エモーショナリー･サーガ

不覚…
悲報に気づきませんでした
ビートルズの設立したアップル･レコードから華々しくデビューするも、主要メンバー4人のうちの2人を自殺という忌まわしい事件で失った「悲劇のバンド」、バッドフィンガー
リーダー格のピート･ハム（G,Vo）が自宅のガレージで首つり自殺したのは、1975年4月25日(享年27歳)
きっかけは、マネージャーの裏切りでした
続いて、1983年11月19日(前日だ!)には、名曲Without You「ウィズアウト・ユー」をピートと共作したトム･エヴァンス(B,Vo)も、やはり自殺(享年36歳)
これで、トムとジョーイ･モランド(G,Vo)の再生バッドフィンガーは消滅
そして、今回、第3の「悲劇」が…
今から一月半ほど前の10月4日、ドラマーのマイク・ギビンズ(ギボンズ)が米フロリダ州の自宅で睡眠中に死去したとのこと(享年56歳)
自殺ももちろんショックですが、56歳で自然死、つまりは老衰死というのは、ある意味もっとショック…
バッドフィンガーについては、なるべく「悲劇」という言葉を使わないよう心がけているのですが、こういう結末?を迎えてしまうと、運命論者にでもなってしまいそう…彼らはやはりこうなる宿命だった、と

いや、ペシミスティックになるのは止めましょう
彼らの魂は消え去っても、作品は永遠に残ります
「ウィズアウト・ユー」以外にも、
Maybe Tomorrow「メイビー･トゥモロウ」
Carry On Till Tomorrow「明日の風」
No Matter What「嵐の恋」
Day After Day「デイ･アフター･デイ」
Baby Blue「ベイビー・ブルー」
Apple Of My Eye「なつかしのアップル」
Timeless「タイムレス」
I Miss You「涙の旅路」
Lonely You「ロンリー・ユー」
Just A Time「ジャスト・ア・タイム」
Know One Knows「誰も知らない」
…

残るメンバーは、ジョーイただ一人となってしまいましたが、そう言えば、この人の独り
バッドフィンガーを1991年に見てたんでした
来日直前までマイクも参加していたと聞いて非常に悔しい思いをしたものです

もう一つ
巷では、『ザ･コンサート･フォー･バングラデシュ』盛り上がってますが…
このコンサートには、バッドフィンガーのメンバーも出演
特に、ピートは、「ヒア・カムズ・ザ・サン」でジョージと共演する姿が見られます
予定では、ボブ･ディランがドタキャンした場合に4人が数曲演奏するはずだったとのこと
大観衆の前で、「嵐の恋」や「デイ･アフター･デイ」が披露されていたら…
ディランを…恨みます

アップル時代

メイビー･トゥモロウ(アイビーズ名義)
メイビー･トゥモロウ 紙ジャケット仕様(アイビーズ名義)
マジック・クリスチャン・ミュージック
マジック･クリスチャン･ミュージック 紙ジャケット仕様
ノー･ダイス
ノー･ダイス 紙ジャケット仕様
ストレート･アップ
ストレート・アップ 紙ジャケット仕様
ASS
ASS 紙ジャケット仕様

ワーナー以降

涙の旅路
素敵な君
ヘッド・ファースト
エアウェイヴス
セイ・ノー・モア

編集盤、ライヴ盤

ベスト・オブ・バッドフィンガー
ヴェリー･ベスト･オブ･バッドフィンガー
デイ･アフター･デイ・ライヴ’74
デイ･アフター･デイ･ライヴ’74 紙ジャケット仕様
BBC イン・コンサート
The Greatest Hits
Shine on
The Best of Badfinger, Vol. 2

トリビュート盤

カム・アンド・ゲット・イット～バットフィンガー・トリビュート

CDシングル

ウィズアウト・ユーc/w嵐の恋
左から、マイク、ピート、トム、ジョーイ

今日の1曲
My Heart Goes Out「マイ・ハート・ゴーズ・アウト」
『涙の旅路』から
マイクの作品、ヴォーカルも彼です
う～ん、このタイトルは…
涙なしには聞けません…合掌

今日のもう1曲
In The Meantime～Some Other Time「そのうちに,そしていつの日か」
最高傑作『素敵な君』から
前半部がマイクの作品でヴォーカルも担当、ドラマティックな組曲
この曲を聴けばわかります
彼らはアイドルでもなければ、パワー・ポップなどでもない
正真正銘のロック･バンドだということが

エモーショナリー･サーガ(LD)
DVD化を希望します

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コメント 8

こんばんは。
56歳は早すぎますね・・・しかも衰弱死？。
私も『素敵な君』、愛聴盤です。
by たんぷくおやぢ (2005-11-20 21:46) 

BAD FINGERはMaybe TomorrowのEP盤だけがうちにある・・・
・・・当時てんで気になんなかったんだなぁ。
改めて針落としてみようっと。
by (2005-11-20 22:41) 

報酬をきちんともらっていたら、こんなことにはならなかったと思います。
悪徳マネージャーめ！
ワーナー時代は大好きです。
その後の「セイ・ノー・モア」もけっこうイケます。
by モバサム41 (2005-11-20 22:55) 

あくえるどあるぼるさん、どうも。
Maybe TomorrowのEP盤って、かなりのお宝ですよ！
by モバサム41 (2005-11-20 23:05) 

バッドフィンガーにそのような過去があるとは知りませんでした。
謹んで合掌・・・。
by masa63 (2005-11-21 22:07) 

tanamasaさん、コメント&nice!ありがとうございます
バッドフィンガーに行き着いたのは、もちろんビートルズ経由でした…
by モバサム41 (2005-11-21 23:46) 

今更ながら邦題「涙の旅路」を購入した事を(中古ですが)報告しておきます。
年末年始の愛聴盤でした。
by yubeshi (2006-04-24 23:55) 

ワーナー時代は不遇だったんですが、「涙の旅路」は文句なしに彼らの最高傑作です。
シングル「誰も知らない」は、なぜか北海道だけでヒットしました。
それにしても、写真がピンボケだな～
by モバサム41 (2006-04-25 00:29)