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能動免疫と受動免疫 [ヨーグルト・乳清タンパク]

 免疫とは読んで字の如く「疫(病気)を免(まぬが)れるしくみ」ことです。免疫機能を高める方法は、能動免疫と受動免疫(受身免疫)の二つにわけられます。

 能動免疫とは自分の体の中にある免疫系を刺激し活性化することです。免疫系を活性化する作用のあるワクチン(抗原)やサイトカイン等を直接接種または摂取することによって、マクロファージやリンパ球(免疫細胞)、抗体(免疫物質)等を活性化させたり増加させたりします。
 BCG等の予防接種も能動免疫に含まれます。不活性化した病原菌を接種することにより、その病原菌に対する抗体の産生が誘導されます。
 また、広い意味で健康食品の類も能動免疫に当てはまります。健康食品としては、キノコ類、酵母、乳酸菌等が挙げられ、これらを摂取すると、自身の体内の免疫系が活性化するとされています。
 いずれにしても、免疫細胞や免疫物質を活性化させたり、増加させたりすることを、自らが行うというのが能動免疫です。

 一方、受動免疫とは、免疫細胞や免疫物質を外部から取り入れて、働いてもらう免疫強化の方法のことです。ガンの治療法で、活性化させたリンパ球を体に戻す方法も、受動免疫となりますが、もっと簡単には、たとえば破傷風にかかったときに、破傷風菌に対する抗体を注射すると、この抗体が破傷風にかかっている人の体内で直接働くことで、発症を抑えられたり、また、毒ヘビに噛まれたときに毒に対する抗体を注射する場合も同様で、受動免疫を受けたことになります。
 また、母子免疫も典型的な受動免疫で、母親の免疫物質(主に抗体)を胎盤や乳を介して子供が受け取り、子供がそれにより疫を免れることができるようになります。

 ところで、免疫賦活とか免疫増強と謳っている健康食品のほとんどは能動免疫作用を持つものです。しかし、自身の免疫を増強させるにも限度があります。特に高齢者や病中、病後、慢性疾患の人のように免疫力が低下してきている人には難しくなります。既に自分自身が持つ免疫力を限界まで働かせている人にとっては、いくら免疫系を刺激し、活性化させようとしても、それ以上の免疫力を望むのには無理があります。そのような人は能動免疫作用を持つ健康食品をいくら摂取しても効果はないのです。
 しかし、受動免疫は違います。摂取すれば摂取しただけ体の中で働いてくれます。ただし、毒ヘビに噛まれたときに破傷風菌に対する抗体を打っても無意味なように、その人に必要な受動免疫を摂取しなければなりません。

 現在、受動免疫として活用できる健康食品は抗体を含有する免疫ミルクくらいだと思います。特に、エンドトキシンやエンテロトキシンといった細菌毒素に対する抗体が含まれている乳清タンパクや、それを使用している「母乳のチカラ」はこれから注目されてくるのではないでしょうか。
母乳のチカラ(乳清たんぱく含有食品) 10g*30包


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