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単純の積み重ねによる複雑微妙 「加守田章二展」 [巨匠・人間国宝]

”人間は単純なことを積み重ねることは出来るが、一度に複雑微妙なることはなし得ない
複雑なることは大自然のなし得ることである
しかし人間のなし得るはずである単純の積み重ねもなかなかなし得ないことである”

加守田章二さんの陶芸作品をみて、
有機的で複雑な印象の作品が多いと思ってたんですが、
加守田章二さんの上の言葉を読むと、
その作品も複雑に見えて、
実は単純の積み重ねであることに気づきます。

自然界もそうなんですが、
単に複雑なだけでなく、美しい。
そんな作品でした。
もちろん一日でできることではないし、
簡単なことではないです。
つまり、努力の積み重ねです。

”着実な単純な生活の積み重ねこそ最も充実した生活です”

再び、加守田章二さんの言葉です。
いい言葉です。


彩色角扁筒 1972 曲線扁文壷 1970

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浜田庄司、村田元、佐久間藤太郎、木村一郎、島岡達三、、、
民芸陶器の分野で多くの巨匠を輩出した栃木県の益子。
加守田章二さんも益子町の窯で独立しました。
でも、その作品は益子でも異彩。
正確にはそれまでの日本陶芸界の中でも異彩。
最初に作品を見たときは度肝を抜かれました。斬新!

今回の展覧会では多くの作品を見ることができてよかったです。

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加守田章二展@東京ステーションギャラリー
2005 9/10-10/23 (この後、岩手、岐阜に巡回)
 
東京ステーションギャラリー  http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp
 朝日新聞記事 http://www.asahi.com/event/TKY200509060115.html


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コメント 2

こんにちは。
私もこの前、この展覧会行きましたよー。
いろんな意味で触発されました。
by (2005-10-06 18:05) 

mckee

こんにちは。
最近、展覧会が重なりますね(笑)。
アーティスト同士だと、いろいろ感じあうものがあるのでしょうね。
加守田章二さんの場合は、壷や皿の形をしていてもオブジェに近いですよね。
by mckee (2005-10-07 22:15) 

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