オークスのヒント:ダイワスカーレットを斬る! [競馬]
桜花賞馬でオークスでも一番人気に推されるだろうダイワスカーレットには血統面からは危険な香りがするのである。
まずは血統をおさらいすると
父 :アグネスタキオン
母 :スカーレットブーケ
母の父:ノーザンテースト
兄弟馬:スカーレットメール(父:トニービン)
ダイワルージュ (父:サンデーサイレンス)
ダイワメジャー (父:サンデーサイレンス)
母スカーレットブーケは桜花賞4着、オークス5着で勝鞍の最大距離は1800であった。
兄弟馬のスカーレットメールはチューリップ賞2着であったが、桜花賞、オークスの出走はなかった。ダイワルージュは桜花賞3着、オークス13着で勝鞍の最大距離は1600であった。
ダイワメジャーは皐月賞1着、天皇賞・秋1着、マイルCS1着であるが、ダービーは6着で勝鞍の最大距離は2000である。
つまり、ダイワスカーレットの母系は距離が延びると確実に成績を落としていて、勝鞍の最大距離は二千㍍なのである。また、府中の二千四百では連対の実績すらなく、母スカーレットブーケの5着が最高の着順なのだ。
一方、父のアグネスタキオンはサンデーサイレンス産駒の皐月賞馬で4戦4勝(全て二千㍍)、全兄にダービー馬のアグネスフライトがいる。
父方からは府中のマイル半は全く問題ないように見えるが、念のためアグネスタキオン産駒の距離別成績を調べてみる。
比較の対象としてサンデーサイレンスの成績も調べてみる。アグネスタキオン産駒はまだ2世代(05~07年)しか走っていないので、サンデーサイレンス産駒もデビューから2世代(94~97年)の成績で比較する。
上記の表は芝での出走回数ベースの比較である。ポイントはオークスの距離である太字のところである。全体的にサンデーサイレンスに見劣るのはやむを得ないとしても、サンデーサイレンス産駒が2600の距離までは勝率、連対率とも変化ないのに対して、アグネスタキオン産駒は2300を超えると勝率、連対率とも少し悪くなるのである。
府中マイル半に限ってみるとサンデーサイレンス産駒は(4、3、0、14)に対してアグネスタキオン産駒は(0、0、0、4)と更に分が悪くなる。
ちなみにサンデーサイレンスは初年度産駒からタヤスツヨシ、ダンスパートナーなど、オークス、ダービー馬を送り出しているのである。
アグネスタキオンの初年度産駒ではロジックの5着が最高であるが、出走頭数が少ないので判断は微妙である。
つまり、父がサンデーサイレンスからアグネスタキオンに替わったダイワスカーレットにとって、距離が延びてマイナスになるデータはあってもプラス材料になるデータはないのである。
ダイワスカーレットの父系、母系を検討すると、少なくともデータから府中のマイル半で勝てるとは思えないのである。他馬との比較による相対的能力の高さとアンカツの腕でデータを覆す可能性も捨てきれないが、個人的には、これだけの不安材料がある馬の単勝は買う気になれないので、ダイワスカーレットの2着付け、3着付けの馬券を主力にしたいと考えている今日この頃である。
ダイワスカーレット軸にしたくなかったけど根拠が無かったので参考になりました。
by kuny (2007-05-16 14:41)
>kuny さん
当競馬予想実験室へようこそ! そして、nice! 有難うございます。
軸を外すのはちょっと…。頭にしない程度の話ですので。
なお、実験ですから失敗する場合もあることをご承知おきください。
by miharukoma (2007-05-16 18:11)
ご訪問ありがとうございます。
なるほど・・・。
miharukomaさん、おっしゃる通り
ダイワスカーレットは距離に不安がありそうですね、
って思ってたら、風邪で出走回避とは・・・・・。
オークスも荒れるのでしょうか?
by ブーブークラブ (2007-05-17 23:29)
>ブーブークラブ さん
nice! 有難うございます。
混戦になりましたが人気も分散するので、それ程の波乱はないと思いますが、雨が降って重にでもなれば、ナナヨーウィングのようなとんでもないのが飛んでくることはあるかも…。
by miharukoma (2007-05-18 21:12)