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ケータイ刑事銭形零21話(2nd.8話) [ケータイ刑事]

MBSの放送も終盤に近づいてきた「銭形零」ですが、今回は佐藤二朗さんの脚本(「・1st.4話」「・2nd.18話」に続いて3度目となります。)による物語で、異色作品である「基本的にアレな訳なんだけど ~銭形零の悪夢」の登場です。「」「」「」でも数少なく、また「銭形零」では初めてとなる、サブタイトルに「事件」という文字が入っていない物語である。が、それよりも今回の物語は、佐藤二朗さんに完全にジャックされた物語であり、「ケータイ刑事」と言うよりも「お笑い番組・ジロー刑事」である。当然のことながら、この物語には賛否両論あり、「面白くない」とばっさりと切り捨てる意見と、「ジロー・ワールド」が炸裂ということで「傑作」という意見とがあり、評価が両極端な物語でもある。(ちなみに、夏帆ちゃんはこの物語がお気に入りだそうです。)でも、零ちゃん(夏帆ちゃん)の動く写真集と考えたら、この1本は、それはそれで楽しめる1本である。

「本日のケータイ刑事銭形零は、銭形零がずっと寝ています。…」という二朗さん独特の口調で注意が冒頭に入る。ということなので、いつもとは違った覚悟で見ようという気にさせてくれる。で、零ちゃんがソファの上で寝ている。で、「銭形零の悪夢をご覧下さい」ということになる。「こうやって画面がふにゃふにゃふにゃとなったら、夢になったってことなんだよ」と二朗さんが懇切丁寧に説明してくれるが、冒頭からジロー・ワールドが炸裂です。

零ちゃんは自室で「増せり、悪の数字」と鏡の前で発声練習をしている。(ここは零ちゃんの自宅?)更に「謎は解けたよ、ワトソンくん」も声に出している。(また、零ちゃん自信が突っ込んでくれます。)「そこだけ練習しても意味無いのに...」と、現実の零ちゃんは冷静です。そこに「警視庁から入電中」と、携帯に事件メールが届く。携帯を開いた零ちゃんが見たのは、何と自分の後ろ姿であった。世田谷区成城でかなり痛い男が現れる気配、ということで直ちに捜査を開始せよ、というものだったが、そんなのは事件にはなりません。あくまでも通報があってから事件になるのですが...

ベッドには「増せり、悪の数字」と口にするデカい銭形零がいる。それを見て「誰?」と零ちゃん。「レレレ」から本物の零ちゃんに気づいたデカい零は零ちゃんに近づいていき「私?あなた私なの。そっくり、うり二つ」なんてことを言うのでしょうか。更に、「謎は解けたよ、ワトソンくん」が、零ちゃんはちゃんとそれらにツッコミを入れてくれるが、デカい零はそんなのは気にしないで、マイペースで次々と続ける。「謎は解けた、ワトソンくん」「謎は解けた、ワトソンくん」「謎いてくれよ、ワトソンくん」…、その一つ一つに突っ込む零ちゃん、ご苦労様です。デカい零は「こうなったら」ということで「わらわの暗算、解いてみよ」しかし問題が出されていないので「問題、出してください」と零ちゃん。しかし「わらわの暗算って、一体何だよ~」と逆ギレのデカい零には「つきあいきれない」と零ちゃんも見捨ててしまう。すると、デカい零は「出すわよ」と言って「3+5+8+※#♯☆◎□+2+5は?」と適当なことを言う。が「分かるわけないじゃないですか」と零ちゃん。(まともな問題ではないので、これは当然。)すると「あなた、犯人じゃないわね」とデカい零。(ということは、正解だったということなんですね。)更には「犯人は誰なの?」から始まり「私も投げたい」と、零ちゃんの零の形をしたチェーンを投げたいと駄々をこね始める。そうしていると、画面が「ふにゃふにゃ」になり、警視庁で寝ている零ちゃんになり「いやだ、あんな大きい銭形零なんていやだ」と寝言を言っている。(何はともかく、零ちゃん、カワイイ!)

ふたたび画面が「ふにゃふにゃ」となり、面接会場に向かって廊下を歩いている五代さんが登場。ジーンズではなくスーツを着ている五代さん。昇格試験だと解釈した零ちゃんは、いつもと180度違う五代さんが見られるかも、と期待する。で、面接会場にはいると、一人の面接官がいる。(もはや佐藤二朗さんの独壇場。)「志望動機をおっしゃってください」というところから面接が始まるが、「いえ、自分はまだ生きています」と五代さん。(「死亡」と解釈するところはやっぱり五代さんです。)で、「短所は?」「長所は?」という質問をする面接官。しかし、「バカだ」と持って行くだけ。ということで、零ちゃんは「いつもと360度同じ五代さんでした」と漏らす。(それならばここで終わったらいいものなのに、「夢」ということでまだ面接が続く。)「この面接に落ちたらどうしますか?」という質問から、とんでもない方向に質問は進んでいく。(こうなったら、面接官もどうやって時間を潰すのかということでもある。)やがて「五代さん、もう何もしゃべらない方がいい」と零ちゃん。でも、それは零ちゃんの感想であって、五代さんには届かない。で、「動物に例えたら?」という質問には親父ギャグ(「5匹の鯛」)を披露する。「はらわたが煮えくりかえっている」という面接官。それならばもう適当に言って面接終了にすればいいものを、「あなたの性格を四字熟語で言ってください」と、更に質問を続ける。(で、期待通りのお約束の回答をする五代さん。)「交通安全」「焼肉定食」「野菜定職」「鑑識柴田」「携帯刑事」「丹羽多聞」「山下真司」と、もう止まらない五代さん。トドメは「夏帆」と2文字のものを口に出す。が、その次は「魑魅魍魎」(テロップも平仮名で出て、感じは括弧内に記される。)ということで、完全にテロップ遊びへとなる。

