PINK FLOYD『ROCK THE CLASSIC - THE DARK SIDE OF THE MOON』 [音楽(洋楽)]
本来ならば既に「Q」で始まるアーティストにバトンを回している所を、「P」のまま粘っていたのはWOWOWでのこのON AIRを待っていたためである。（しかし、これまでに何度か放送されており、筆者はそれをしっかりと録画しており、DVDに焼いてライブラリーに加えてある。）で、その番組が深夜に放送されたので、やっぱりというように、しっかりとチェックをしてしまった。（WOWOWです。但し、デジタル放送の方はBS191chのみのSD放送だった。）→同じ内容だと言うことは分かっているが、それでも万一、一部分でも良いのだが、新たに手を加えて編集し直したものがON AIRされないか、というあり得ない期待があるためである。
これは、1973年に発表されたあのモンスター・アルバム、20世紀の人類の残した偉大な文化遺産である名アルバム「THE DARK SIDE OF THE MOON」(邦題：「狂気」)の製作裏話を、P. FLOYDのメンバーだけでなく、製作に関係したエンジニアたちの証言を集めて、このアルバムを検証したものである。これをドキュメンタリーとしてとらえたら、これは貴重な資料であると言うことが出来、まさにお宝ものの嬉しいものである。が、音楽の方に目をやると、それは大きく異なることになってしまう。何せここに収録されている音楽の演奏ときたら、いずれの曲も部分的なものであって、一曲フルというのがないのである。つまり、「音楽」という点で捕らえたら、不満だらけということになってしまう。
しかし、彼らのライブというのは数多くリリースされているので、このDVDの音楽の内容が不満だからといって、簡単に切り捨てる必要はない。何せ、ここには貴重な資料が詰まっているのである。ということなので、これを簡単に切り捨てるということはあまりにももったいなく、これは例えば「ハンバーガーを食べる時、間に挟まれているハンバーグを丸ごと捨ててしまい、野菜やオニオン、ピクルスをケチャップやマスタード付きでビーンズに挟んで食べる」ということと何ら変わらない。ということなので、考え方を少し変えればいいのであり、「本プログラム(DVD)は、アルバム「THE DARK SIDE OF THE MOON」の映像付きのライナー・ノーツ」と考えることにすればいいのである。そう考えれば、ここに収録されている細切れになっている音楽は、あくまでもダイジェスト、予告編、つまみ食いのおまけ、というように考えることが出来、これならば納得できないことはないであろう。で、音楽の本編はLP、CD、SACDなどで堪能すればいいのである。
とにかく、貴重な数々の映像は必見であり、これを見た後にアルバム「THE DARK SIDE OF THE MOON」を耳にすれば、また新たな感動を得ることが出来る。FLOYDフリークの方であれば、当然持っておられるでしょうが、万一、これについてご存知ないようでしたら、今からでもしっかりとチェックしましょう!!
- 出版社/メーカー: ビデオアーツ・ミュージック
- 発売日: 2003/09/10
- メディア: DVD
↑日本盤 ｜ US盤（リージョン・コード「１」のため、通常のプレーヤーでは再生できません）↓
- 出版社/メーカー:
- 発売日: 2003/09/02
- メディア: DVD
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Emi
- 発売日: 2001/01/22
- メディア: CD
↑ 通常のCD ｜ GOLD CD ↓
- アーティスト: Pink Floyd
- 出版社/メーカー: Mobile Fidelity
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
↓SACD
- アーティスト: Pink Floyd
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 2003/03/25
- メディア: CD
コメント 0