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DEEP PURPLE『MACHINE HEAD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1972年に発表された彼らの3枚目のアルバムであり、ハード・ロックの歴史にその名を刻み込んだ名盤である。PURPLEはこの後、メンバー・チェンジを繰り返すようになり、迷走を始めることになるが、本作は第2期メンバーががっちりとスクラムを組んで、素晴らしいサウンドを築き上げた。ハード・ロックでは古典に分類されるが、その魂は現在でも全く色褪せることなく、燦然と輝いている。ということで、本作を知らなければ、それはモグリである。(ということで、収録されている曲は、スタンダード・ナンバーと言っていいように有名なものばかりである。)

まずは『Highway Star』が颯爽と登場するが、全てにおいて完璧なサウンドであり、爽快感を覚えるナイス・チューンである。これに続くのは『Maybe I'm A Leo』で、スピード感は無くなるが、パワフルで唸るようなギターのサウンドが快感となるミディアム・テンポのロック・チューンである。そして、『Pictures Of Home』が続き、テンポの良さといい、そのパワフルなサウンドといい、興奮は高まるばかりとなる。(やはり、筆者はギターのサウンドにしびれるのである。)続く『Never Before』はハード・ロックと言ってもやや軽めのナンバーであるが、そのビートには魂のサウンドであるということを十二分に感じる一曲である。

そして、歴史に残る名曲『Smoke On The Water』が満を持して登場する。近年、この曲が某お菓子のCMで使われるというようなことがあったが、一体どういうつもりだったのか全く理解できず、腹立たしい思いをしたことを思い出してしまった。(それ以来、そのお菓子は全く口にしていないのだが、いまだにボイコットを続けていることで、歴史的名曲を冒涜する行為を許さないのである。(^^;))とにかく、この曲のサウンドは感涙ものである。

続く『Lazy』は、実のこと、本アルバムの中では筆者が最も好きな曲なのである。7分を越える大作であり、本アルバムに収録されている7曲の中で最も時間の長い曲であるが、まったく時間のことを感じさせず、それぞれの楽器がメインとなっていてサウンドをつないでいく部分と、それらが融合して一緒にプレイしている部分のサウンドは圧巻としか言いようがなく、ただ感動するだけである。(この曲を名曲と言わずして、何を名曲と言うのか。とにかく凄すぎるナンバーである。)
『Lazy』の感動が覚めやらぬ内にラストを飾る『Space Truckin'』が始まってしまうが、このナンバーもなかなかどうして、ナイスなハード・チューンである。やはり、唸るギターのサウンドには目がない筆者である。

ハード・ロックの古典として、「名盤」という名前を欲しいままにした本アルバムを久しぶりに堪能したが、やはり良いものは良い。最近では、本アルバムを知らないような輩も増えてきているが、それでは「モグリ」である。歴史的名盤は時が流れても全く色褪せることなく光り輝いているのである。まさに「名盤はいつの時代でも名盤」なのである。(今回は、いつもならば「名曲」と述べている所を「名盤」に置き換えました。)じっくりと堪能しましょう!

 

Machine Head

Machine Head

  • アーティスト: Deep Purple
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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コメント 1

りょんりょん

第2期での三作目のですが、ディープパープルって言えば、日本では特にこの時のメンバーが一番ってことになるんでしょうか。

私は実は第3期が好きなんです。カヴァデールとヒューズのツインボーカルが堪らんとです。
by りょんりょん (2005-12-26 21:28) 

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