「なんか、面白くなってきた」と零ちゃんの声がすると「笑い声も足してみよう」ということで、次の質問からは、五代さんが答えると笑い声がバックに流れる。(ということで、これ、本当に「ケータイ刑事」なの?)で、面接官もいい加減バカが移るということで「合格」と言う。「バカで良かった」と五代さん。が、「あなたは今日から立派な泥棒です」って、何の面接だったの?で、「どれがいい、選んで」と面接官は「5級:泥棒の素質なし」「4級:コソ泥」「3級:なんか、良い感じの泥棒(笑)」「2級:なんか、良い感じの泥棒(苦笑)」「1級:(何かへんてこりんな絵が描いてある...)→これいい」って、もはや面接でも何でもないジロー・ワールドです。五代さんは「ひょっとして、あんた本物の泥棒?」と尋ねると「そうですよ」とあっさりと認める面接官。すると「俺、警察なんだよ。逮捕する」ということで、「刑事ドラマ」らしくなったかと思ったら、画面が「ふにゃふにゃ」となり、またまた警視庁で寝ている零ちゃんに切り替わる。「1級って何だったの?」と零ちゃんはまたも寝言を言っている。

更に画面が「ふにゃふにゃ」となり、「お姫様が住んでそうな豪邸(零ちゃん談)」が登場する。そこには鑑識の柴田太郎さんがいた。更に、食卓を挟んで、弟の柴田二朗もいる。(二朗は「・12話」以来の登場ですね。ということは、ここは柴田家なの?)ということで、食事会らしいが、会話がない。で、零ちゃんは「生きてるよね?」から始まり、「これ、写真?」「これってテレビ的にありなのかしら」「お願い、何かしゃべって」と、視聴者のことを心配する零ちゃん。(そこまで心配するのなら、夢から起きてくれたらいいのに...)この二人の会話からは、結局、柴田一族のことが更に分かることになり、三郎は青森に、五郎、八郎(埼玉)、十二郎(鹿児島)、27郎(秋田)、43郎(長野)、128郎(コロラド)、367郎(ベオグラード)、2536郎(バンコク)、67434郎(島根)と各地に兄弟がいると言うことが分かる。(でも、これって夢だからなぁ~)そのあとはもう「12万7千3百2百15郎」(百の位が2度出る)と言ったり、「29万6054郎」「73万8千4百3十4十5郎」(十の位が2度)「123万7841郎」「6000万ちょうど郎」(これ、名前?)と、単に大きい数字を言っているだけになる。さらに数字は大きくなり、「9億7841万…」「34億2862万…」そして「485億6341万3千…」とエスカレートするばかり。で、画面が「ふにゃふにゃ」となり、零ちゃんの寝顔のアップへ。で、零ちゃんが寝言で突っ込むように「地球の人口を超えている...」→現在の地球の人口は約65億だが、これだけいるということは、おそらく宇宙にも進出しているのでしょう。

更に、コント劇場は続き、第四幕は、柴田さんと零ちゃんがスーツ姿で社長室に挨拶に来ていた。今年の新入社員として零ちゃんを紹介する柴田さん。社長はパイ屋の遠州理津さんだった。最初はたわいもない話をしているが、いつの間にか「ジロー・ワールド」になる。零ちゃんはよくしゃべるジロー社長の話を黙って聞いているだけ。そしていつしか柴田さんがいじられる対象になっている。(ここは、いちいち書いていられないぐらい、テンポの良いジロー・ワールドのしゃべりの独壇場である。→DVDで見ましょう。)結局「謎は解けたよ、ワトソンくん」の台詞を残して、社長室から退散していく零ちゃんでした。が、これはそろそろCMということの合図でしかなく、全白画面にフェードアウトしていくと、ようやくAパート終了。(21分が過ぎているということは、あと5分ですが、これで纏まるの?)

