ケータイ刑事銭形海22話(2nd.9話・感想)+23話(2nd.10話)予告 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「ケータイ刑事 銭形海」。放送後の最初は、いつものように簡単な感想と次回予告について思ったことを記しています。
前回、新年からは「海・3rd.」に突入するのは間違いない、岡野さんが復帰するのでは?と記したが、先日発表されて、「海・3rd.」はその通りであったが、岡野さんではなくて松山さんが相棒となる、ということには驚きました。(松山さんも、いずれTVシリーズに登場すると思っていましたが、前回の岡野さんへのネタフリから、「海・3rd.」は岡野さんで、「海・4th.」で松山さんが登場すると思っていた筆者です。)こうなると、「海・4th.」で岡野さんが4人の相棒のトリを務める形で復帰するのではないかと思います。
今回の物語は、2nd.第9話「恋愛泥棒現る! ~謎の怪盗予告事件」である。ゲストが星野真里さんということで、TVシリーズに初登場となりました。また、監督が古厩智之監督ということで、古厩監督も「愛」から「海」の全6作全てで監督を務めることになりました。(田沢監督、三原監督に続いて3人目です。)絢ちゃんとは「恋日・ニュータイプ」の10話がありますし、星野真里さんとは映画「さよならみどりちゃん」があります。また、脚本は「海」では初登場となる渡辺千穂さん(「さよならみどりちゃん」も千穂さんの脚本です。→「鑑識メモ」で柴田さんが口にしましたね。)で、「怪人○面相」というキャラは千穂さんが生み出したものであり、今回登場した怪盗マリンは間違いなく再登場するでしょうね。(但し「海・3rd.」なのか、7代目以降になるかは分かりませんが...)先日、WOWOWで放送されたドラマ「結婚詐欺師」では騙される女性を演じていた星野さんでしたが、それを考えると、放送時期といい、キャスティングといい、会心のホームランです。
「怪人○面相」の物語がベースにありながら、新キャラを上手く動かしていて、とても楽しい物語でもありました。しかも、単なる泥棒ではなくて義賊だったという結び方には感心しました。(でも、泥棒は泥棒なんですけど... どことなく「恋日・ニュータイプ」風の結び方だというようにも感じました。)
更に、アニータさんの名前が出てきた所は「銭形舞」に繋がり、海ちゃんが怪盗マリンに言った「人の心を弄んだ」という台詞は怪人十面相に対して泪ちゃんが言った(味のある)言葉に繋がるものであり、更に五代さんに対して「嘘ついた代わりにお寿司奢ってください。回らないやつで御願いします」と言ったのも、泪ちゃんが何度か口にしたお馴染みの台詞であり、「銭形泪」にもしっかりと繋がっていました。(同じ緑リボン・次女ということで泪ちゃんを意識しているのは分かりますが、まさか「舞」のネタまでが出てくるとは思いませんでした。)
質屋・伊勢屋の店の中に、チャップリンの人形があったけど、これは次回の「サイレント」へのネタフリですね。→「ケータイ刑事」らしいさりげない拘りであるが、チャップリン以外にも、キートンをはじめ、サイレント映画には面白いキャラクターがたくさんいますし、これらは「人類が生み出した偉大な文化遺産」でもあります。さりげないことであるが、過去の名作と呼ばれるものに対する配慮がしっかりと行われているのも「ケータイ刑事」の特徴であるが、だからこそ「ケータイ刑事」も既に「人類が残した偉大な文化遺産」のレベルに達しているのですよね。
物語の展開は、やはり「怪人○面相」の物語を踏襲していましたね。予告状、犯行時の停電、密室、本物と間違うニセモノの中に本物が混じっていた、拘束するも逃げられる、ということで、「泪」「零」「雷」の怪人さんの物語を上手く使いながら、新しい所もしっかりとありました。中でも「お面」と言って顔をつねりっこしていたのは、「怪人○面相」の物語を知っていたら、しっかりと笑える所でした。(海ちゃんのキャラ、完全に弾けちゃったが、この路線で進んで行けば「泪・2nd.」や「雷・2nd.」と同じようになるので、変な寄り戻しだけは無いことを願います。)
「40312泥棒」ということで映画「潮騒」に関して何か出てくるかとも思ったが、「ポケベル世代」というように来ましたか。確かに五十音の表を数字に置き換えるというのは、携帯電話が普及する前にはちょっとしたブームになりましたし、それ以前でも推理小説には時々出てくるメッセージの伝達方法なんですよね。携帯電話のメールで文字が使える現在、これって盲点になるだけに、なかなか上手い脚本でもありました。
五代さんの引っかけによって白状してしまったみどり。「恋愛泥棒」とか「怪盗マリン」とか言っていたら、油断することのない人物だというイメージが生まれるが、簡単に吊られてしまうというのは、キャラクターとしたら面白い所であり、今後が楽しみです。しかも、今回は変装しなかったということで顔がばれたことになるが、女性ということで、歴代銭形に変装をして登場(あおいさん、真希ちゃん、芽以さん、夏帆ポン、早織ちゃんが登場→一応、「犯人は大人であって未成年は出さない」ということを考えたら、現時点ではあおいさんか芽以さんということになるけど...)ということもあり得るかも...(まあ、普通に考えたら、TVシリーズでは無理ですね。だけど劇場版だったらやっても良いかも... しかも、これだったら大人になったケータイ刑事OGとしてちらっと出てもらうことも出来ますし...)
ところで、一つ気になったのは、怪盗マリンと怪人○面相は赤の他人なんでしょうか、それとも実は兄妹なんでしょうか?部分的に同じ行動パターンだっただけに、兄妹という可能性があるように思うんですけど...
次回・2nd.10話は「BS初のサイレント! ~パントマイム爆弾事件」ということで、「ケータイ刑事」ではお馴染みの「BS初」となるイベントです。で、サイレントと言うことになると、台詞無しということになり、それが字幕で出るということが考えられる。また、活動弁士が登場して、物語を語る、ということも考えられる。が、後者だったら「雷・1st.12&13話」でやっているので「BS初」とはなりません。次回予告でも音楽だけで台詞は無かったので、前者のような作りになるのは間違いないでしょう。また、次回予告では、カラーを抑え気味にしていたということで、完全な白黒作品にはしないでしょうが、サイレント映画である白黒ということを意識したものとなっているでしょうね。(詳しくは、火曜の一番にUPする方に記します。)
鑑識メモでは、いつもの「さかなへんの漢字」シリーズも口にしていた柴田さんだったが、映画「さよならみどりちゃん」のことをしっかりと言っていたのは、やっぱり同じ丹羽P作品(BS-i作品)らしいところでした。近いうちにBS-iでその「さよならみどりちゃん」を再び放送して貰いたいところでもあります。(BS-iでは大晦日に「M1」の放送がありますけど、「さよならみどりちゃん」は12/26と29にCSの日本映画専門チャンネルでは放送されますけど、無料放送の方ではBS-i以外まで広げても放送はありません。)
↓「怪人○面相」の物語が収録されているもの
↓アニータさんはこちら
↓これを出さない訳にはいきません。
↓「義賊」ということで...
大泥棒は名探偵!―ねずみ小僧次郎吉とタイムスリップ探偵団 (講談社青い鳥文庫)
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