがあったのですが、この後の予定もあったので、
泣く泣くパス。
次々と出てくる両側の屋台を見ながら、天満橋に向かいました。

それにしても大阪の屋台の種類は豊富です。

食べ物では、はし巻き(お好み焼きを割り箸に巻いている)、たこ焼き、チョコレートタワー、
唐揚げなどなど。
アンパンマン、ドラえもん、ポケットモンスターの子どもに御なじみの
三大キャラクターのベビーカステラは当然のことながら大人気。
看板や袋に描かれているキャラクターが微妙にゆがんでいるように見えたので、
多分、権利者に許可はとっていないのではないかと…。

変わっているなと思ったのは、焼き筍、生マグロのステーキ、
韓国の「龍の髭」というお菓子、韓国風のたい焼き、(中に目玉焼き、ハムもそれには入っていた)
ちぢみん棒、揚げもち。
韓国風のたい焼きについては、
今川焼きは今川橋。大判焼きは松山。ケランパンは韓国。大阪焼きは?

「龍の髭」は、韓国の宮廷菓子だそう。
松の実、ゴマ、くるみ、アーモンド、ビーナッツ、朝鮮人参などを刻み、
1本が2本に2本が4本にと手で糸のように細くした飴をからめたお菓子です。
(16384本にするそう、正確には飴ではなく、蜂蜜、とうもろこしの粉などで作ったものとか)
目の前で実演をして、販売。
小さな箱に入ったものが1000円。

以前、韓国に良く行く友達に土産にもらったことがあります。
そのまま食べてもよいのですが、冷凍して食べるとパリパリになって
より美味しくいただけるとか。(試してませんが)
これも興味を引かれたのですが、お昼(京都での懐石)のことを考え、自粛。
お土産に買ってくればよかったと後悔しています。

この「龍の髭」の屋台は、(在日)韓国人の方が販売しているよう。
大阪、京都、名古屋などの縁日、イベントなどに出店しているとのこと。
(未確認情報ですが、銀座松屋の前の露天でも販売しいてたと)

中華街で白龍髭(パイロンシュー)というお菓子を売っていますが、
あれとそっくりです。(多分、同じお菓子だと思う)
(横浜中華街の中華大世界などで販売)

食べ物以外では、射的、ダーツ、金魚すくい、ボールすくいなど定番の遊びが。
その他に昔ながらの手打ちのパチンコ台が置いてあったのが懐かしかったですね。
パチンコってもともとは子どもの遊びだったんですよね。

鹿児島の黒糖、土佐のうるめ干しなどの海産物といった地方の特産品、
和風の小物、服のお店、観葉植物の店なども。
大阪パワーを感じましたね。

この通り抜けの桜見物でも、気づいたのは、中国からの観光客の多さ。
欧米人も目立つのですが、気づいた限りでは、中国人が多かったですね。
失礼ながら、以前の中国の人たちって服装も垢抜けていない感じがあり、
カメラも旧式が多かったのですが、今は、ちょっと見、日本人と区別がつきません。
さらにデジカメ、ビデオカメラも最新の小型機種を持っていますね。

ニューズウィーク日本版3月28日号の《Tokyo Eye》で、
歌舞伎町案内人の李小牧(リー・シャム)さんが、
《反日感情を溶かす東京に舞う桜の美しさ》というエッセイを書かれています。

それによれば、
《中国人にとって富士山は丈夫で強い日本男児のイメージ。桜は白く柔らかな肌を持つ
日本人女性を連想させる》とし、
《とくにこの季節は、桜目当ての観光客が中国から押し寄せる。》とのこと。

李さんの著書《歌舞伎町案内人 II
歌舞伎町案内人 李小牧の公式サイト

中国でも日本の桜が人気なのですね。
桜の下で記念撮影、さらにビデオを熱心に回していました。

天満橋に帰って交番横にきたら、先ほど来たときよりはるかに多い人出。
横断歩道からあふれるように人の波、波。
早く来てよかったとつくづく思いました。

旧淀川には、蒸気船を模した観光船が。
交番がある側から対岸に天満橋港があり、そこから水上バスに乗降できます。
船の上から見た桜はまた綺麗だなーと
早くも来年に思いをはせました。

大阪の水上バス《アクアライナー

その後、ホテルに帰り、近くのスタバでお茶。
荷物を受け取り、JRで京都に向かい、
昼の懐石、高台寺ほかの桜見物に。
それについては、また別エントリーで。

追記(2008年1月29日)
「龍の髭」ですが、「龍の鬚」が正しいようです。














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