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iPodとウォークマン [Mac / iPod]

確か小学校の4年の頃だったと思う。いとこが初代のウォークマンを買った。年長だったのでそういうものを自分で買うことができたのだろう。

ちょっと聞かせてもらった時の衝撃は今でも忘れない。
スピーカーからステレオ音声を聴くことはあっても、当時ヘッドホンで音楽を聴くなんていうことは滅多になかったので、耳に直接響くステレオ音声の広がりたるや、なんてこんなに綺麗な音なんだろうと驚いたものだった。

数日後、いとこの家は近所だったこともあって、いとこの留守の内に叔母に断ってそのウォークマンを借りてきてしまった。数時間もしないうちにいとこが取り返しに来た。そりゃまあ当然だろう。

この時のあこがれが実際に叶ったのは高校に入ってからだった。
ようやく手にした自分のウォークマン。筐体はカセットケースサイズになっていて、ヘッドホンもインナーイヤータイプとなっていた。手持ちのカセットテープも結構増えていたのと、ちょうど80's真っ盛りの頃だったので、飽きるほど(飽きなかったけど)洋楽を聴きまくったものだ。

誰でも聴くことができたウォークマン。CDになってもMDになってもそれは変わらなかったのだが、雲行きが変わってきたのはネットワーク・ウォークマンが誕生してからだ。専用のシステムからしか音楽を転送できない。パソコンからではWindowsしか使えない。そしてそれは今でも変わらず、SonicStageはWindows版しかないのだ。どんなにスティックタイプのネットワークウォークマンを使いたいと思っても、Macユーザーでは曲を転送するすべがないのだ。

ユーザーを限定してしまうこの方法ってどうなんだろうか。
オリジナルの技術を開発するというSONYの過去の実績は認めつつもそこに固執してしまうことが今のSONYの状況を生んでしまったのではないのかな。

音楽配信でもやっぱりMacは蚊帳の外だしね。

翻ってAppleはどうなんだといわれれば、ようやく日本でもスタートしたiTunes Music Store。ここで購入した曲は基本的にiTunesで聴いて、携帯用にはiPodしか使えない。ウォークマンや携帯電話で聞きたくてもそれはできない。他社の排斥という点ではSONYと一緒じゃないのという考えも、まあ成り立たないとは言えない。

ま、でもiTunesはWindows版もあるわけで(ってなければ商売にならないから作ったとも言えるんだけど)、ユーザーの裾野という点では広いということもあるのだけれど、そりゃSonicStageのMac版を作ってもシェアが少ないからビジネスとしてはうまみもないので、そういう状況と比較するのもどうかと思うのだけれども、どうなんだろうな。よくわかんないな。このあたりはAppleのいいところばかり言っても贔屓の引き倒しになりそうだな。

ただね。オーディオにあこがれていたあの頃。SONY製品は輝いていたし、綺麗な発色のトリニトロンもそうだった。ハンディカムだってそうだ。そのSONYが特定の人たちしか使えない音楽製品を作っているのが悲しいなって思ったものだから…。

iTMSを使ってみて、SONY系の曲がなくって、余計にそんなことを考えてしまったので、なんだかとりとめのないこんな記事になってしまったのだけど、ユーザー本意であって欲しいなって思うのだ。

iPodは初代と2世代目、そしてShuffleを買った。初代は知人にゆずってしまったけれど、はじめてウォークマンを買って音楽を聴きまくっていたあの頃の、好きな音楽を持ち歩いて好きな時に聴くというそのことが実現できているのがやっぱり凄いんだなと使うたびに感心するのだ。そのぶれることなく変わらないシンプルな発想がかつてのSONYに
はあったのだけどね。もういちど取り戻せないかな。SONYは嫌いじゃないのだけどね。


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