ガンジスで、大晦日 [インド 観光名所]
独房のような宿で夜を明かし、訪れた朝。今日は、12月31日。
白く濁ったガンジスの向こうがうっすらと赤くなっている。
日の出。
静かな川。その上を進む小舟。白く霞がかかった空気。遠くにかすかに見える何もない対岸。
そして、昇る太陽。明けてゆく空に消えてゆく月。
静かで、美しいこの光景を見ながら考えついた言葉。
おいしすぎる。。
明日は、この川で身を清めようと心に決めたのである。
そうとなったら、こんな独房に用はない。(そうでなくても、用はないけど)
さっさと引き払い、地球の歩き方で、日本人が多そうな宿を探す。
このクソ寒いなか、わざわざ川にはいるのだから、写真を撮らねば意味がない。でも、インド人にカメラを渡すのは、林家ペーパーからカメラを取り上げるくらい危険な行為である。
一緒に行く日本人を見つけなくては。
と、いうわけで、歩き方お勧めのホテルに移動。
思った通り、フロント近くのたまり場には日本人が。そして、オーナーは日本語べらべら。
ちなみに、このオーナー、何年か名古屋でマッサージ屋をやっていたそうで、ビル6件を持つ大金持ち。常に腰に拳銃を差しており、どんなに笑っても眼が笑っていない。そして、従業員を奴隷のように扱う。(まあ、カースト的に奴隷なんでしょうが)
そのオーナー曰く、「今日は、ニューイヤーパーティーやるから」
夜。このビルの屋上には、カレーとよく分からんスペイン料理と肉じゃが。
スペイン人の親子と、日本人数名(みんな一人旅)が泊まっているから。
料理自体は旨くも不味くもないのだが、寒い。なんで、このクソ寒いのに屋上なんだよ。。。と思いながらも夜は更けていき、日本から3時間遅れて2005年がやってくる。
バババババババババン
辺りに爆音が響き渡る。
「反政府ゲリラか!?」 とおもったら、下で、とてつもない量の爆竹が燃やされている。
あちこちで、打ち上げ花火が。あ、こっちも奴隷たちが花火上げてるし。
なにげに、盛大に祝われているNew Yearである。
って、おい、おっさん。なにしとんねん!
どさくさに紛れて、実弾を虚空に打ち上げるオーナー。
あんた、かなり酔っぱらってるだろ。
銃刀法という法律がある国から来た我々から見ると、ものちゅごい危ないことしてるよ、あんた。
そんなこんなで、爆竹と銃声で開始を告げられた2005年。
今年もろくでもない年になりそうです。
こんにちは!はじめまして。
犬の写真のあたりからヒッソリとのぞかせてもらってましたw
ガンジスの写真綺麗ですねえ!
写真みておおー!と思ったのに、この記事のオチに笑いました(≧▽≦
インドに行くと世界観が変わる、と何度か聴いたことがありますが、ここを読んでると別の意味で世界観が変わりそうだなぁ、と感想を抱いている今日この頃です。
またの更新を楽しみにしていますね~。
by (2005-02-10 09:46)
コメントどもです。
おそらく犬は今後一切出てきませんが、地道に続けるので、見に来てください。
ちなみに、「インドの動物」は、このあと猫が出てきて、その後は「知的生命体編」に移っていく予定です。
by mota (2005-02-13 23:41)