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ケータイ刑事銭形零9話[改訂版] [ケータイ刑事]

今回の物語は第9話の「引越しする死体!? ~幻の殺人事件」である。今回の物語は、銭形一族しか持つことを許されない携帯を高村さんが手違いから手に入れたということから、今までにないユニークな所がある物語である。また、事件の方は死体トリックの謎解きということで、「ケータイ刑事」ではお馴染みのトリックであるが、「銭形零」の物語では今までとは少し毛色の違う物語である。だが、そういう慣れないことをするので、零ちゃんの出題したナゾナゾの答えに誤りがあり、「鑑識メモ」ではそれを謝罪するという珍事になった。(でも、誤りを誤りと素直に認めて謝罪するというのは良い姿勢であり、潔く、好感も持てます。何かあったら屁理屈をこねて言い逃れようとする某政治家たちとは大違いである。)

尚、本記事のタイトルに「[改訂版]」とあるのは、「銭形零」は全話過去に一度記しているが、その時の記事をベースに加筆&修正を行ったために「[改訂版]」としています。(以前に記した記事をご覧く場合は、ここをクリックして下さい。)それではいつものように、長文&今更ながらのネタバレありで本編に行きます。

警視庁の会議室で木刀を振っている零ちゃん。そこに高村さんがやってきて「遂に僕もゲットしたよ」と言って携帯電話を見せる。が、零ちゃんは「今頃携帯電話?」と呆けてくれるが「確か、持っていましたよね?」と問う。で、高村さんは「ただの携帯電話ではない。この携帯電話は、刑事部長が自らお選びになった優秀な刑事にしか渡されない」と言って上機嫌でいる。これに「優秀な刑事?」と零ちゃんは「私のアルゴリズム計算によると、その携帯電話、高村さんに誤って渡された可能性が高いですね。」と冷静な判断です。が、高村さんは「これからはバーボン刑事改め、バーボン・ケータイ刑事と呼んでくれ」とポーズをとってご機嫌でいる。

そこに「警視庁から入電中」と事件を知らせるメールが届くが、零ちゃんの携帯と高村さんの携帯の両方からその声がするということで、ハモっている。で、高村さんは「よっしゃあ!」と言って喜んでいる。で、零ちゃんは「喜んじゃあ不味いですよ」と零ちゃんの言う通りです。で、高村さんは零ちゃんを制して零ちゃんの携帯を奪い、「この事件は僕に任せて」と、やっぱり嬉しさは隠せません。事件は、横浜市緑山の山田太郎宅で殺人事件発生の通報。直ちに現場に急行せよ、というものでした。高村さんは「バーボン・ケータイ刑事出動!」とやる気だけは満々で飛び出していくが、「私の携帯電話、返してくださいよ」と零ちゃんも現場に向かった。→横浜だったら神奈川県警の管轄であって、警視庁は管轄外のはずなんですが... また、「山田太郎」とはあまりにもポピュラーな名前であって、マンガ/アニメ「ドカベン」の主人公の名前でもありますし、歌手でもいるし、日本中に何人の「山田太郎」氏がいるのでしょうか?

現場に到着した零ちゃんと高村さん。時刻は午後1時だった。高村さんは早速中に入ろうとして山田宅の玄関のドアに手を伸ばすが、玄関には鍵がかかっていた。で、ノックをすると「はい」という返事があって、中から山田太郎本人が出てくる。「何ですか?」と尋ねる山田に「警察です」と言って警察手帳を見せる高村さんは「殺人事件の通報できました。」と言うも「殺人事件?」と山田は何のことだか分からない様子。で、出てきたのが山田太郎本人ということで、零ちゃんも「?」。所用があるからということで、山田は玄関を閉じてしまいました。で、高村さんも「どういうこと?せっかくのケータイ刑事デヴューが...」とボヤキが出ました。

山田宅を出ようとする二人に、またも「警視庁から入電中」のハモりで事件を知らせるメールが届く。で、零ちゃんが携帯を開くが、「この事件は僕のマウンテン(山→ヤマ(事件)」と高村さんは零ちゃんを制して自分の携帯を開く。今度の事件は、港区赤坂の鈴木弘子宅で殺人事件発生の通報。直ちに現場に急行せよ、というものだった。→港区赤坂なので、こちらは完全に警視庁の管轄である。それにしても港区赤坂は事件がやたらと起こる場所ですね...)

