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怪人二十面相、あるいは迷宮の主 [ブック]


予定変更…
今回も和風で攻めます

こんなの思い出しちゃいました
チラシをスキャン(新複合機Canon PIXUS MP600の威力を自慢したいわけではありません)

江戸川乱歩の少年探偵団展 ~迷宮へのいざない~
2002年10月3日~12月24日 弥生美術館

江戸川乱歩によって生み出され、多くの少年少女たちの熱狂的な支持を得た少年探偵シリーズ。
その魅惑の世界を支えているのは、寂れた洋館、謎の見世物一座、黒い魔物といった妖しのディテールと、「二十面相」「明智小五郎」「小林少年」等魅力溢れる登場人物の存在。
そして、小林秀恒や梁川剛一らが描いた挿絵の存在も忘れてはなりません。
本展では、視覚表現された作品から少年探偵団の魅力に迫ります。

…ということで、かなりの興奮状態で見に行ったんでした
雑誌や単行本(光文社・ポプラ社)の挿絵・装丁、漫画化作品や映画ポスターももちろん良かったのですが、それよりも何よりも、雑誌付録の探偵手帳やバッジなんかのグッズ類、カルタ・双六などなど…がらくたの山を拝めて大満足でした
すきあらば、二十面相に対抗して、こっそりそしてごっそりいただいて帰っちゃおうかと思ったほどです(笑)

こちらのサイトで、がらくたの一部が見られます↓
http://homepage2.nifty.com/zenmaitarow/sab107.htm#koubunsha
BDバッジ欲しい…
探偵七つ道具も必需品です

会場にはカタログが置いてなくて不審に思ったんですが、代わりに単行本が出てたんですね(今頃気づきました)
買わなきゃ

江戸川乱歩と少年探偵団

江戸川乱歩と少年探偵団

  • 作者: 堀江 あき子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 単行本

ただし、一つ白状しておかないといけないのは…
乱歩の作品自体には、「熱狂」とまではいきませんでした
普通の小学生だったんで、十何冊かは読んでたと思いますが…
やはり、推理小説のNo.1はシャーロック・ホームズで、No.2はアルセーヌ・ルパン、そんなのと比べちゃうと乱歩はずいぶん見劣りする
いかがわしいと言うかB級と言うか…大体乱歩の名前からして胡散臭いし
とにかく、これは純粋な推理小説ではない、と子供心に感じたものです

以下、ポストカードをスキャン
小林秀恒/装幀 「怪人二十面相」昭和11年12月 講談社

藤田新策/装幀 【少年探偵 江戸川乱歩】第一巻「怪人二十面相」1998年 ポプラ社

藤田新策/装幀 【少年探偵 江戸川乱歩】第二巻「少年探偵団」1998年 ポプラ社

藤田新策/装幀 【少年探偵 江戸川乱歩】第三巻「妖怪博士」1998年 ポプラ社

藤田新策/装幀 【少年探偵 江戸川乱歩】第四巻「怪奇四十面相」1998年 ポプラ社

藤田新策/装幀 【少年探偵 江戸川乱歩】第十七巻「魔法人形」1999年 ポプラ社

大の大人が、手の込んだ仕掛けを一生懸命考え、時には着ぐるみまで装着して迫真の演技、小林少年を驚かすことにただひたすら夢中になっている
で、最後の最後は、肝心なところでヘマやって盗みに失敗、あるいは手に入れた財宝をすっかり奪い返される…笑い話のネタにされる始末でしたが
やっと気づきました
これは、やはり推理小説などではない
そうではなくて、ただ純粋な愛の物語だと
紅顔の美少年小林芳雄に対する怪人二十面相の切ない純愛の物語だと
もしかしたら、明智小五郎も含めての三角関係だったのかもしれません…

今日の1曲
Dr. Mabuse 「マブーセ」/Propaganda
怪人二十面相の元ネタは、おそらくこのあたり?
フリッツ・ラングが生んだ悪のカリスマです

(左)フリッツ・ラング・コレクション 怪人マブゼ博士(マブゼ博士の遺書)
(右)ドクトル・マブゼ
「怪人マブゼ博士」の前作にあたる「フリッツ・ラング・コレクション/クリティカル・エディション ドクトル・マブゼ」もDVD化されておりますが、残念ながら高くて買えません(blogやってると、お金かかります…)
なお、ハヤカワ・ミステリの「ドクトル・マブゼ」は、「怪人マブゼ博士」の方のノベライズです
また、怪人マブゼは北杜夫の「マンボウ博士」シリーズにも登場します

オマケで、弥生美術館の予告チラシ

生誕百年記念 伊藤彦造展 ―少年美剣士と嗜虐のエロス―
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/
伊藤彦造は、剣豪伊藤一刀斎の末裔だそうで…
幸村「おのれ~、敵の徳川方ではないか。佐助よ、さっさと討ち取って参れ」
佐助「幸村様、無茶言わんといてください。相手は強敵です」

P.S.
紅顔の美少年小林君は、名探偵明智小五郎の後継者として将来を嘱望されていましたが、後にあっさりジョブ・チェンジ
わけのわからん文章を書く印象派の文芸評論家となって後世の大学受験生を大いに困らせました
ランボーの翻訳と、それから…親友中原中也から恋人を奪い取ったことでも有名となりました


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コメント 2

sknys

モバサムさん、こんばんは。
♪ モ、モ、モバサム中年探偵団‥‥ちょっと違うか?
小林少年が尾行や拉致の途中に落として行く
少年探偵団のバッヂが欲しかった。
夢の競演「ルパン対ホームズ」には血沸き肉踊ったなぁ^^

小林信彦氏が乱歩のアシスタントをしていた時に
「小林君」と呼ばれていたそうです。
乱歩「小林君、何か面白いネタはないかね?」
小林「先生、東京タワーという鉄塔が建ちました」
(出典を忘れてしまったので、ウロ覚え‥‥誰か教えて下さい!)

今日の1曲
The Mubusesを忘れちゃ困るなぁ^^
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000008098/sonet0f-22/ref=nosim
by sknys (2007-07-11 21:50) 

モバサム41

sknysさん、ミュージカルもいいんですけど、音程けっこう外れてますよ。
あと、団名は、モト美少年探偵団でお願いします。

The Mubusesも悪くないんですけど、できたらM'abuse'sというスペルの方が良かったかな(実は、知らんかった…)
by モバサム41 (2007-07-12 00:02) 

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