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管制官にも監査官が必要でしょうが... [不祥事]

相次ぐ航空トラブルを受け、国交省は航空機の整備や運航管理などの状況を、航空会社別に専任で監視する20人規模の監査官組織を省内に設ける方針を固めた。これによりチェックを厳重にし、抜き打ちの立ち入り検査の回数も増やすなどして、安全対策の徹底を図ることを狙う。管理に不備があった場合は勧告や是正命令を行うとしている。(この予算を2006年度予算の概算要求に盛り込む、としている。)

監査官は、日本航空全日空、スカイマークエアラインズなどの新規参入会社、の3チームで編成し、各5人で担当する。更に、3チーム以外に操縦士の資格を持つ職員ら専門的な知識のある監査官を5人程度配置し、各チームと連携して業務に当たる、としている。

これはこれで評価してもよいが、相次いでいる航空トラブルは航空会社だけが起こしているのではない。空港の管制官の方もトラブルを起こしているではないか。(閉鎖された滑走路に着陸命令を出したのは誰?)空港の管制官が適切な業務を行っているのか、その管理は問題ないのか。そちらを監査するための人員も必要でしょうが。

と思っていたら、新潟空港の管制官がやってくれました。飛行計画の承認を伝達していない旅客機に離陸許可を出していたというのである。これは完全に管制官のミスである。(機長にしても、ミスがあったことは否定できないが、管制官のミスの方が重大である。)

これは、16日のこと。新潟発大阪行きのJAL2250便(MD90、乗客乗員132人)が離陸前に飛行計画の承認を求めたが、管制官は機長に対して少し待つように伝えたまま忘れてしまい、離陸を先に許可していたというのである。(機長も、離陸許可を受けた時に飛行計画が承認されていないことを再確認しなかったという点では問題である。)で、この機は離陸した後で飛行計画の承認を得て、通常飛行に入った。

飛行計画は航空会社が事前にまとめて管制官に提出し、各飛行機が離陸前に個別に承認を受けている。今回のトラブルを受けて、国交省はミスを認め、新潟空港事務所に経緯の調査を指示した。が、「機長も離陸前に承認を得る必要があった」としてJALに対しても口頭で注意をした。(それにしても、またもJALですか...)

国交省よ、ミスを認めるのはいいが、再発防止策はどうなっているのですか?やはり、監査官組織の中に管制官を担当するチームも設置するべきでしょうが...



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