現場に到着した零ちゃんと高村さん。時刻は午後2時だった。で、高村さんは玄関ドアに手をかけるが、またも玄関には鍵がかかっていた。で、零ちゃんは「嫌な予感がしますね」と口にするが、事件の通報があった以上は見逃すことは出来ず、高村さんが呼鈴を鳴らす。すると「は~い」返事があって、中から鈴木弘子本人が出てくる。高村さんは警察手帳を見せて「警察です。殺人事件の通報があって来たんですが...」と言うも、「殺人事件?どこで起きたんですか?」と鈴木。で、零ちゃんが出てきたのが鈴木弘子本人だと確認した。で、今度も引き上げることに...

雨の中を歩いて帰っていく零ちゃんと高村さん。「やっぱりニセモノでしたね」と零ちゃんが口にすると高村さんは「これは僕に対する、いや、警察に対する挑戦だ」と言ってニセの通報を行った犯人に対して怒りの表情を見せる。で、零ちゃんは「何故、こんな意味のないことするんだろう?」と問うと、高村さんは「愉快犯だよ」と言って警察が踊らされるのを見ていて楽しんでいるのだと決めつける。(まあ、愉快犯というのはそういうものですけど...)そうしていると、またも「警視庁から入電中」のハモりで事件を知らせるメールが届く。が、高村さんは「僕は出ないぞ」と言ってそれを無視する。(踊らされるのは理不尽だということです。)で、零ちゃんが出ると、「港区赤坂の鈴木弘子宅で殺人事件発生。直ちに現場に急行せよ」ということだったが、零ちゃんはこれに「また鈴木さん宅で殺人が起こりましたよ...」とちょっとうっとうしい感じで言葉を漏らす。が、高村さんは「行くぞ!」とやる気が出てきたみたいで「踊る刑事に見る刑事、同じ刑事なら踊らにゃ損損」と言い(何で阿波踊りの一節が?)、零ちゃんの手を引いて、スキップして鈴木宅に再び向かった。

再び鈴木宅にやってきた二人。高村さんが玄関のドアノブに手をかける。が、今度は玄関に鍵はかかっておらず、玄関は開いた。で、中に入る二人。で、中に人が倒れているのを発見した零ちゃんは「鈴木さん!」と言って駆け寄るが、それは鈴木弘子ではなくて、膝を折り曲げた姿の山田太郎であった。で、捜査を開始した零ちゃんと高村さん。

山田は建設会社に務めている普通のサラリーマンで、殺される動機は特にない、ということだった。で、柴田さんの鑑識結果で、死因は刺殺、刃渡り70cmほどの鋭利な刃物で切られていて、死亡推定時刻は正午12時ということだった。が、これに高村さんが「ジャストモーメント」と割って入る。午後1時に被害者に会っているので、それはあり得ないと言うのである。が、柴田さんも簡単には引き下がらず「だけど、正午12時に死んだと死体は語っている。」で、零ちゃんが「ということは、私たちが話した山田さんは幽霊ってことになりますね」と乱入してくる。で、この部屋の主・鈴木弘子が事件の鍵を握っているということで高村さんが問うと、彼女の行方は現在捜索中ということでした。

そうしていると、またも「警視庁から入電中」のハモりで事件発生のメールが届く。(この時の柴田さんはキョロキョロとするのが面白い。)で、事件は、「横浜市緑山の山田太郎宅で殺人事件発生。直ちに現場に急行せよ」ということでした。

で、山田宅に行った零ちゃんたちは、そこで鈴木弘子が山田と同じような姿勢で死んでいたのを発見した。柴田さんによると、死因は刺殺、死亡推定時刻は午後1時ということだった。が、零ちゃんが「私たちが鈴木さんにあって話した時刻は午後2時。また私たちは幽霊と会って話したと言うことになりますね」と言うが「幽霊なんている訳ないじゃないか」と高村さん。(まあ、こういうことで零ちゃんに反撃する機会があるのも良いでしょう...)が、零ちゃんは直ぐに気を取り直して、鈴木が山田と同じ姿勢であることを口にする。が、「そうだっけ?」と高村さん。で、零ちゃんは携帯の写真で山田の姿を写したものを見せる。(やっぱり銭形の記憶力、観察力は鋭い。)これに柴田さんは「まるで昔の棺桶に入っているような姿勢だね」と言うが、高村さんは「鈴木さんは殺されることを知っていたのかも知れないぞ」とまたとんでもないことを言い出す。というのは、鈴木の持ち物を見て「バッグの中に喪服が入っている」ということでした。が、それを見ると零ちゃんは「それは法服ですよ」とばっさりと言う。が、高村さんは「報復」と解釈し、「誰かにリベンジする気だったのかな?」と言いながら、法服を柴田さんに着せている。(で、それを来た柴田さんは鳥になったように踊っている。→外野は放置で良いですね。)このことから零ちゃんは、鈴木は裁判官だったと推理する。で、判決に不満を持った人が怪しいと睨む。で、シグマリオンを取り出して調べる零ちゃんは、道路拡張による土地明け渡しの裁判で、山田(建設会社の責任者)と鈴木(裁判官)が関わっていたことを突き止める。(土地の所有者は鬼瓦平蔵(おにがわら・へいぞう)と言うことも同時に分かる。)で、「犯人は鬼瓦だ」と高村さんは言い、それに頷く零ちゃん。

