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全国初、シュタイナーの小・中学校が藤野市に開校 [主張-時事]

教育特区に私立小・中一貫校が開校/藤野
というニュースが先日舞い込んできた。
シュタイナー教育と言えば「教科書を使わず独自の教育」「成績で生徒を判断しない」「教室の形は四角にとらわれず、自由で独創的」「全身を動かすオイリュトミーが有名」等々のイメージを持っている。小生もだいぶ前にほんの僅かかじったことがあったので、このニュースに目が留まった。
ほんの少しかじった程度の人間なので大そうなことは申し上げられないが、一応高田馬場の頃も三鷹の頃も知っているので、他人事とは思えないニュースであった。
一言で言えば、「ゆとり教育」でも「詰め込み教育」でもない、別の次元にある教育の姿なのだと思う。おそらく教育学部の学生の方が詳しいんじゃないかと思うが、この言葉は間違ってはいないと思う。
色々と覚えているが、一つ例を挙げる。
小学生が掛け算を覚えるのに、普通は「九九表」なるものを見つつ暗唱しつつ暗記していくというのが一般的な勉強方だ。リズムに合わせて「しちいちがしち、しちにじゅうし…」と唱えていく方法もある。
シュタイナーのシューレ(シューレとは学校・校舎という意味)では、それだけではない。
0、1、2、3~~8、9を時計回りに、円の外に書いていく。0はてっぺん(時計と同じ)で、5が真下ということになる。
そして、例えば7の段だったら、
7×1=7 なので、まず0から7の所へ直線を引く。
次に、
7×2=14 なので、7から14の一の位の4の所へ直線を引く。
次に、
7×3=21 なので、4から1の所へ直線を引く。……

こうして、円の中に線を引いていくと、図形が出来上がる。星のようになる段もあれば、5の段は直線1本だけだし、1の段は10角形だ。

と、こうして楽しみながら九九を紐解いていくことができる。図形にも触れられ、ただ暗記するんじゃなくて数字の持つ不思議さ、魅力を体感できる授業なのだ。

まぁ百マス計算の某先生に言わせれば「何を無駄なエネルギーを使ってるんだか」「随分遠回りして覚えさせてるねぇ」と馬鹿にされるかもしれない。しかし、小生は決して「遠回り」だとは思わない。無論「暗記」というレースにおいては遠回りだろうが、勉強は「暗記」だけじゃない。
事実、小生は、小学校2年生の時に使用した計算ドリルについてはどんなものだったか今一切記憶にないが、このシュタイナー式の九九は今こうして闇雲にだが説明できるほど覚えている(本格的にシュタイナーやってらっしゃる方、上記の例間違ってたらご指摘ください)。
こういう教育も時に必要ではないだろうか?お受験お受験…と必死の形相で奮闘するお母様方には、是非一度親子で体験していただきたいものだ。

詳細は下記Web siteをお訪ねいただきたい。
カナロコ・ローカルニュース(神奈川新聞)
東京シュタイナーシューレ

それにしても、藤野とはまた随分田舎に越したものだ…高尾の先の、さらに相模湖の先の駅じゃないか。
そういや、(シューレには一切関係ないお宅だが)三鷹には人懐っこい犬がいたなぁ。まだ健在だろうか…


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コメント 1

おかにゃん

こんにちは。
さて,「シュタイナーの小学校」(だったかな,タイトル忘れましたが)を昔読んだことがあり,その頃は「そんな学校が日本にあればいいなあ」と満千に思っていました。
できたのですね。
今後どうなるか,楽しみです。
by おかにゃん (2005-04-28 16:01) 

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