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Vol.45 分配金をもらえるといい投資信託?

 投資信託には、運用状況や運用方針によって定期的に分配金が支払われる商品があります。今回は、まず分配金はなぜもらえるのか、分配金がもらえる=みんなにいいファンドなのかを考えていきましょう。

■分配金はどこからくるの?

 投資信託は、投資家から集めたお金を、ファンドごとに定められた投資対象の範囲で株式や債券などを活用して運用していく金融商品です。基本的には、選定した商品が値上がりすれば、ファンドの時価ともいえる「基準価額」が上昇し、値下がりすれば基準価額も下落することになります。ただ、株式に投資している個人投資家に配当金が支払われるのと同様、投資信託にも、組入れている株式から配当金などが支払われたり、債券から定期的に利子が支払われることから、売却損益にこれらの収益や運用に掛かるコストを考慮したうえで、各ファンドは年1回以上の決算を行っています。その決算時にプラスが生じた場合、そのプラス分を投資家に還元したものが“分配金”となるわけです。

 しかし、プラスが生じたからといってすべてのファンドが分配金を支払うわけではありません。それは、分配金を支払うかどうかを含めた判断が各ファンドの運用方針だからです。だからこそ、投資家である私たちも、ファンドの方針を事前に充分理解しておく必要があります。毎月あるいは3ヵ月に1度、分配金が受け取れる可能性が高いファンドの場合、その期待に応えるべく、“安定的に分配金を支払うこと”を最優先に運用されているのが一般的です。そのため、投資対象もおのずと、“分配金が期待できる銘柄であること”がひとつの基準になっていることが多いのです。

■金融商品の特徴や個性を見極める

 中長期な運用を得意とする投資信託の特徴を活かして、目先の分配金よりも、時間をかけてじっくりと資産の成長を期待しようと考えている人が、毎月分配型を選んでしまうと、のちのちの運用成績に期待とのミスマッチが生じる可能性があります。

 投資信託に限らず、金融商品選びは何でもそうですが、商品の特徴・個性を知ったうえで、自分のニーズにあったものを選ぶことが大切。投資資金の運用目的と合わせて、自分が投資信託に最も期待するものは何かをハッキリさせておきましょう。

 のちのち後悔しないためにも、バーゲンなどで衝動買いしてしまうような感覚で、「これ、今売れてるんですよ。」などという言葉に飛びつくのではなく、今回の投資資金における目的を叶えてくれそうなファンドを選びぬく姿勢が必要です。

 次回からは、投資信託の個性をみていきましょう。

野尻美江子

マネー
投資・運用生命保険自動車保険ローンクレジットカードキャッシングソニーグループ


2006-11-28 12:54  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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