ヴィクトリアマイル 予想

ダンス　ウィズ　ヴィクトリア

先週のNHKマイルはサンデー産駒種牡馬が3着まで独占、先々週の天皇賞はサンデー産駒が3着まで独占。サンデーの子供や孫たちが今年も日本の競馬を席巻している。特定血統のみが栄えることは決していいことでないが、馬券検討では無視できない。

この時期府中でマイルＧⅠ戦が3戦(NHKマイル、ヴィクトリアマイル、安田記念)組まれることに対しては疑問である。個人的にはヴィクトリアマイルは秋のジャパンカップの日に開催するのが良いと思っている。土曜日にジャパンカップダート、日曜日にジャパンカップ、ジャパンカップマイルとすればいいと思う。京都のマイルチャンピオンシップとの兼ね合いもあるが、ヴィクトリアマイルと同様に牝馬限定にすれば3歳、古馬、そして世界からの牝馬マイラーが日本に集結することになると思う。優秀な基礎牝馬を獲得するためにも世界から優秀な牝馬を日本に集めることは意味がある。更に牝馬限定のGⅠレースが世界に少ないこともあり、世界のホースマンから評価されるのではないかと思う。JRAは国内で自分の儲けばかり考えていないで、世界の中で日本の競馬の地位を高める施策を講じて貰いたい物である。

さて、本題のヴィクトリアマイルの予想であるが、馬場状態が気になる。土曜日は稍重であったが、夜にかけて更に降り明日は曇りで乾きも遅いので稍重～重の少し時計の掛かる馬場になると思う。勝ちタイムは1分35秒台になると見ている。
こうなると重の巧拙がポイントになる。明らかに重が上手と思われるのはダンスインザムードだろう。逆に苦手、不利と見られるのは後ろから行くヤマニンの２頭であろう。

安田記念のデータを考慮すると、府中のマイルはマイラーよりも２千米で好走していたような底力のある馬が良績を残していることも考えあわせると本命はやはり秋の天皇賞で2，3着のあるダンスインザムードであろう。今シーズン不調の藤沢厩舎であるが得意の府中で流れを変えたいところだろう。北村騎手であるが得意の内枠であれば内で我慢し最短距離を走り直線伸びて来ることが期待できる。

対抗はエアメサイア、ディアデラノビアの２頭であるが、今回はディアデラノビアを上位にしたい。3歳時から期待されていたがチューリップ賞で期待されながら着外に終わり桜花賞には出れなかったが、それでもオークストライアルを勝ちオークスで0.1秒差の3着にきている。あの時点でエアメサイアとクビ差であれば将来性はこちらに分があると思い期待していたが、今年の成績はいまいちだが使われるごとに調子を上げている。特に前走のマイルＣではデビュー以来最高馬体重で牡馬相手に稍重の馬場で3着、力をつけている証拠であり、加えて府中は合っているようである。
エアメサイアも本質的にはもう少し距離が長いところが良いと思われるが府中のマイルでユタカなら大外枠のハンディも克服してくれるだろうと見る。

人気のラインクラフトは危険な人気馬だろう。NHKマイルは勝っているが本質的に府中のマイルは若干長すぎる可能性が高いと見ている。それならむしろ重でもヤマニンシュクルの追込みが怖い。あとは横典のチアフルスマイルか。

◎　ダンスインザムード
○　ディアデラノビア
▲　エアメサイア
△　ヤマニンシュクル
△　チアフルスマイル
△　ラインクラフト

馬券はダンスを頭にした馬単を主体に3連単を少々。