『強運の持ち主』 瀬尾まいこ [読書]
なんだか可愛い本を読んじゃったな
心がほっこりするような本でした。
図書館の新着図書の棚を眺めていたら、
愛らしい装丁の本がありました。
『強運の持ち主』
手にとってそのまま借りてきてしまった。
この作者の本を読むのは初めてです。
さりげない出来事を温かい雰囲気で読ませていく。
飽きさせない。
簡単なことではないと思います。うまいです。
元OLの占い師、ルイーズ吉田が主人公。
お客さんの話し方や容姿をみて判断し、直感で占う。
霊感は、ない^^
強運の持ち主とは
ルイーズが一緒に暮らしている通彦のこと。
「ぱっとしない男」「ボーッとした男」
と師匠のジュリエ青柳に形容されるひと。
このふたりの暮らしぶりがとてもいいな。
「お互いがいるから、二人とも
ほんの少しだけど生きやすくなっている。」
「ニベア」
やさしい父とやさしい子供。
父親の扮装を想像すると笑っちゃう。
ニベアの匂いがふんわりとやさしい感情をまとっています。
「ファミリーセンター」
お父さんとうまくやっていきたいと思っている高校生。
表立って言わないけれど、そう思っている子供って
けっこういるんじゃないかな。
我が家にもいます^^;
「おしまい予言」
「ふつうの生活におしまいはつきものなの」
とジュリエ青柳は言います。
でも、どうしてもおしまいにしたくないものがある時は、
「おしまい予言」に怯えてしまう。
その気持ち、よくわかります。
「強運の持ち主」
ジュリエ青柳、すてき。
占い師なのに直感を信じなさいなんて言う。
恋人やアシスタントや師匠。
一人でいることが好きだったルイーズ、
少し考えを変えましたね。
好きだな、この本。
瀬尾まいこの他の作品も読んでみたくなりました。
私は直感を信じるタイプ。感情で生きている魚座だし。
結婚相手も早いうちからわかっていた。
(ルイーズのようにあの手この手で
彼女と別れさせたりはしてませんよ^^;)
彼は通彦のようにボーッとしている男だから、
ラクでした。(なにが?)
子育て中、比較的、ハハたちとのトラブルが少なかったのは
直感を信じていたからかなと思っています。
子供とハハがいっしょくたになったトラブルは危険ですから、
慎重になりました。
人間関係を狭めてしまったかもしれないけれど。
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