Vol.60 メタボ対策は通常の医療保険から
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回も前回に引き続き
「メタボリックシンドローム対策に最適な医療保険とは?」について、
So-net「マネー」blog「保険とローンの家計簿見直しクリニック」
でもお馴染みの、ファイナンシャルプランナー
吹田朝子さんに答えてもらいました。
吹田朝子 プロフィール
保険会社の企画・調査、予算管理部門を経て
1994年ファイナンシャルプランナーとして独立。
2001年女性ファイナンシャルプランナーチーム
「マネーカウンセリングネットWealth」を共宰。
一般家庭から企業の従業員まで、
1人1人の価値観を尊重しながら前向きに相談に応じるのがモットー。
特に保険と住宅ローンが得意。
著作に「『住宅ローン』賢い人はこう借りる! 」(PHP研究所)
「むちゃリッチになる、今日からのお金持ちレシピ (アスカビジネス)」
(明日香出版社)がある。
前回は、メタボリックシンドローム対策医療保険の
特徴や注意点を整理してみました。
では、具体的にどの程度の内容と保険料負担になるのか、
主な保険商品を整理し、これからどのように
保険を考えていけばいいのかをまとめてみましょう。
■主なメタボリックシンドローム対策医療保険の比較
生活習慣病を手厚く保障するといっても、
詳細は保険会社や商品によって、給付の内容が異なるので、
その主な商品をピックアップして
給付内容と保険料を比較したのが、下の表です。
やはり、生活習慣病による一時金給付などがある分、
保険料は通常の医療保険より高めになってきます。
また、生活習慣病一時金も入院の日数に条件があるものもあるので、
将来の請求漏れの不安もなく、継続して利用できるよう、
内容がわかりやすいものを選びたいですね。
■通常の医療保険でまずは審査にトライを
そして、健康状態に不安がある方は、
生活習慣病対策の医療保険にこだわらず、
まずベーシックな医療保障もリーズナブルなものを申し込んで
審査にトライしたほうがいいでしょう。
健康状態の審査は、保険会社や商品によって様々だからです。
そして、気をつけたいのは、ちょっと健康面が不安だからといって、安易に審査の全くない「無選択型の保険」に加入することです。
健康状態は関係なくだれでも加入できるという無選択型の医療保険は、通常の医療保険よりもかなり保険料負担は高めになり、既往症も2年以内は給付の対象外など制約があるのに注意が必要です。
よって、健康状態に多少の不安があっても、
まずは通常の医療保険の申込をしてみることをおすすめします。
仮に、既往症の部分が2年間は対象外になるなどの条件がついても、
契約できたというケースはよく耳にしますし、
無選択型の保険より、保険料負担はずっと抑えることができます。
このように、保険はご自身の現状を整理し、
新規のプランを検討するうちに、
ご自身の新しい生き方をイメージすることにもつながるので、
ぜひ、ご夫婦で相談しながら決めていただきたいと思います。
今回のポイント!
・「メタボリックシンドローム対策医療保険」は、
今既にメタボと診断が出てしまった人が入れる保険ではなく、
原則として健康な人が対象の保険。
・生活習慣病(ガン・心疾患・高血圧性疾患・糖尿病・
脳血管疾患など)に対する保障が、
通常の病気による給付よりも手厚くなっているのが特徴。
・生活習慣病一時金が充実すればするほど、
保険料負担もアップするので、将来にわたって理解し続け、
メンテナンスもしやすい商品を選ぼう。
・「メタボリックシンドローム対策医療保険」にこだわることなく、
一般的な医療保険も申し込みをして審査状況を把握しておくと、
今後の見直しにも役立つ。
2008-06-13 11:05
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