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Vol.58 メタボ対策での保険の位置づけは?

投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。

今回も前回に引き続き
「メタボリックシンドローム対策に最適な医療保険とは?」について、
年間120~180回ものセミナーをはじめ、
相談や執筆、講演活動で活躍中の
ファイナンシャルプランナー 益山真一さんに答えてもらいました。


100-120.jpg益山真一 プロフィール

ベターライフ提案室 代表
1級FP技能士、CFP認定者
消費生活アドバイザー
國學院大學経済学部非常勤講師

人生の3大資金である教育資金、住宅資金、老後資金を
投資、保険・ローンの金融商品や社会保障、各種制度などで効率的に手当して、
人生を楽しむための余剰資金を生み出せるように、相談や執筆、講演活動を展開。

家計や生命保険、マンションなどのテーマを中心に
セミナーは年間120~180回を数える。

オフィシャルHP
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■3大成人病で一時金のある特定疾病保障保険は給付要件に注意

前回は、医療保険や成人病特約の内容と
入院日数について解説しました。

全体的に入院日数が短くなるということは
もらえる入院給付金が少なくなる
ということ。

そのため、「1日あたりいくら」ではなく、
一時金が支給されるほうがよいという方は
特定疾病保障保険という商品も検討しましょう。

特定疾病保障保険は、
死亡・高度障害となった場合に死亡保険金を支払う保険ですが、
ガン、急性心筋梗塞・脳卒中にかかり、
所定の状態となった場合に、死亡・高度障害保険金に代えて
特定疾病保険金(一時金)が支払われます


ガンの場合は、初めてガンに罹ったと
診断確定された場合に支払われます
ので、
手術を実施するなどして早期に治癒した場合でも
保険金が支払われます。

しかし、急性心筋梗塞は初診日から60日以上にわたり
保険会社が定める状態が継続し、労務不能の状態であること、
脳卒中は、初診日から60日以上保険会社が定める
神経学的な後遺症が継続したと診断されることが給付要件となっており、
早期に完治した場合などは特定疾病保険金が支払われない
ため、
注意が必要です。

■健康保険の保障を踏まえて、保険の位置づけを明確に

生活習慣病を中心に、医療費への不安から
医療保険に加入する人が増えています。

しかし、わが国は「国民皆保険」を実施しており、
保険診療であれば自己負担は治療費の1~3割(ご主人は3割)であり、
1カ月の治療費が高額となった場合には、
所得に応じた基準額を超える部分は「高額療養費」が支払われる
ため、
保険診療については高額な医療保険は不要です
(最近の治療方法を利用したい方、
個室から4人部屋の場合にかかるベッド代が心配な方は、
別途相応の負担が発生します)。

blogFIN58.jpgまた、治療費を手当てする方法には、保険に加入する以外にも「毎月の収入から支払う」「貯蓄を取り崩す」方法もあり、どの方法で治療費を準備するのが自分にあっているのかを家族でじっくり話し合って方向性を決めることが大切です。

たとえば、1日5,000円は保険で手当てし、その他は貯蓄の取り崩しで対応するのも1つの方法です(全部を保険で手当てしようとすると、毎月の保険料が高くなり、住宅ローンの返済やお子さんの教育費の準備が手薄になってしまいかねません)。

また、毎年1回、または半年に1回程度、
人間ドックで健康状態をチェックして、
病気を早期発見することで治療費を抑える
のも1つの方法です。

ほかにも、体重に長期的な目標を立てて、
目標を達成したら、ボーナスを支給するなど、
ご主人が「やる気」になる仕掛け作り
を検討しましょう。

たとえば、販売台数200万台を超えたヒット商品「Wii Fit」で、
子どもと遊びながら健康づくりをするのもよい方法ですね。

最後に1つアドバイス。

できる限りシンプルな保険に加入しましょう。

分かりやすい保険が一番です。

今回のポイント!

・医療保険を厚くするのか? 
 医療保険+成人病特約にするのか?

・高齢になるほど入院は長期化。
 ただし、全体的に入院日数は短期化の方向へ。

・特定疾病保障保険は、給付要件を確認して検討を!

・保険に入るだけが保険ではない。
 楽しみながら「お金の健康」と「体の健康」づくりを!


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2008-06-06 11:08  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
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