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ケータイ刑事銭形零1話 [ケータイ刑事]

実に37件ぶり(日にちで言うと2週間ぶり)に日本語文字がタイトルに復活することになった本記事。(流石にこの作品についてはアルファベットのタイトルは似合わない。)この作品は、BS-iで毎週日曜日夜に放送されていて、人気を博した「ケータイ刑事」シリーズの第4弾である。この度、MBSで放送されることになったため、前作「銭形泪」(本当に終わりの数回だけでしたが...)に続いて取り上げていくことにする。(やっぱり面白い作品である。)

本作では、銭形姉妹の四女・零が主人公であるが、上の3人の姉たちと一番違うのは、現役中学生ということである。(3人の姉はいずれもが現役高校生だった。)また、は警視正、は警視だったが、も警視である。(でも、中学1年生で警視というのだから...)

前作「銭形泪」がシリーズ最高の出来と言われているように、非常に面白く、とても楽しい作品であったため、本作ではその反動が心配されたのだが、そういう極端な落ち込みはなく、娯楽作品としたら割と上手にまとめられている。(でも、「銭形泪」と比べると、パワーダウンした感があるのは否めないのだけど...)

シリーズ作品の第1話となると、期待するのは「お約束」である。そういう所はちゃんと押さえてくれているのが嬉しいのだが、それが度を超していないから面白く楽しめる。ということで、期待した通りのお約束で、シリーズを引き継いだということをアピールする内容にまとめられていた。

まずは第1話ということなので、登場人物の紹介も兼ねているため、冒頭からの物語は事件とは関係ない。(これはこれで仕方がない。)で、散髪して少し雰囲気が変わった鑑識・柴田が何かを調べている。彼の視線の先には駐車違反の取り締まりを行っている一人の警官がいる。柴田がその警官の肩を叩くと、その警官はシベリアに栄転になった(分からない方は「銭形泪」35話(=2nd.22話)を見ましょう。)はずの高村一平であった。彼は元KGB長官の孫に手を出したことで国外退去を命じられたというのである。(ということは、シベ超に乗って会いに行った泪ちゃんと会えたのか、分かりませんね...)で、日本に戻ってきて制服に逆戻りというのである。そこに零ちゃんが自転車を抱えて登場となるが、その自転車には「駐車違反」の札が付いている。(これは高村が取り締まったものだった。)で、早速零ちゃんの反撃の暗算問題が出て、高村と柴田の頭が回っている間に駐車違反の札を二人の足に付け替えて退散する零。(彼女は人に会うという約束があった。)が、そこで死体(これが「数学クイーン」で、「クイーン」ということで宝積有香さんというのもお約束。)を発見し、駐車違反の札で二人三脚状態の高村&柴田に通報。現場では窓に鍵がかかっていることから、庭に面した窓のガラスを高村が破って中に入ることになる。が、泥棒がやりそうなやり方でいいんでしょうか、高村さん?

そこに「警視庁から入電中」というお馴染みの着ボイスで零の携帯にメールが届く。高村がそれに反応し、零は身分証を見せる。が、学生証と間違える所、それを受けて「公文書偽造で逮捕する」というお約束。更には柴田の「妙な胸騒ぎ・銭形」。それで零に確認の質問をする高村。「おじいさまは…」「お姉様は…」(高村が言うお姉様とは泪ちゃんのこと)で「そういうこと」と返す零。柴田曰く「銭形家第四の刺客」。(どうして「刺客」なんでしょすかねぇ。柴田くん、ちゃんと仕事をしなさいよ。)そしてここで嬉しいのが、ちゃんのテーマ曲が流れたことである。(シリーズ4作の中で、ちゃんのテーマ曲が一番かっこいい!)そういえば、高村さんは、泪ちゃんとの初対面の時はエステサロンの会員証を先に見せたため、ちゃんに「公文書偽造で逮捕します」とやられたのだから、やり返したことになりますね...

「モリマーの最終定理」(これは架空のものですよ。「モリマー」→「マ・リ・モ」=「毬藻」で、「銭形泪」最終回にも繋がります。)の中に「M28」という数字が出てくるが、やはりやってくれます。(「M28」は泪・アナザー・ストーリーのシベ超の機関車番号でもあり、「28」という数字は「ケー刑事」シリーズではなじみの数字である。)

一方、捜査では高村が相変わらずやってくれます。自ら「バーボン刑事」と称して推理を語るのだけど、その内容は相変わらず。新コンビ「零&高村」の先行きを早くも暗示していますね。しかし、零ちゃんは既に事件を見抜いていた。

容疑者のアリバイを崩すために大学に行った零と高村。「円周率π」が出てくるが、零ちゃんの頭脳が凄いことを披露してくれる。円周率の数字が繰り返しになっているということから気づくのである。確かに零ちゃんの言う通りで、円周率は無理数であるため、循環小数にはならない。(他には√2 という根や自然対数の底e などがある。)また、有理数であれば有限小数(例えば、1/2=0.5など)か循環小数(例えば、1/7=0.142857…で「142857」の繰り返し)で表される。ということで、相変わらず勉強になる「ケー刑事」です。

そこにパイを売る声を耳にした零がこれに飛びつく。お姉さまたちと同様な零の一面を見せてくれて、実に嬉しい所である。尚、この「エンシュウリツ屋」のパイというのは今後も面白くなっていくので、覚えておきましょう。(佐藤二朗さん、本作でもGood Job!)

そこに「銭形泪」27話(=2nd.14話)のミュージカル編で柴田が歌った「助けを求める歌♪」(このタイトルは勝手につけさせてもらいました。また「ちゃん」と歌ったところは「ちゃん」に変わっている。)の着メロで零の携帯に柴田からの電話が入る。(誰からの着信なのかが一発で分かる着メロというのはいいですね~)で、ダイイング・メッセージを発見したが、それはモリマーの最終定理を解いた500枚の用紙を順番通りに並べなければならないのでお手上げであった。が、零はモリマーの最終定理を2年前(=小5の時になる。)に一度解いたと言い、「世界中が大騒ぎになるから、とお姉ちゃまたちが(伏せた)…」というのだから、やはり「恐るべし銭形シスターズ」である。更には、ダイイング・メッセージとして現れた数式も暗算で簡単に解いてしまう。柴田が電卓で計算するが、これが事件解決のヒントとなるのだから、(偶然にしても)柴田も一応Good Job。で、お姉さまたちと同様の「謎は解けたよ、ワトソン君」(この台詞は嬉しくなります)。また、零の口上から事件の真相を解き、事件は解決する。

解決後、再び駐車禁止の取り締まりを行っている高村。「バーボン刑事♪」を口ずさんでいる所に辞令を持った零が登場。結局、銭形家に一度関わると、脱出できないということですね。

今回は「銭形零」の初回ということで、前作「銭形泪」の力を部分的に借りているものの、今後の物語も十分楽しませてくれるという期待を持たせてくれる。やはり「ケータイ刑事」は面白い!!

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

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  • 発売日: 2005/12/23
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