アイキャッチが入り、Bパートがスタート。場所は警視庁の会議室。テーブルの上でデカい零が「諸行無常の響きあり」と言いたい、「投げたい」(赤いやつ)と駄々をこねている。そこに「俺の望みもかなえてくれないですかね」と林さんが登場。「誰ですか?」と零ちゃんが言うも、林さんは「俺も毎回出てるんだ」ということで、「銭形零13才。…」ということで、OPのナレーションは林さんです。で、デカい零は「OPの声の人だ」と大はしゃぎ。(零ちゃんも笑っている。)図に乗ったデカい零は「その時山崎は言った。…」をやってとリクエストするも、「局が違うだろう」と、これはやってくれませんでした。(局も違うから、これ以上触れないことにします。)そうしていると、会議室の机に一人の男が死んでいるのを発見する零ちゃん。(無理矢理事件発生ですか?)で、右手は血で「884」という文字を机に書いていた。で、「これが噂のダイイング・メッセージ!」とデカい零は喜んでいる。で、「このトリックを解かなければ...」と、ずっとこれをやりたかったようです。で、零ちゃんよりも先にトリックを解いたら、銭形姉妹に加えろ、と要求する。(五女だそうです。)が、零ちゃんは拒否。(当然です。それよりも、3人のお姉ちゃまに声を掛けて、即刻逮捕してもらった方がよろしいかと...)

謎は解けたよ、ワトソンくん」とデカい零は言うと、「犯人は林さん」って「884」=「は・や・し」。「難解なトリックだったわ」とデカい零。が、零ちゃんは「血で書かれているが、この人、どこにも外傷がないんですけど...」と、見るところはしっかり見ていると思ったら、「息しているし...」と続ける。すると男は起きあがり、「もういいだろう」と言って退散しようとする。で、デカい零は慌てて「500円、もう300円、…」ということで、デカい零が仕組んだお芝居でした。企みがばれたデカい零はそれでも「銭形姉妹に入れてくれよ」更には「銭形りー」「みー」「らー」(宇宙猿人ゴリに見えました。)「るー」「どう」…。

流石に残り時間が少なくなったようで、ゴーンと鐘の音が響き「あなたの本名、全部足すといくつになるでしょう?」と零ちゃんから問題が出される。が「私の本名ってなんだっけ~?」という所からストラップが飛んできてチェーンになる。「いいぞ!」と喜ぶデカい零。で、チェーンに捕らえられたデカい零は「午前零時の鐘の、いかに悪ごとを足せりとも、ゼロを、の中には悪い顔。…」と、ちゃんと言えません。(せっかく口上を語るチャンスだったのに...)で「午前零時の鐘の声。諸行無常の響きあり。いかに悪事を足せりとも、零を掛ければゼロなりき。…」しっかりと零ちゃんが口上を言ってくれます。で「わらわの暗算、解いてみよ」でチェーンを引くと、再びソファーで寝ている零ちゃんに。で、目を覚ました零ちゃんは「レレレ」。チェーンは五代さんを捕らえていた。

夜の街、零ちゃんと五代さんが歩いている。零ちゃんは「悪夢ですよ」と夢の話をしていた。で、「あなたの性格を四字熟語で言ってください」と尋ねると「質実剛健」と五代さん。で、「良かった、本当の五代さんは思ったよりバカじゃないんだ...」と笑顔いっぱいの零ちゃん。「何て言うと思ったんだ?」と言う五代さんの返しは無視して、「けいたい刑事」の「けいたい」はカタカナです。(「ケータイ」)と改めて言う零ちゃんは「Q.E.D.」って、何を証明したの?

ということで、最後まで事件は起きず、完全にジロー・ワールドに占領された物語でした。

鑑識メモ。いつものように、ナゾナゾの答え。「佐藤二朗」→「3(サ)+10(トー)+2(ジ)+6(ロ)+0(オー)」=「21」それよりも「ちからわざ」ということを口にした柴田さんですが、佐藤二朗さんは劇団ちからわざを主催しています。(「銭形泪・1st.4話」を見ましょう。)

 

↓今回の物語はこちらに収録されています。

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD

↓一応、上記で述べた物語が収録されている「ケータイ刑事」のDVD-BOXをピックアップ。

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

↓残るものもピックアップ。

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD

↓いくつか、キーワードからピックアップしてみました。

エルム街の悪夢 スペシャル・エディション

エルム街の悪夢 スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2004/03/26
  • メディア: DVD
漢検 四字熟語辞典

漢検 四字熟語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本漢字能力検定協会
  • 発売日: 1997/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

大修館 四字熟語辞典

大修館 四字熟語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 単行本
岩波四字熟語辞典

岩波四字熟語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 単行本
妖怪文藝〈巻之参〉魑魅魍魎列島 小学館文庫

妖怪文藝〈巻之参〉魑魅魍魎列島 小学館文庫

  • 作者: 東 雅夫
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/10/06
  • メディア: 文庫

平安時代編―陰陽師と魑魅魍魎

平安時代編―陰陽師と魑魅魍魎

  • 作者: 藤田 晋一
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 単行本
魑魅魍魎の世界―江戸の劇画・妖怪浮世絵

魑魅魍魎の世界―江戸の劇画・妖怪浮世絵

  • 作者: 中右 瑛
  • 出版社/メーカー: 里文出版
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 単行本

↓デカい零にはこれを与えて遊ばせておきましょうか...

手錠

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  • 出版社/メーカー: アイコ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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