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『ちんぷんかん』 畠中恵 [読書]

久しぶりに 「しゃばけ倶楽部」 を覗いてみたらびっくり!
フジでドラマ化決定だそうです。
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2007/07-250.html

若だんなを演じるのはジャニーズの手越祐也くん。
手代ふたりは谷原章介・高杉亘。
岡田義徳が人柄のいい兄者・松之助さんを演じるのが嬉しいです^^
屏風のぞきの宮迫さんもいいな。
これだけの人気シリーズ、映像化されるのは時間の問題でした。
楽しみ。
でも鳴家(やなり)はどう見せるんだろう?
チープな感じにはしないでいただきたいです。

    

『ちんぷんかん』
しゃばけシリーズ六作目、五つの短編が収められています。
私は寛朝(妖退治で有名な広徳寺の僧侶)がお気に入りなのですが
表題作には弟子である秋英が登場します。
なぜ秋英が寛朝の弟子に抜擢されたのか、それが明らかになったとき
若だんなの理解者がまたひとり増えることとなります。

「鬼と小鬼」
通り町一帯が火事となった。
煙に巻かれ意識を失った若だんなは三途の川で目が覚める。

「男ぶり」
若だんなの母「おたえ」と父「藤兵衛」の馴れ初めが語られます。
「今昔」
松之助の縁談をめぐる話。
怪しげな陰陽師を相手に妖たちが大活躍。

「はるがいくよ」
この短編が強く心に残ります。
人の子である若だんなの行く末には避けられぬものがあり
妖である手代ふたりもそれは覚悟しなければならない。
若だんなを守り抜く決意のふたりに寛朝はそれをつきつける。

桜の花びらの精が人のかたちをとって遣わされる。
赤子から日々急速に成長する女の子に若だんなは「小紅」と名付けます。
花は散るのがさだめ。
しかし若だんなは何とかしてそれを止めようとします。
植木職人にムリだと言われ、寛朝には
「そんなことをする力は、神、仏の領域のものだ」と言われる。
小紅自身が花びらはこんなものだと受け入れていても
若だんなは諦めきれない。そこで手代ふたりは、ある提案をします。
その提案に若だんなは…

若だんなはこの世でもっともっと成長したいと願っているようです。
いろいろな人と出会い見聞を広げて自分を高めたいと。
そして大恋愛もしたいのでしょう。
けれども自分を案じる人たちの気持ちもよくわかっている。
そんな若だんなの心情が伝わってくる物語でした。

通り町の火事から妖たちが無事に逃げおおせた祝いの宴で
紅白粉問屋のお雛ちゃんが火事の後、白粉化粧をついに取ったと
屏風のぞきが言ってました。
自分のところも貰い火をして化粧どころじゃなくなったようです。
そのへんをくわしく聞きたい!お雛ちゃん、大好きなんです。
畠中恵さん、よろしくお願いします。

ちんぷんかん

ちんぷんかん

  • 作者: 畠中 恵
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本

今回、表紙にも裏表紙にも若だんなの姿がなくて笑っちゃった。
裏の見返しに倒れてました^^;
鳴家が背中の上で飛び跳ねてるし


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コメント 4

ミック

「しゃばけ」かなり、おもしろそうですo(^∇^o)(o^∇^)o
by ミック (2007-09-10 21:58) 

びっけ

えーっ!!
実写ドラマ化ですか!
主役の子は、知らないのですが(^^; 一太郎のお父さんが岸部一徳というのは興味津々。
お母さんが真矢みきというのは、ちょっと?だけど。
それより何より
>でも鳴家(やなり)はどう見せるんだろう?
>チープな感じにはしないでいただきたいです。
私もここが一番心配。
ここしばらく『妖怪大戦争』やら『どろろ』やら『ゲゲゲの鬼太郎』やら、いわゆるVFXばやりですが、あの小説の雰囲気を壊さない程度にしてもらいたいものです。
いっそのこと、実写ドラマよりも、柴田ゆうさんの絵で紙芝居風にしてくれたほうが、安心なのですが・・・。(笑)

「ちんぷんかん」は・・・まだ読んでません。(^^;
by びっけ (2007-09-10 22:12) 

miyuco

>ミックさん
おもしろくなるといいんですけど[汗汗]
でもゼッタイに見るつもりです!
nice!とコメントありがとうございました♪
by miyuco (2007-09-11 12:14) 

miyuco

>びっけさん
岸部一徳さん、よいですよね[ラブラブハート]
>柴田ゆうさんの絵で紙芝居風にしてくれたほうが、安心なのですが・・・。(笑)
もう、そのとおり!!!
鳴家(やなり)は最重要キャラですから[ぴかぴか]
nice!とコメントありがとうございました♪
by miyuco (2007-09-11 12:17) 

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