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『紙魚家崩壊九つの謎』 北村薫 [読書]

謎は、九つもないです^^;
看板に偽りあり。

90年代前半初出のものがほとんどを占めます。
単行本になっていない作品を一冊にまとめた短編集。
まとめただけの本。
これで、この値段はないんじゃないですか。
(図書館で借りて読んでいる人間にこんなこと言う資格ないか…)

「溶けていく」
若いOLが壊れていくホラー。
壊れてしまうには、彼女のもともとの資質、
触媒となる事件、小道具などの描写が不可欠です。
そこがうまくいっていると思えなかった。

「紙魚家崩壊」「死と密室」
ヤマなし、オチなし、
意味…はあるかもしれないけど、私にはわかりませんでした。

「白い朝」
これは本当に上手いです。
【北村薫】というイメージ通りのきれいな作品。

テーマを決めたアンソロジーに一遍だけ入っていれば印象的かもしれない作品ばかり。
けれども、こうやって一冊の本になっていると物足りない。
がっかり。

好きになれない本の感想はここでは書かないつもりだったのに
あまりにも裏切られた感じがしたので、書いてしまいました

紙魚家崩壊 九つの謎

紙魚家崩壊 九つの謎

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本

 


タグ:北村薫
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