早速、鬼瓦の元に行った零ちゃんと高村さん。零ちゃんは山田と鈴木について話を聞こうとするが、鬼瓦は「あの二人が死んだんですね」と言い、「えっ?死ぬことを知っていたんですか?」と零ちゃんがすかさず理由を聞くと「私が殺したんです。彼らを」とあっさりと言う。高村さんが確認すると「実際には殺してません。けれども、彼らを説得できなかったんですから...」と、変なことを言い始める。鬼瓦は、裁判に負けて今週中に土地を明け渡さなければならないのに、この土地を売ったら「お侍様」の手によって殺される、と言って震えだした。

ということで、ここから先は家に入って話を続けることになる。で、鬼瓦はその「お侍様」の話を始める。とある貧しいお侍様がこの土地に住んでいて、副業として毎日超高級楊子を作っていたのだが、その楊子は全く売れず、お金が無くなったお侍様はこの土地で餓死してしまった。で、それ以来、この土地を侵す者はみんな死んでいったというのである。それを聴いた高村さんは「「武士は食わねど高楊枝」って本当の話だったんだ」と言うが、零ちゃんは「それとは意味が意味が違うと思いますけど...」と、その通りです。(人は貧しくても気位を高く持って生きろ、という意味です。)

また、7年前にもこの家に下宿していた二人が不審な死を遂げていたというのである。で、零ちゃんはこの話について尋ねる。で、鬼瓦はお茶を注ぎながら話し始める。この家にマチュピチュさん(この名前はインカ帝国の古代都市の遺跡)とチチカカさん(この名前はペルーとボリビアにまたがる湖)が下宿していた(この二人はボリビアの石油会社の人間で、石油が埋蔵されているという怪情報を知り、極秘で掘っていたのだった。→東京(世田谷)の地層では石油があるなんて考えられないのですが..)のだが、ある夜、二人が殺されたと警察に通報があったのだが、警察が駆けつけると二人は生きていた。で、悪戯と判断した警察は帰って行ったが、その後本当に事件が起こり、翌日二人は死んでいたというのである。しかも、マチュピチュさんがチチカカさんの部屋で、チチカカ産はマチュピチュさんの部屋で死んでいて、これは「お侍様」が殺したのだと言う。(この事件は未解決)高村さんが「今回の事件と全く同じじゃん」と言うと、鬼瓦は今回の事件も「お侍様の祟りだ」「いつか私も殺される」と言って声を大きな声を出して怯え始めた。

警視庁に戻った零ちゃんは、7年前の事件のファイルに目を通していて、その事件があったことを確認する。で、零ちゃんは7年前も、今回も、被害者はあの土地に関する何かで殺されていると考え、あの土地に何かがあると思い、高村さんにオレンジ色のヘルメットを渡し、「高村さんなら何か見つけられるはずです」と言うとシャベルを渡し、そのまま部屋から出て行ってしまいました。

夜になり、ヘルメットを被り、シャベルを抱えた高村さんと零ちゃんは、再び鬼瓦宅に向かった。で、鬼瓦の家に到着直前で、「助けてくれ~」と鬼瓦の悲鳴がして、家から鬼瓦が出てくると道に倒れ込んでしまった。駆け寄る零ちゃんと高村さんに「お侍様に切られた...」と言う鬼瓦。「嘘でしょう?」と言う零ちゃんだったが、家の2Fの窓には、刀を持った侍の影が映り、直ぐに消えてしまう。で、急いで家に入り室内を観察するものの、侍の姿はなかった。(零ちゃんと高村さんは捜しているが、鬼瓦は震えて怯えているだけだった。)で、「大地の神よ、怒りをお鎮め下さい...」と言い出して祈ろうとするだけだった。そんな鬼瓦の様子を目にした零ちゃんは、鬼瓦の腕を見て何かに気づいた様で、目を閉じると「増せり、悪の数字」(ここでAパート終了。経過時間は15分を回ったところということで、Bパートは10分強ということになります。)

