Vol.24 ライフプランも定期的に見直しを
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回も前回に引き続き
「新年度からのライフプランの立てかた、教えてください」について
コラム『幸せを呼び込むマネー・カウンセリング』でもお馴染みの
ファイナンシャルプランナー金子祐子さんに答えていただきました。
金子祐子 プロフィール
神田生まれの江戸っ子ファイナンシャルプランナー&マネーコーチ。
特にシングルのプランニングを得意とする。
「より幸せになるために・夢をかなえるために」をモットーに
「幸せ」と「お金」の関係を探るべく、
FPという枠にとどまることなく活動を続けている。
オフィスBLISS代表。
前回はライフプランの
基本的な考え方について確認してきました。
引き続き今回は、ライフプランを
立てる手順についてみていきましょう。
家族で話し合った夢や目標を具体的に紙に書いていきます。
もちろん話し合いながら書き出していってもかまいません。
例えばこれから買いたいもの、行きたいところ、
やりたいこと、住みたいところ、子どもの学校のこと、
年を取ったときの生活等々、
思いつくまま、自由に書いてみましょう。
「これは夢のまた夢かも・・・」ということでも、
この段階では遠慮せずどんどん書いてください。
また、子供の入学など、
時期がわかっていることに関しては
年月も書き添えてください。
さらに、他の目標に関しても
「このくらいの時期に実現させたい」という
目安を書いておきましょう。
この作業をしていると、家族の意外な一面や、
ひそかな夢、日頃思っていることなどがわかることもあり、
互いの理解に一役買ってくれるというおまけもついてきます。
また、理想の暮らしのイメージを共有することにもなり、
目標達成がしやすくなるでしょう。
夢や目標の中にはお金をかけなくても
実現可能なものもあると思いますが、
ある程度のお金が必要なものについては、
それぞれいくら位かかるのかを調べておきましょう。
参考となる統計データが必要であれば、
このようなサイトもあります。
「暮らしと金融なんでもデータ:金融広報中央委員会」
http://www.shiruporuto.jp/finance/tokei/stat/index.html
この段階である程度、夢や目標の優先順位が
見えてくるかもしれません。
目標地点が決まっても、自分の現在位置がわからなければ、
どの方向へ向かっていけばいいのかがわかりません。
月々の収入・支出、預貯金や
株式や債券、投資信託、不動産、などの財産、
住宅ローンなどの借金や入っている保険などを書き出します。
ここで、必要な金額と現実とのギャップに
落ち込んでしまう人も少なくないと思いますが、
ほとんどの人が同じように感じるので
心配しないでください。
逆にどの程度足りないのかがわかれば
打つ手はいろいろあります。
ストップせずに次の段階に進みましょう。
例えば、子供には成人するまで
約2千万円のお金がかかるといわれています。
でもそんな大金を、子供が生まれた時点で耳をそろえて用意しておかなければならないなんてことはありませんよね。
今は手もとにそんなお金がなくても、高校や大学進学の時期に、このくらいの金額がかかるということが前もってわかっていれば、その時期に合わせて用意していけばいいのです。
同じように、これからはライフプランを参照しながら、それぞれの目標に合わせた金額をその時期に合わせて用意するための方法を考え、
探していくことになります。
さらに、起こるかもしれないリスクに備えておく、
ということもライフプランを立てるうえで
考えておきたい要素のひとつです。
そんな方法について迷ったり悩んだりしたら、
FPなどの専門家の手を借りてもいいでしょう。
最後に、ライフプランというものは、
一度立てたらそれで終わり、というわけではありません。
計画通りにいかないのが人生というもの。
仕事が変わったり、子供が増えたりなど、
生活が変化したときはライフプランも見直す必要があります。
お金の準備にはどうしても時間がかかります。
できるだけ早くライフプランを立て、
家族の力を合わせて理想的な生活に
向かって歩をすすめていきましょう。
・お仕着せのライフプランではなく、それぞれ独自のものを作る時代。
・まずは家族で話し合い、目標を家族で共有することから。
・現在位置の把握は、ルート付けのための必須条件。
・人生と同じくライフプランも定期的に見直しましょう。
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