Vol.39 臨時出費の口座をわけて貯蓄を安定
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今月は「大公開!社会人の給与明細とその支出」
を取り上げます。
なかなか貯金が出来ないので、 財形貯蓄を導入してみました。
来月から楽しみです。
(25歳男性 入社1年目)
今回はSo-net「マネー」blog
「保険とローンの家計簿見直しクリニック」でもお馴染みの、
ファイナンシャルプランナー 吹田朝子さんに
貯蓄のアドバイスをしてもらいました。
吹田朝子 プロフィール
保険会社の企画・調査、予算管理部門を経て
1994年ファイナンシャルプランナーとして独立。
2001年女性ファイナンシャルプランナーチーム
「マネーカウンセリングネットWealth」を共宰。
一般家庭から企業の従業員まで、1人1人の価値観を尊重しながら前向きに相談に応じるのがモットー。
特に保険と住宅ローンが得意。
著作に「『住宅ローン』賢い人はこう借りる!
」(PHP研究所)
「むちゃリッチになる、今日からのお金持ちレシピ (アスカビジネス)」(明日香出版社)がある。
貯蓄がなかなかできないからと、
財形貯蓄を2万円追加して、合計5万円を
自動的に積みたてしようと計画をたてたのは、立派です。
毎月積立だけでも3ヶ月続けば15万円増え、
1年経てば60万円、2年後には120万円増やせるので、
目標となる車購入は実現可能といえるでしょう。
ただし、月5万円の貯蓄は、
手取り20万円に対して1/4の25%にもなります。
実際の家計支出は、次の表のように、
家賃や奨学金の返済、新聞代、光熱費が
手取り収入の42%も占めているので、
毎月ほぼ決まって固定的に出て行く出費の割合が多く、
毎月自由に使えるお金が少なく感じるかもしれません。
このままの支出では、5万円の積立は厳しく、
表のように実際の貯蓄可能額は4万円になってしまいます。
<現在の家計内容>
そこで、せっかく立てた毎月5万円積立プランを
確実なものにするために、支出面を見直ししていきましょう。
特に、雑費の0.6万円、書籍CDゲーム娯楽の1.9万円は
使い方を見直してみてはいかがでしょうか?
両方あわせて1万円~1.5万円程度の予算に抑えられると
貯蓄5万円が十分可能になります。
そして、臨時に購入するものまで毎月の収入から賄うと、
その月の支出額がぶれて管理しにくくなってしまいます。
臨時や不定期の支出は、ボーナスを使ったり、臨時出費用の予備口座を作って、そこから当てるのも一つの方法です。
臨時出費用の予備口座には、5~10万円程度を確保しておくと、毎月の支出にしわ寄せがいかず、管理が楽になるでしょう。
ボーナスも目標として手取り収入の半分を積立できると、とても理想的な状況だと思います。
なお、節約だけではなく、健康管理や人生の守りのために
上手にお金を配分することも必要です。
それについては、次回をお楽しみに・・・。
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