警視庁に戻った零ちゃんと高村さん。零ちゃんは再び木刀の素振りをしているが、高村さんは書類の整理をしながら「オカルト系は僕らの専門外だ。ここはゴーストバスターズを頼んだ方が良い」と言っている。(いかにもアメリカナイズドされている高村さんらしい発言です。→後の「銭形雷」で岡野さんが「○○バスターズに」と何度か言いますが、その原点はここですね。)が、零ちゃんは「お侍の亡霊なんていません。お侍の亡霊に斬りつけられたというのは鬼瓦さんの狂言です」と断言する。高村さんは「どうして断言できる?」と尋ねると、零ちゃんは鬼瓦の腕には防御疵がなかったことをその根拠とした。(普通、人は正面から斬りつけられた場合、本能的に手で庇うと言う。で、木刀を高村さんに振り下ろす零ちゃん。高村さんは手で庇った。)これに「侍が件の達人だったなら、庇うことも出来なかったかも知れない」と高村さん。すると零ちゃんは侍の姿は簡単なトリックだと言って、その説明を始めようとして、会議室の照明を消した。そして、手にライトを持って、それを点けて高村さんを照らす。すると、高村さんの影が壁に映った。「これと同じ原理を使って、鬼瓦さんは電気の光を使ってお侍のシルエットを窓に映し出したんです」と説明する。高村さんは「僕らが部屋に行った時、侍の姿なんて無かった」と反論するが、「それは小さなフィギュアを使ったんです」と零ちゃん。更に「近くから光を当てれば」と言うと高村さんも納得する。が「僕が思った通り、侍の亡霊なんて存在しなかったんだ」と言うのは調子が良いですね...

が、零ちゃんはライトを消すと「でも、鈴木さんと山田さんがどうやって死んだのか、まだ謎は残っています」と言う。そうしていると部屋の照明が点いてパイ屋の遠州利津さんが「酸っぱいパインパイはいらんかい?」と言って現れる。(本当にこの人は神出鬼没ですね。)そして「あんたら、うちのお得意さんを逮捕するつもりかい?」って、そういう捜査情報を知っているとなると、ただ者ではありません。やっぱり佐藤公安警部補と何らかの関係があるのでは?(苗字が違うというのは婿養子になったということで解決しますし...)

で、零ちゃんは遠州理津が鬼瓦を知っていると言うことで話を聞く。鬼瓦は、以前に事業に失敗して奥さんの美代子に逃げられていた。それから家を下宿に建て替えて、その家賃収入で食いつないでいるという。で、「それはいつ頃ですか?」と尋ねる零ちゃんに「14年前かな」と答える遠州理津。これに「レレレ」と返す零ちゃんは「あの土地の謎が解けましたよ」と言う。これに遠州理津は「よかったね」と猫なで声で言うと「酸っぱいパインパイ」「スパイス・パインパイ」「パイパイ・パインパイ」と何でもあるのを買ってと頼む。が「今、お腹いっぱいだからまた後にするよ」という高村さんの言葉で切れ、「冷凍パインパイにしなさい」と言ってそれを取り出して零ちゃんに渡す。(何個買っても314円というのはいつものお値段です。)零ちゃんは遠州理津が冷凍パインパイを出すクーラーボックスを目にすると閃き、笑顔で「謎は解けたよ、ワトソンくん

鬼瓦宅の居間。鬼瓦はお茶を飲んでくつろいでいる。そこに零ちゃんが険しい顔つきで突然入って来ると「60×60×24×365×14は?さて、あなたが失った時間は何秒でしょう?」という問題を出題する。(これは14年前の妻の失踪からの時間を秒数にするという問題です。)鬼瓦は計算を始めるが、答えられなかった。で、鐘の音が響くと、銭形ストラップが飛んできて、それがチェーンに変わり、鬼瓦を拘束する。「午前零時の鐘の声。…」というお馴染みの口上が始まり、「わらわの暗算、解いてみよ!」でチェーンを引くと、大回転した鬼瓦はその場に倒れてしまう。で「何すんだ!」と文句を言う鬼瓦。これに「山田さんと鈴木さんを殺したお侍の亡霊はあなたですね、鬼瓦平蔵さん」と零ちゃんがいつものように切り込む。

