新しい生活15 [古い話]
『ごめんですませて』
日取りが決まりました。
事後通達です。
結婚式をするんですって、
当然、703号室内の話しですから、
この中の人の結婚式です。
ご想像通り、
K夫婦が、籍も入れるそうです。
パチパチ。オメデトウ。
やっと、K林くんもケジメをつけますか。
周りから説得されたのか、
独立をきっかけに決断したのか、
詳しい事情は知りません。
公会堂を借りて、手作りの人前結婚式です。
東京地元の人達が、いろいろ手配してくれます。
私は何をお手伝いすれば・・
いろいろ決まっているようです。
ブーケをつくるとか、ケーキがどうとか、
女性陣活躍中。
私は何をお手伝いすれば・・
当日、ビデオカメラを渡されました。
サブの方です。(メインは別にあります)
ちょろちょろ動いて、待合室などから撮り始めます。
一応、使い方を教えてもらってビデオマンです。
失敗は許されません。
テストOK。
スイッチOK。
マイクOK。
動作チェックOK。
写真が趣味です。本番前に確認は当然です。
60分撮りきりました。
式も無事おわりです。
2次会はいつもの店です。
プロジェクターで式のビデオを放映です。
「声出てないで」
「・・・」
「音はいってないで」
「エッ」
その先の記憶がありません。
私の中で封印されたようです。
許されない失敗をしてしまいました。
テストはちゃんと、撮れていました。
その後、
マイクを抜いて、差込み直し確認した時の
差込具合が浅くて、録音できてなかったみたいです。
「大丈夫、気にしないで」
結婚式の2次会で慰められるのは
悲しいです。
(サブでよかった。)
アルバムに結婚式の写真がありません。
いらないと言ったのか?
もらえなかったのか?
記憶が曖昧です。
いつの出来事だったのか?
それさえも憶えていません。
記憶を消しちゃったか?
肝心な処でヤクタタズです。
今さらながら「ごめんなさい」。