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京都市東山知恩院前上ル(追記) [店]

暇なので、掃除をしていると、古いかばんがでてきました。
一澤帆布製のかばんです。タイトルでピンと来る人も多くいらっしゃるでしょう。

知恩院前の一澤帆布は、地元よりむしろ、観光客に有名なかばん屋ですが、”お家騒動”
で、世間一般に有名になりました。

店は、古くから同じところにありました。木造の間口の狭い、目立たない店でした。
どちらかと言うと、業務向きの、丈夫なシンプルな、かばんです。
テントなども扱ってました。市販用かばんが、土間の一方の壁に十数個掛けてありました。
紹介記事(昔の)では、10個以上は別注できるとありました。
その記事を見て、実際に行くと、手間がかかると断れました。
1985年ごろのことです。
紹介記事で、同じようなオーダーが多くて、対応できないとの事でした。
雑誌に多く掲載され、他所で手に入らない希少価値から人気が出ていきます。

いまだに、人気が続いています。騒動の後、信三郎かばん開店時(2006年4月)は入場制限してたニュースもありました。(今も並んでるようです)
学校で使っていると事も(同志社小学校)有名ですが、残念ながら、市販品を持ってる人は、まわりにいませんでした。

『京都市東山知恩院前上ル 一澤帆布製』 と書いた布が、かばんに縫われています。このタグがいいようです。

私のかばん(1985年もの)にはありません。写真を見てもらうと、知ってる人は、一澤帆布製とわかるショルダーバックです。
リュックのように担げるタイプです。

 

 

タグがないのは、当時、かっこ悪いと思ったので、はがしたからです。
20年経って、この状態ですから、いいものには違いないようです。

この先、ブランドとして残る”一澤帆布”と、引継がれた”伝統”のどちらが生き残っていくのでしょう。
二つに分かれた経緯を知る人は、信三郎帆布を応援するでしょう。
昔からのファンも同じでしょう。地元京都の支持者も同じでしょう。

新・一澤帆布が再開して、優位な価格と、同等の品質を保って、
インターネットで販売を始めたら、全国区になっていく気もします。
成功したら、信三郎帆布は分家した店として、語られるかもしれません。

他の地方でも、地道によい製品を作られてる所が、沢山あると思います。ただ、京都の老舗でなかったら、ここまで注目されなかっただろう、という気持ちがあります。『京都』ブランドが、過大評価を生んでる気もするのです。

私の持っているかばんの種類も、”新・一澤帆布”が今後、製造します。
新・一澤帆布は、”ネームタッグ誕生話”をホームページのこぼれ話で紹介して、ブランドの強調をしています。
ブランドが一人歩きしていくか、気になるところです。

 

一澤帆布の案内では、ここの紹介記事が分かりやすいと思います。
http://www.wanogakkou.com/culture/040000/040200_hanpu.html

 追記10/5 一澤帆布は10月16日(10:00)から営業再開と発表(店舗のみ)
http://www.ichizawa-hanpu.co.jp/



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