鬼瓦は「あなただって私と一緒に亡霊を見たじゃないですか」と言って反論するが、零ちゃんは「あの亡霊の正体は既に分かっているんですよ」と言うと、高村さんが侍の小さなフィギュアを手にして「This Is A Ghost」と言って鬼瓦に見せる。で、零ちゃんの説明が始まる。鬼瓦は零ちゃんたちが来ることを計算していて、お侍に斬られたと言って零ちゃんたちの前にやってきた。部屋の中にはタイマー式の電気をセットし、その前に小さなフィギュアを置いていた。で、スイッチが入り、照らされたフィギュアの影が窓に映り、外から見てそれを亡霊と勘違いした。タイマーの電気が消えた後、部屋に入りフィギュアを回収すればお侍は忽然と消えたことになる。これに鬼瓦は「仮にそうだとしても、お侍様が山田さんと鈴木さんを殺したことに違いはない」と言い、二人が死んだ時間よりも後に零ちゃんたちが二人に会ったことを指摘して、それが出来るのは亡霊しかないと言う。すると零ちゃんは「いいえ、そのトリックは既に解決済みです」と言って、今度は二人の殺人のトリックについて説明する。

「あなたは、死亡推定時刻を誤魔化すためにドライアイスを使ったんです」と言うと、鬼瓦の表情が変わった。(ドライアイスを使えば、温度が下がるので、死亡推定時刻が早めることが出来る。)鬼瓦は、ドライアイスを敷き詰めたトランクに遺体を乗せて運んだ。だから二つの遺体とも死後硬直によって膝が曲がっていた。で、まずは公衆電話から「山田さんが死んでいる」と警察に通報し、零ちゃんたちをおびき出し、帰った直後に鬼瓦は山田を刀で襲って殺害、車のトランクに乗せて鈴木宅に運んだ。そして、それと同じ方法で、零ちゃんたちが鈴木邸から帰った直後に鈴木を殺害し、山田の遺体を鈴木邸に、鈴木の遺体を山田邸に置いて、再び警察に通報した。で、説明の最後には「以上があなたの犯行です。Q.E.D.。違いますか?」と決めてくれる。

これに鬼瓦は「確かにそういうことなら犯行は可能かも知れない。だが、動機は何だ?」と最後の悪あがきをする。しかし零ちゃんは、今回の事件も、数年前の事件も、14年前に起こった失踪事件が絡んでいる、と言い、説明を続ける。14年前、奥さんは失踪したのではなく、鬼瓦が殺害し、建築中だったこの家の下に埋めた。で、その事実が暴かれるのを隠すために、怨霊に見立てて4人を殺害した。が、鬼瓦は「そんなのはでたらめだ」と言って否定する。で、高村さんが「捜査令状は取ってあります。掘り返せばはっきりしますよ」と鬼瓦に告げる。すると、鬼瓦も観念して、膝をついた。で、高村さんが鬼瓦に手錠を掛けた。

事件解決後、柴田さんからのTV電話で、「床下から凶器の刀と女性の遺体を発見。鑑定の結果、遺体は鬼瓦美代子さんと判明」と零ちゃんに報告が入った。それを聴いた高村さんは「僕の睨んだ通りだった。これにて事件は一件落着」と言って上機嫌でいて「まあ、バーボン・ケータイ刑事のデヴューとしては上々かな」とご満悦。しかし零ちゃんが「まだ大きな謎が残っています」と言って高村さんに食いつく。「どうして高村さんがありがたい携帯電話を持っているのかという謎」であるが、高村さんは「それは僕が優秀だってことでしょう」と言うが、その時高村さんの携帯に「警視庁から業務連絡」という着ボイスで連絡が入る。で、それに出た高村さん。業務連絡の内容とは「本日、高村巡査に渡された携帯電話は刑事部長の手違いと判明。直ちに警視庁に出頭せよ」ということでした。で、高村さんは落胆するが、零ちゃんは「やっぱりね」と言って笑顔で「高村さんがもらったありがたい携帯電話は銭形一族しか持つことを許されていないんですよ」と説明すると歩いて去っていきました。(以前は「銭形」だったのに「一族」ということに広がっています。)これに高村さんは「どのお姉さんの携帯電話なの?」と尋ねるが「さあ~」と零ちゃん。すると「まさかまだ妹がいるとか?」と高村さん。これには、既に自転車に乗った零ちゃんは「お疲れ様でした」と言って高村さんの前を走っていき、答えてくれませんでした。(高村さんは泪ちゃんから「銭形姉妹の数は最高国家機密」だと教えられているのですがねぇ~(「・2nd.21話」))

今回の物語は、トリックとしたら大がかりな物でした。(中邨さんの時はいつもそうですね。)また、またしても携帯電話に関するネタということで、四姉妹以外にもケータイ刑事がいたという謎がまたも大きくなりました。(雷ちゃんはこの後に襲名だし、従姉妹の紅子は「ケータイ刑事」ではなく「ルーズソックス刑事」ですし...)

