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皐月賞 回顧 [競馬]

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レース結果                 天候;晴    馬場;良
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    1 ○ ヴィクトリー       1:59.9      3F 35.9
    2    サンツェッペリン     ハナ
    3 △ フサイチホウオー     ハナ
    4 ◎ アドマイヤオーラ     1 1/2
    5    メイショウレガーロ    1/2
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馬券 惨敗! 参りました、マサミには!
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 ゲートイン前に、アドマイヤオーラの腹帯が緩んで締め直しがあったので、嫌な予感がした。緩くするのは厩舎の方針らしいが、大レースではこういった小さなトラブルが大きな代償になることは間々ある。

予想通りサンツェペリンのハナだったが、2コーナーあたりでヴィクトリーが先頭に立ちリードを広げていく。離れた3番手にはメイショウレガーロ、アサクサキングスが続き、中団にはフライングアップル、ローレルゲレイロ、後方に出の悪かったフサイチホウオー、アドマイヤオーラ、そしてドリームジャーニーとニュービギニングが殿からの並びとなった。
ペースは3ハロン35.5、4ハロン47.1、千通過が59.4と3歳馬としては平均以上で、向う正面では縦長の展開となった。
3コーナーあたりから、2番手にいたサンツェペリンが先頭を行くヴィクトリーに迫って4コーナーを回り直線に向く。
直線2頭の叩き合いは、一度追うものの強みでサンツェペリンが少し前に出たが、ヴィクトリーもしぶとく差し返す。後方からは4コーナーで外に持ち出したフサイチホウオーが坂の中ほどから追込みに加速がつき、先頭2頭に迫ってきた。
ゴール前は3頭が鼻ヅラを並べての大接戦になったが、僅かにヴィクトリーが前に出て制した。続いて、サンツェペリン、フサイチホウオーとなった。
離れた4着には、終始後方にいたアドマイヤオーラがインをつき、馬群を縫うように伸びてきて入った。続いて、先行し粘りこんだメイショウレガーロが半馬身差で5着にきた。

タイムは1分59秒9で、前半の千が59.4、後半の千が60.5とバランスの取れたタイムで、逃げ馬にはキツイ展開であったと見られる。

勝ったヴィクトリーは3コーナーから終始サンツェペリンに突っつかれ、苦しい展開であったが、それでもゴールまで粘り通し、一度は前に出た相手をゴール前で差し返しての勝利であるから価値がある。今日のレースで最も苦しく厳しい走りをしたのがこの馬だと思う。それでも勝ってしまうのだから、この馬は本物である。カツハルの好騎乗と言われているようだが、馬の気分を損ねないように走らせたとは格好いいが、実は馬にシガミついていただけで、馬が勝手にレースをしたと言うのが本当のところではないだろうか? はっきり言っておこう、ダービーはカツハルではダメだ。コーセイに乗り替わったほうが結果は期待できると見ている。
昨年の「ラジオNIKKEI杯2歳S 回顧」でも、皐月賞はこの馬に魅力を感じると書いたが、その後北海道に放牧に出されたので皐月には間に合わないと見て、「2007年クラシック三冠予想! 」ではダービーの穴馬に指名した経緯がある。結果は少し早めに出たが、自分のレースを見る目の正しさが証明されたことは実に嬉しい。

サンツェペリンには驚いた。逃げ宣言をしていたので、もしかしたら掲示板はあるかと見ていたが、ここまでやるとは想定外であった。松岡クンのファインプレイであった。松岡と言えば、何とか還元水で醜態を見せている人相の悪い男が思い出されるので、騎手の松岡クンはこれから名前のマサミで呼ぶことにする。しかし、マサミは上手い。このブログでは何度かマサミの好騎乗を取上げ、関東の騎手ではノリに次ぐ名手と評価している。今日もヴィクトリーに先頭を奪われたものの、冷静にサンツェペリンのペースを守り、4コーナーで並びかける渋い乗り方で、直線では一旦前に出るという乗れる騎手の腕を見せた。最後は馬の底力が足りなかったようだが、それでも着差はハナである。検量室に戻ってきた時、悔しさのあまりヘルメットを叩きつけたとのことだが、この闘争心がある限りこれからも彼の騎乗には期待して良いと思う。
ただ、サンツェペリンはダービーでは少し距離が長いと思う。さすがのマサミでも厳しいと思うのだが…。

フサイチホウオーは僅差の3着であったが、初めての中山を考えるとよく頑張ったと言うところだろう。確かにゴール前の足はすばらしく脚を余した感じだが、それよりいつも好位を取れる馬が後方からの競馬になった時点で皐月賞馬にはなれないと見ていた。馬体は-10Kだったが、キッチリと仕上がっていたので能力は十分出せると見ていたが、行き足が悪かったのはレース間隔が開いたせいだと思う。今日も4コーナーで外に持ち出すときに、他馬を邪魔する行儀の悪いところがあったが、これは騎手にも責任がある。アンカツが思うような切れで馬群を捌けないところを見ると、馬に緩いところがまだあるようだ。ダービーはこの馬がグリグリの一番人気になるだろうが、今日のレースを見ればそれも致し方ないだろう。

アドマイヤオーラは離れた4着では関係者は相当不満だろう。今日のところはユタカが乗り方をヘグッタと言うことだろう。確かに出が悪く、好位置を取れなかったが、後から3番手の位置とは。道中、前にフサイチがいたので、結果としてフサイチをマークする乗り方になったが、3コーナーから4コーナーにかけて何の仕掛けもせず後方のままだったのが解せない。結果、外を回っては足りないと見て、直線インにコースを取り追込んできたが、その時点でレースは終っていた。上りの時計はフサイチと同じだが、実態はフサイチに完敗と言っていいだろう。
ダービーに期待したいところだが、早熟、距離などに懸念があるので、後の着順の馬に逆転される可能性は大きいと見ている。

一発を期待したドリームジャーニーは、今日もエビショーの下手なスタートで最後方からの競馬になった。直線はフサイチ、アドマイヤに次ぐ脚を使ったものの8着では不完全燃焼であろう。馬体も-6Kと寂しくなっていたので、ダービーに向けてはこれの回復が急務であろう。血統も晩成型なのでジワジワと強くなってくる気がするので、ダービーでも評価を下げるつもりはない。

他で府中に替わって注目できる馬は見当たらなかったが、ココナッツパンチは馬体減で明らかに調子を崩しているようなので立て直して、青葉賞に出てきてもらいたい。この馬はどう見ても二千よりも二千四が良いと見ているので…。

終ってみれば今年も3着フサイチ、4着アドマイヤと去年と全く同じである。それでも勝ったヴィクトリーの馬主はアドマイヤの馬主の奥さんですから、人気は旦那、実利は女房と言う事でしょうか?

 


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コメント 1

miharukoma さん

nice! ありがとうございます。
1,2着が逆だったら、もっと大変なことになっていました。
昔から(東京で走る)カッチーは好きだったので、これもまたうれしかったです。ダービーこそはオーラに頑張ってもらいましょう。
by (2007-04-17 23:26) 

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