THE OMEN(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1976年の映画「オーメン」のサントラ盤である。今年(2006年)の6月6日にリメイク版が公開されたのは記憶に新しいところである。(666の日に公開された。)本作は'70's後半にオカルト映画がブームになった時期があったが、「エクソシスト」と共にそのブームを代表する作品であり、3部作として続編が作られ、また、装いも新たに「オーメン4」も製作され、今年のリメイク版と合わせると全部で5作製作されている。監督はリチャード・ドナー、脚本はデヴィッド・セルツァー、音楽はジェリー・ゴールドスミス(アカデミー賞・オリジナル作曲賞を受賞している。)であり、出演はグレゴリー・ペック、リー・レミック、ハーヴェイ・スティーヴンス、パトリック・トラウトン、デヴィッド・ワーナー、ビリー・ホワイトローたちである。その残虐なシーンのために公開当時、劇場で失神者が出たという話は有名である。
「ヨハネの黙示録」にあるハルマゲドンをヒントにした物語である。アメリカの外交官であるロバートは死産した子供に変わってある赤ん坊をもらい受けるが、その赤ん坊は6月6日午前6時に生まれ、頭に「666」の痣がある悪魔の子・ダミアンであった。そのダミアンの正体を暴こうとする者たちは次々と悪魔の使い手の手によって殺されていく...
収録されているのは以下の全12曲である。『Ave Santani』『New Ambassador』『Killer's Storm』『Sad Message』『Demise Of Mrs. Baylock』『Don't Let Him』『Piper Dreams』『Faill』『Safari Park』『Dog's Attack』『Homecoming』『Altar』。
恐怖のレベルを上げるだけの恐ろしさがあるテーマ曲を始め、いずれの曲もが映画の雰囲気を盛り上げてくれるものばかりであり、聴いていてもたまらなくなってくる。また、スケールの大きさを感じる曲もあり、オカルトの世界を見事に表現していて、嬉しいところでもある。映画の方を見ると怖い作品であるが、サントラ盤を聴くだけでもその恐怖を感じることが出来る。やはりこういう作品では音楽が重要であると言うことを感じさせてくれるが、それに応えるだけのものとなっている。部屋を真っ暗にして聴くと、その恐怖感が一段と出てくるので、真夏の夜に聴くにはピッタリである。(が、夏でなくても、恐怖体験をしたいのであればいつでも構いませんが...)映画と共に聴いてもらいたいサントラ盤である。でも、心臓が弱い方は敬遠された方がいいのは言うまでもありませんが...
The Omen: Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: Original Soundtrack
- 出版社/メーカー: Varese Sarabande
- 発売日: 1990/10/01
- メディア: CD
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