次回は第10話「韓国スター・ゴ様登場! ~真冬のソナタ殺人事件」ということで、ゴ様の物語ということになる。で、佐藤二朗さんの怪演ぶりがたっぷりと楽しめる物語です。また、そのトリックを「銭形雷・1st.9話」でも使っているので、しっかりと再確認しましょう。

鑑識メモ。14年間の秒数を算出させようという問題だったが、「問題に誤りがあった」として、柴田さんの謝罪になった。というのは、4年に一度は閏年であり、この回のBS-iでの初放送は2004年11月28日。この日から14年前に遡る1990年からの14年間には4回の閏年があったので、「60×60×24×4」を加えなければならない。ということで、今回の脚本を担当した中邨武尊氏が柴田の横に出てきて、一緒に土下座して「申し訳ありませんでした」という謝罪となった。(テロップに「へっぽこ脚本家 中邨武尊(本人です)」と出ている。)→誤りを素直に認めて謝罪するなんて、好感が持てます。(こういう素直なところも「ケー刑事」の良いところです。)

 

 

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カドカワ・サウンドシネマ・シリーズ 山田太郎ものがたり 第1章

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ドカベン 山田太郎編 パート2 (2)

  • 作者: 水島 新司
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↓鈴木弘子さん関係

光に向かって花いっぱいの散歩道

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野の花のインテリア

  • 作者: 種井 宏子, 加藤 洋子, 鈴木 弘子, 雲雀 あんな
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  • 発売日: 1990/01
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↓ボリビア関係

ボリビアを知るための68章

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  • 作者: 真鍋 周三
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  • 発売日: 2006/04
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ボリビア・アンデスの旅―謎だらけのティアワナコ

  • 作者: ヘンリー シュックマン
  • 出版社/メーカー: 心交社
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ボリビア―ポルフィリオの葦舟

  • 作者: 生原 良幸
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ボリビアの伝説

  • 作者: 丸岡 匡孝, アントニオ・パレーデス・カンディア
  • 出版社/メーカー: エピック
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チリ・ペルー・ボリビア酒紀行!

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  • 作者: 小の もとこ, 江口 まゆみ
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ペルー・ボリビア・エクアドル・コロンビア〈2000‐2001版〉

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21世紀の黄金郷(エル・ドラド)―ボリヴィア

  • 作者: 平島 創
  • 出版社/メーカー: ロングセラーズ
  • 発売日: 1999/04
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マチュピチュ

マチュピチュ

  • 作者: 柳谷 杞一郎
  • 出版社/メーカー: 雷鳥社
  • 発売日: 2000/02
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NHK探検ロマン世界遺産 マチュピチュ

NHK探検ロマン世界遺産 マチュピチュ

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NHK探検ロマン世界遺産〈2〉天空の城マチュピチュと奇跡の都市

NHK探検ロマン世界遺産〈2〉天空の城マチュピチュと奇跡の都市

  • 作者:
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  • 発売日: 2005/11
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チチカカ湖めざして

チチカカ湖めざして

  • 作者: 関野 吉晴
  • 出版社/メーカー: 小峰書店
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 単行本

 

↓こういうのも勉強しなければ...

住宅・土地・都市開発税制の活用法〈平成11年度版〉―住宅や土地を取得、譲渡される方へ

  • 作者: 建設大臣官房政策課, 建設税制研究会
  • 出版社/メーカー: ぎょうせい
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 単行本
図解 不動産譲渡所得の税実務

図解 不動産譲渡所得の税実務

  • 作者: 岩下 忠吾, 斎藤 正喜, 芦沢 博, 青木 優幸
  • 出版社/メーカー: 中央経済社
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 単行本
公共用地等補償の税務〈平成14年版〉

公共用地等補償の税務〈平成14年版〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 納税協会連合会
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: -


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