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チャリティ盤@リレー・ヴォーカルの世界17.4 八拾六年之実演於英国 [リレー・ヴォーカル 多国籍&実演他]

1986年6月20日。英国のウェンブリー・アリーナで行われたThe Prince's Trust 10th Aniversary Party。"The Prince's Trust "ってのは、英国王室による、自国を担うべき14歳から30歳の若者たちをサポートするためのチャリティ機関。1976年に発足し、1982年からは自国出身者を中心にスター・ミュージシャンを集めてのライヴ・コンサートを催すようになりました。この年はちょうど発足から10年目ということで例年に増して超豪華な出演者となっています。ちなみにライヴが催されたのは1982、83、85年で、この年は4回目。


画像は米国盤LPの中袋から、写真が大きくてみやすいと思って。

この年の出演者の目玉はなんと言っても我らがポール・マッカートニー。で、3曲ほど披露するんですが、ポールもライヴ・エイドに出て、共演者にリード・ヴォーカルを譲ることを覚えたのか(笑、3曲目のGet Backの2番以降をポール・ヤングとティナ・ターナーに譲っています。バッキングのメンバーも超豪華…

Vocals
Paul McCartney, Tina Turner, Paul Young, Bryan Adams, Elton John
Guitars
Mark Knopfler, Midge Ure, Eric Clapton, Joan Armatrding, Bryan Adams, Rick Parfitt, Francis Rossi, Paul McCartney
Piano
Elton John
Keyboards
Howerd Jones
Bass
Mark King, John Illsley
Drums
Phil Collins
Percussions
Ray Cooper

ライヴ映像はYou Tubeのここ。3曲目(6分くらいから)が Get Backです。全編通じてブライアン・アダムスが何か凄く嬉しそうで微笑ましい。この約14ヶ月後に不幸な事故(?)で亡くなってしまうダイアナ妃の腰のシェイクぶりもセクシー…

このライヴは正規にLP化やビデオ化もされてますが、権利関係の都合なのか、なぜか、ポールのライヴ前に出てくるデヴィッド・ボウイ(David Bowie) とミック・ジャガー(Mick Jagger) のDancing In The Streetが完全にオミットされています。この曲は、ライヴ・エイド用のチャリティとして出した、二人のコラボ・シングル(わたくしのルールでは、大物シンガー同士でも二人だけだとそれは単なる「デュオ」なのでチャリティで出してても「リレー・ヴォーカル」という範疇に入れられないので、ご紹介してませんが)ですんで、おまけとしてご紹介しておきます。この二人のバックにポールがいてコーラスしてるっていう絵面も珍しいし。You Tubeのここ

更に、この年の英国でもう一つご紹介しときたいのが、Comic Relief というイベント。ライヴ・エイドに触発された英国の人気コメディアンたちが集まって、1985年にエチオピア飢餓救済と自国の貧困層のために初めたライヴ・イベント・チャリティ・プロジェクト。現在まで、チャリティ先は色々変わるもののつづいている今や老舗となったチャリティ・プロジェクトです。英国のコメディアンとミュージシャンは仲良しというのはビートルズとモンティ・パイソンの昔から不変でして、「Comic Relief」のライヴにはコメディアンだけでなくミュージシャンも多数出演し、バカなこと演ってたり演らなかったり(日本で言うと「オレたちひょうきん族」に有名ミュージシャンがゲストで出たときのノリに近い?)してます。ライヴでのコラボだけではなく、ミュージシャンとコメディアンのコラボでスタジオ録音のシングル・レコードをチャリティのためにリリースしたり、ミュージシャン単体で「Comic Relief」名義のチャリティ・シングルをリリースしたり、と現在までも幅広く機能しているプロジェクトです。いずれ該当の項が来たとき、詳しく触れますんで。

で、1986年は4月の4,5,6日にロンドンで「Utterly Utterly Live!」(直訳すると「しゃべりたおしライヴ(?)」と名づけられたイベントが行われました。コメディアン組は、日本人にはあまり馴染ない人が多いんですが、有名どころでは「ミスター・ビーン」のローワン・アトキンソン(Rowan Atkinson) とか、スパイス・ガールズのビデオ見てるとよく出てくるベン・エルトン(Ben Elton) なんかがいます。この年のライヴに出演したミュージシャン組の主なところは、Kate Bush, Cliff Richard, Howard Jones, Bob Geldof, Midge Ure.

で、1986年にリリースされたこのイベントの模様を収録したライヴ盤LPのSide2、8曲目にFeed The World performed by Bob Geldof and Midge Ureという録音があります。聞いてみると、ちゃんと「Do They Know It's Christmas?」を頭からアコースティックでボブ・ゲルドフとミッジ・ユーロが交互にリード・ヴォーカルを取りながら進んでゆき、最後の「ふぃーざわーーーるど」のとこから当日出演者と会場の大合唱というベタな展開ではあります(笑。厳密に言うとリレー・ヴォーカルじゃないんすが、なんかリレー・ヴォーカル元祖の楽曲に対して無視できなかったので、いれときます(笑


画像は英国盤LPの見開き内側。表ジャケは文字だけで面白くないので。写真小さいけどなんとなく皆でバカやってる雰囲気はわかってもらえるでしょうか(笑


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