【昔話シリーズ】欧州選手権観戦記-3 [1996欧州選手権観戦記]
■1996.06.16(日) デンマーク-クロアチアの日
7:00にモーニングコールで飛び起きる。疲れもあって熟睡できた。そろそろ時差ボケも解消。9:00にチェックアウト。
9:55にハロゲイト発の電車に乗り、リーズ、ドンカスターと順調に乗換え、13:00にホテルのあるグリムズビー着。タクシーでホテルへ行きチェックイン。
すぐに駅へ折り返して14:15発の電車で試合会場のシェフィールドに向かう。
予定では15:50シェフィールド着...の予定が途中で電車が止り30分程遅れて到着。
うーん、余裕持って移動していて良かった。
試合会場へ直行する路面電車に乗る。中にはデンマークサポータが数人。
既に酒が入っているらしく、騒がしいを通り越してかなり煩い。
彼らは途中デンマークサポの同志を発見すると更に大声で歌いだす。電車が満員であっても。
スタジアムまでは約30分。通りにデンマークサポの姿は途切れることがなかったため、最後まで歌いっぱなしだった。
キックオフは18:00、後一時間程。
早速グッズ屋へ向かい、知人への土産にTシャツ、帽子、デンマークマフラを買う。
が、自分用に欲しかったクロアチアのグッズがない。
でも欲しい。ので、仕方なくその辺のクロアチアサポにマフラを何処で買ったか聞く。
あっちの方に店が出てると指差し教えてもらう。店を発見(いわゆるバッタ屋)しマフラを購入。さっそく装備。
キックオフ時間が近づき入場。
会場はヒルズボロの悲劇で知られるシェフィールド・ウェンズデイのホームスタジアム、ヒルズボロ。
席はバックスタンドでクロアチアサイドのゴール側のほぼゴールラインの延長上、四列目。
自分の席を発見して周りを見ると、当り一面デンマークサポ。せこせことマフラをしまう小心者の俺。
ピッチでは両チームがアップ中。
かなり気合の入った表情の“バルカンの黄金銃”プロシネツキ。
#当時、ガンバ大阪所属のムラデノビッチもいましたよ
試合開始。
前半はお互い様子見といった感じで単調にゲームが進む。
プロシネツキが遅延行為でイエローを貰うとゴール裏クロアチアサポータが騒ぎ出す。
クロアチアとして独立したての彼らはかなりアツクなっている模様。取り囲む警官隊。
かなり険悪そうだ。双眼鏡で覗くと数人が警官の胸倉を掴んで揉めている。
無事に終わればいいのだが...(かなり不安)
0-0のまま前半終了。
CK前のラウドルップ(弟)
後半。
開始早々クロアチアPK獲得。PKを取られたシュマイケルは怒る怒る。
キッカーはスケル。確実に決め、1-0。
第一戦を引き分けており、負けるとかなり苦しい前回チャンピオン・デンマーク、攻めに行く。
しかしクロアチアは冷静に守りカウンターで何度もチャンスを作る。
左からのスケルのセンタリングをボバンがボレーで合わせ2-0。
デンマークサポータの一部が荒れだす。上の方から紙コップ等が投げ込まれる。
今日は生きて帰れるんだろうかと、ちと不安になる。
シュマイケル切れたか、味方を怒鳴りまくり自分はトルケール状態。
最後はCKに上がって行きスケルのビューティフルループシュートを決められ3-0。
#このシュートを生で真横から見られたのは幸せ。美しい軌道だった。
#ハジのループシュートに続いて見る事ができてホントにラッキー。
終了のホイッスルを待たずに帰り始めるデンマークサポ。そりゃそうだ。
3-0で試合終了。3-0で意気消沈のデンマークサポ終了後特に騒ぎもない。よかった。(安堵)
後半。サイドが変わり今度はプロシネツキが目の前に。
勝点6でクロアチア勝ち抜け確定。勝点4でポルトガル、デンマークは勝点1のまま。
次のポルトガル-クロアチア戦はどうなるかなぁと思いつつスタジアムを出て路面電車に乗る。
これが大失敗。ぎゅうぎゅう詰めで苦しい。
そばのデンマークサポータが今日のチケットを取りだし“We are the Champion.”と呟きながらチケットを捨て、靴でグリグリやったのが印象的だった。
軽い気持ちで日本から見に来た自分が何だか申し訳ない気が。
22:00頃、シェフィールド発の電車に乗る。ホテルのあるグリムズビーまでは乗換えなし。
安心と疲れで熟睡。
22:40、グルムズビー着...のはずが熟睡のまま。同乗していた警察の人に起こしてもらう。
終点(5km先の駅)でもないのに起こしてもらって助かった。まぁタクシーで何とかなる距離だけど...。
タクシーでホテルへ。リネカーの番組でドイツが3-0でロシアに勝ったのを確認して寝る体勢へ......
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本日の鉄道移動距離 372km
総鉄道移動距離 758km
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