miyuco さん
ご訪問いただいてありがとうございます。ひっそりとつけた「web拍手」ですが思いがけずクリックしていただけて嬉しいです。感謝。記事が多いので「カテゴリー」「読書インデックス」「タグ」で分類しています。どうぞご利用下さいませ。
別館つくってみました☆
↑別館つくりました↑
身辺雑記など書いてます。
素材お借りしている素敵サイトさま
光の帝国―常野物語 恩田陸 [読書]
膨大な書物を暗記するちから、
遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから
―「常野」から来たといわれる彼らには、
みなそれぞれ不思議な能力があった。
穏やかで知的で、権力への志向を持たず、
ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。
彼らは何のために存在し、
どこへ帰っていこうとしているのか?
常野一族をめぐる連作短編集。
それぞれの作品で異なるキャラクターを通して
常野の人々が描かれていきます。
「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった。」
と後書きにあります。
バリエーションに富んだ内容です。
１０篇からなる短編集。
ある作品の登場人物が別の作品にも顔を出したり、
それぞれの物語は絡み合っていきます。
悲劇の物語もありました。
胸が痛みましたが、最後の作品で救われました。
連作短編集の最後がこういう作品で終わって
ほんとうによかった。
ポンッと放り出したように終わってしまうものもあります。
たとえば「オセロ・ゲーム」
これが「エンド・ゲーム」という独立した作品になるわけですね。
「大きな引き出し」の春野家の物語が「蒲公英草紙」になる。
他の作品もきっとこれから詳しく描かれることでしょう。
楽しみです。
「大きな引き出し」人間そのものからじかに『響く』シーン。
私のようなフツーの人間でもこういったことはあります。
目の前にいる人から感情がドッと押し寄せてくるような感じ。
これに『響く』という美しい言葉をつけるところがすごく好き。
父親の気持ちが息子に伝わった瞬間には泣けました。
飾らない言葉に胸を衝かれます。
「黒い塔」も好きです。
常野のちからは見えない真実を雄弁に語る。
大きな力を持つとされている亜希子はこの後、
何を成し遂げるのでしょうか。
次は「蒲公英草紙」を読もうと思っています。
タグ：恩田陸
こんにちは＆初めまして（＾＾）
私も先日この本読みました。１つ１つの話が泣けて泣けて大変でした（＾＾；）
恩田さんはまだ読み始めたばかりなんですが、miyucoさんはたくさん読まれているんですね。今度じっくり他のReviewも読ませていただきます（＾＾）
また来れるようにRSSさせていただきました（＾＾）
by はりなたる (2006-01-11 12:43)
はじめまして、miyucoさん。
恩田陸は新刊ラッシュ（月産 400枚！）で読む方が追い尾きません。
最近読んだのは『小説以外』です。
長編より、連作集の『光の帝国』も含めて短篇集──
『象と耳鳴り』や『図書館の海』の方が切れ味鋭いと思います。
彼女のペンネームはワンダーランド（wonder＋陸）のモジリですよね。
miyucoさんのblogタイトルは『綿の国星』でしょう。
ピンときました。１度〈猫のゆりかご〉を見に来て下さい。
by sknys (2006-01-11 13:25)
＞はりなたるさん
はじめまして。
ほんとうに丁寧に力を入れて書いている話ばかりでしたね。
大きな話の断片のように見えてもとても鮮やかです。
実は恩田陸は読み始めたばかりなんです。
「黒茶」も「Q&A」も読んでません＾＾；
「エンド・ゲーム」を読むんだったら先に「光の帝国」ですよね。
で、図書館から「蒲公英草紙」を借りてきたところです（*＾_＾*）v
nice!とコメントありがとうございました♪
by miyuco (2006-01-11 16:40)
＞ sknysさん
はじめまして。
恩田陸のペンネームの由来、初めて知りました。そうなんですか！
読むのが追いつかないのはと～っても同感です。
短編、うまいなあと今回の本を読んでいてつくづく思いました。
「オセロ・ゲーム」なんて１８枚ですからね。参りましたです。
ブログタイトルはおっしゃる通り『綿の国星』です。
図々しいとは自分でも思いますが（*＾＾*)
nice!とコメントありがとうございました♪
by miyuco (2006-01-11 16:53)
>恩田陸のペンネームの由来、初めて知りました
私もです。miyucoｻﾝに憑りついてる(笑）おかげでトクしちゃいました。
常野の連作で思い出すのはゼナ・ヘンダースンの“ピープルシリーズ”
『果しなき旅路』 ゼナ・ヘンダースン, 深町 眞理子 (早川文庫)
『血は異ならず』 ゼナ・ヘンダースン, 宇佐川 晶子, 深町 眞理子 (同上)
オススメです。機会がありましたら どうぞ。
by けろろ軍曹 (2006-01-11 22:50)
＞けろろ軍曹さん
“ピープルシリーズ”後書きに書いてある本ですね。
調べてみると品切れのようですが、図書館にありそうなので
読んでみたいな～と思っています♪
by miyuco (2006-01-12 08:54)
朝日新聞のインタヴュー記事に〈オンダーランド〉という表記が出て来る。
コアな読者（記者）は「恩田ワールド」を称して、こう呼ぶ訳です。
でも、殆どネタバレ状態ですよね。
彼女自身もエッセイ集の中で「変なペンネーム」と言っています。
〈光の帝国…〉へのコメント中、『図書室の海』というタイトルを
『図書館の海』と誤記してしまいました。
『象と海鳴り』を訂正する方に意識が行っていたんでしょう……
不注意でした、お詫びします。
miyuco さん、〈猫のゆりかご〉を見に来てくれてありがとう
（ケロロ軍曹さんも一度遊びに来て下さい）。
by sknys (2006-01-13 12:48)
＞ sknysさん
『図書室の海』拾い読みしているところですよ～。
どうぞお気になさらずに（*＾＾*)
by miyuco (2006-01-14 11:55)