SSブログ

「ネオ・ダンディズム!」感想 [┣宝塚観劇]

ロマンチック・レビュー「ネオ・ダンディズム!-男の美学-」

作・演出:岡田敬二
作曲・編曲:吉﨑憲治、高橋城、甲斐正人、玉麻尚一
編曲:脇田稔
音楽指揮:西野淳
振付:羽山紀代美、謝珠栄、室町あかね、御織ゆみ乃
オリジナル振付:山田卓
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
照明:勝柴次朗
音響:大坪正仁
小道具:石橋清利
効果:株式会社宝塚舞台
訳詞:平野恵子
歌唱指導:楊淑美
映像:奥秀太郎

第1章 オープニング
曲は「ダンディズム!」で使われた「Paradiso」
あの時は、ヤク●のようなストライプのスーツがすごかったが、今回は香港マフ●アかっていう感じのドラゴンな衣装。これで大階段に男役が並ぶ様は壮絶なものがあった。
トップ・2番手・トップ娘役が歌い、踊る姿の美しさは、さすがロマンチック・レビューという感じ。

第2章 ネオ・ダンディズム
安蘭が、ダンディズムとはなにか、という定義を語って去って行く。
そして、美女に囲まれた湖月、それからダンディたちが次々に登場する。
安蘭・立樹・涼・柚希は、「魅惑Ⅱ」で見たような衣装と長鬘で。星組の伝統、というか、やっぱり耽美が似合う。

間奏曲(1) ダンディズムとは
紳士たちがダンディズムを語る。
組長のほかは若手の男役=大真みらん、綺華れい、和涼華、麻尋しゅん
みんなヒゲをつけているが…特にユーモラスな場面というわけでもないのに、麻尋しゅんは、なぜ、チャップリンヒゲをつけているんだ?

第3章 アディオス・パンパミーア
ガウチョ姿のわたるさん達のダンディな姿を堪能できる場面。
で、檀ちゃんがトップの時代から必ず設定されていた、わたる-ウメのダンス場面、今回はここで。
男役のメインが湖月・安蘭・柚希、娘役のメインは、陽月・琴・蒼乃
ここで、バックに立樹・涼が登場して、けっこう話題になったみたいだが、フォーメーションが刻々と変化し、途中でいなくなる人もいたりするので、それほど、気にならなかった
岡田先生が配慮した、という感じがする。少なくとも、メインの3人が先頭で踊る後ろで長々とバックダンサーをしている、みたいな展開は避けられている。

間奏曲(2) You and night and the music
ここは、しい・すずメインの場面。
一応、岡田先生なりに気を遣っているのがわかる。
ヤングガイは、しい・すずのほか、大真・綺華・和・麻尋。だいたいこういう構成が最後まで貫かれる。大きな場面は、湖月・安蘭・柚希、そして別場面の長として、立樹・涼を使い、大真・綺華・和・麻尋がちょっとよい扱い、みたいな。
そして、柚希の後ろで立樹・涼がその他大勢として踊ることのないように、かなり気を遣って構成…という感じ。ただ、その分、大真・綺華は思い切り柚希の後ろで対で使われているし、和が出てきた分、彩海が割を食っている。そこまでの気を遣う気はなかったらしい。
しい・すずを見ていると、「With a Song in my Heart」の時のケロ&ゆうひを思い出して、ちょっと切なくなる。気は遣ってもらってたけど、扱いが違うのは明らかで、ファンとしては先が見えなくてすごく不安だった。今となれば、あの頃があったからこそ、今があるんだな~と思えるけれど…。

第4章 キャリオカ
これは、「ダンディズム!」とベルリン公演の再演場面。
ここでも、しい・すずと柚希はできるだけバッティングを避けて使われていた。
そんな面倒なことをしなくても柚希の位置をちょっと下げればいいのに、どうしても柚希を上げるっていう意思表示をしたいんだろうなー。
なーんて思っているものだから、楽しむのが微妙になってしまう。
ここはS娘役(白羽・琴・陽月)の衣装もブルー系の濃淡で、初演よりすっきりと綺麗に纏まっていたと思う。

間奏曲(3) 恋する男はドン・キホーテ
しい・すずが可愛い娘役と一緒に歌う場面。ここがあるから、二人はキャリオカの総踊りから外れている。うまい手だ。でも、今まで、間奏曲の(2)と(3)を同じ人にやらせたってのはなかった気がする。
しいとすずにそれぞれピンでやらせればよかったのに…。それはしないってのが、なんとも…。気は遣うけど、劇団には逆らわない岡田マジックってことかな。

第5章 惜別-オマージュ-
謝先生振付の場面。きらきらした中でダイナミックな群舞が繰り広げられる。
陽月華ちゃんの男前なダンスが最高でした。

第6章 エレガントロケット
男前なウメちゃんは、ロケットガールをするために前場面を途中で抜け、今度はキュートなダンスを展開。サブでウメちゃんを補助するのは、グッドガールズの涼乃かっちゃんと初瀬有花ちゃん。可愛い~!

第7章 All by myself
オールバイマイセルフは…たしか、ネッシーさん時代の「ナルシス・ノアール」で一場面まるまるモノクロな場面で出てきたような記憶がある。
今回は、曲だけ一緒で、安蘭が熱唱し、ほかに高央りお・大真みらん・和涼華・麻尋しゅんも和す。
そして、そこから大階段のボレロが展開するのだが、ここで綺華れいと彩海早矢がようやく目立ってくれる。大真とずっと対だった綺華は、ここでかなりいいポジションで踊れるし、和がいないので、彩海が一列目になれたり。
この辺りも岡田先生の気遣いかな?と思う。

第8章 Super Duet
いやー、もう、ここは、リフト、リフト、リフト…

こんなスマートで、自然で、なのにとなみちゃんがこんなにくるくる回ってる…
すごいなー。ほんとすごいなー。
本当に美しいデュエットダンスだった。

第9章 フィナーレ
コロちゃんのエトワールは、可憐で可愛かった。
岡田先生らしく階段降りのメンバーも多くて華やかなフィナーレだった。

昔、「ル・ポワゾン」「ナルシス・ノアール」あたりのロマンチック・レビューが好きだった。その頃のイメージがよみがえってくるような作品。本当は、人事とか忘れて楽しみたかったのだが、このご時世なので、仕方がないかな?
湖月わたる、というトップさんには相応しい作品だったし、ネッシーさん、シメさん時代の懐かしい星組でデビューしたわたるさんだから、その時代の香りの残る作品でのさよならっていうのも、感慨深いものがあった。
今の時代からすると少し古いイメージもあったのは事実だが、最近の岡田先生テイストの作品よりは、こういう方が好きなので、まあ、よかったかな?

【去年の今日】
本田美奈子さんの訃報を聞いた。
あー、なんか久しぶりにアイドル時代の美奈子ちゃんの曲が聞きたいなぁ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0