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ケータイ刑事銭形雷2話 [ケータイ刑事]

元旦にスタートしたということで、今回は第2話である。第1話は登場人物紹介という一面があるために、シリーズ作品の宿命としてどうしても「お約束」を埋め込まなければならず、今回からいよいよ本格的にスタートする、と言っても良い。で、「ケー刑事」シリーズの特徴として、その時に流行っているものを取り入れて、そのパロディをする、というところがあるが、今回はそんな物語で、映画「SAYURI」を取り上げている。

資料室で何かを探している岡野警部補(トミー)。が、何かに怯えながらである。「お・か・の・さ・ん」と声を掛けられると驚いているが、それが雷ちゃんだと分かると態度が一変する。で、警視庁一の心霊研究家であり、「新耳袋クラブ」(「新耳クラブ」)の会員であると自慢する。(流石はBS-i、「怪談新耳袋」のネタを入れています。しかも、原作の木原先生が登場する。ちなみに「銭形泪」の2nd.17話(通算30話)は新耳ネタの事件でした。)が、「新耳クラブ」は自由参加の会であり、資格ではないのですが、資格(免許)を集めることを趣味としているトミーとしたら、やはり会員証が欲しいのでしょうかねぇ...

そんなところに「警視庁から入電中」の着ボイスによって事件発生の知らせが届く。(今回も現場は港区赤坂)現場に到着して捜査を開始する雷とトミー。怪しい鑑識・柴田束志が死亡推定時刻と死因を語るが、死因は「ひまうぞんし」と訳の分からないことを言う。が、「逆もまた真なり」と付け加えてくれることから、下から読めということである。(回文ならばいいけれど、こういうネタは...)

死体を見た雷とトミー。死体の目が飛び出している。で、トミーは早速「分かったぞ」と言って、的はずれな推理を語る。(このキャラがいいですね。)が、それを相手にしない雷。すると「たたりじゃ~」と言って和服姿(帯を前で結んでいるなど、ちょっとおかしな姿)の外人さん(女性)が登場する。(「たたりじゃ!」ということでは、これもまた「銭形泪」の2nd.14&15話(通算27、28話)のミュージカル編を思い出させてくれる。→このミュージカル編の前後編は大傑作である。)彼女は「ラフカディオ・アッハーン・サユリ」と名乗るが、この名前はラフカディオ・ハーン=小泉八雲をもじったものというのは簡単に分かる。更に、この被害者は幽霊に殺されたと語る。(それ以外にも変な日本語を連発する。)

被害者は事件のあった701号室の13番目の入居者だったということから、トミーは幽霊にたたり殺されたと自信たっぷりに語る。(「13」という数字は西洋では...)が、幽霊はいないと言う雷と対立する。で、変な外人さんは幽霊がいるということで半年前に起こった出来事を語り始める。このとき「体験者」として二人のエピソードが語られるが、「体験者」は二人とも「(仮名)」としているが、「渡辺千穂」と「中邨武尊」(彼はご丁寧に「銭形泪」のテーマ曲を口笛で吹いている)って、「ケー刑事」シリーズで脚本を書いている脚本家の名前そのままである。(いずれ「銭形雷」でも脚本を担当するでしょうね。)でも、このノリが「ケー刑事」なのである。

その話を聞かされている間、正座をしていた雷ちゃんは足をしびらせてしまい、ちゃんと立てなかった。で、トミーはチャンスとばかりに「おや、どうなさいました?足がおしびれになったのでは?」とお茶目な所を見せる。(トミーにしたら、初めて訪れた自分が優位に立てる場面でした。)

外に出た雷とトミーは別行動で聴き込みを行い、携帯電話で報告しているが、ここでは新機種の「FOMA 902iシリーズ」の新機能である「プッシュ・トーク」を使っている。(雷ちゃんの携帯はSH902iだし、スポンサーのDoCoMoにもちゃんと配慮をしている。)が、二人ならば普通に通話したらいいのに、と思っていたら、そこに柴田が加わり、別の事件の報告をする。(こうなったら「プッシュ・トーク」機能というのは便利である。)移動しながら話をしている雷とトミーであるが、たどり着いた所は柴田がいる公園というオチは十分予想されましたが、その通りになりました。

で、雷はラフカディオ・アッハーン・サユリが犯人だと決めて問いつめる。が、幽霊が犯人だと主張するラフカディオ・アッハーン・サユリと幽霊を信じない雷が対立。「幽霊を見たら信じる?」ということになる。トミーは「君を一人にするわけにはいかない」と言って雷の側についていて701号室に入るが、あんたの方が怖がっていて一人になりたくないだけということは見え見えである。で、自分の影にも怯え、更にベランダで幽霊の姿を発見する。で、頭を爆発させて腰を抜かし、慌てふためいて部屋から出てきたトミー。そんなことでは「新耳クラブの名が廃りますよ」とまで雷に言われてしまう。で「恐がりをなおすために新耳クラブに入った」と白状する。すると、サユリが現れるが、外にいたサユリがどうして幽霊が出たと分かったのか... 雷ちゃんも「よどむ、悪の天気」となる。

マンションの屋上を調べ、改めて事件のについて考える雷。トミーは部屋でお祓いのまねごとをしているだけで、全く役に立っていない。それどころか、一刻も早く退散したいだけなのは明か。が、雷は「謎は解けたよ、ワトソンくん」。

ここからは定石のパターンとなり、「雷鳴とどろく積乱雲。…」という口上から「私の稲妻でしびれなさい!」で犯人に稲妻を落として逮捕へ。「証拠は?」という犯人に対して管理人室で見つけた証拠を提示するトミー。(先ほどまでの怯えようとは完全に別人になっている。)更に、雷が事件の真相について語る。で、それを認める犯人。でも「畳は日本人の心でしょう」とは、ちょっと考えさせられる犯人の言葉でした。

事件解決後、夜の街を歩いている雷とトミー。「岡野さんは恐がりなんかではありませんでした」に続いて「超こわがりの間違いでした」という雷の言葉で壊れてしまうトミー。「誰にも言わないでよ~」「秘密にしておいてよ~」ということで、今後のトミーは五代さんと高村さんのように、雷に色々と奢る羽目になりそうです。

ということで、今回は泪ちゃんのテイストを感じる物語でした。(12日の木曜日からは、22:00~22:30の枠で「銭形泪」の再放送が始まりますが、意識したのでしょうか?それとも、今では「銭形泪」が「ケー刑事」のスタンダード?)尚、「怪談新耳袋」は現在までにTVシリーズが第4シーズン(通算で75話)あり、劇場版も2本ある。TVの第5シーズンで24本製作し、通算99話で完結するそうだが、登場が待たれるところである。

 

↓上記の「銭形泪」2nd.14、15、17話が収録されているのはこちらです。

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

↓「怪談新耳袋」はたくさん出ていますが、今回はDVD-BOXとなっている1st、4thシーズンと劇場版をピックアップ。(TVシリーズの方はばら売りもあります。)

怪談新耳袋 1stシーズン DVD-BOX

怪談新耳袋 1stシーズン DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2004/06/02
  • メディア: DVD

怪談新耳袋第4シリーズ DVD-BOX

怪談新耳袋第4シリーズ DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/02/08
  • メディア: DVD
怪談新耳袋劇場版 DVD-BOX

怪談新耳袋劇場版 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/08/03
  • メディア: DVD

 
怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/12/07
  • メディア: DVD


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