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地球そのものが彫刻 イサム・ノグチ モエレ沼公園 [イサム・ノグチ]

彫刻家イサム・ノグチの最後の仕事は
地球そのものに彫刻を施すことでした。
これはイサム:ノグチの長年の夢がかなった瞬間でもあります。

”彫刻をもっと日常体験と直接的に関わりあうものにしたい”と、
公共空間のための彫刻を先駆的に考えた人でもあるイサム・ノグチが、
”大地に彫刻する”という思いつきをもとに、
「プレイマウンテン(遊び山)」の模型を作ったのが1933年。

そして、長らく実現に至らなかった長年の夢は
札幌の「モエレ沼公園」に結実することとなりました。
イサム・ノグチの亡くなる1988年のことです。

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「モエレ沼公園」は公園全体がイサム・ノグチのマスター・プランに基づき造成され、
公園自体がイサム・ノグチ作品ともいえます。
「プレイマウンテン(遊び山)」など順次公開されてきましたが、
2005年7月、最後の作品「海の噴水」の完成をもって遂にグランド・オープンしました。

イサム・ノグチがモエレに立ってから17年。
「プレイマウンテン(遊び山)」の構想からは72年です!

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グランド・オープン直前の6月末に「モエレ沼公園」を訊ねてみました。
最後の作品「海の噴水」は見れなかったものの、
抽象的で深い味わいのある作品を体で感じることができました。
ぼくの夢のかなった瞬間でもあります。

モエレ沼公園 http://www.sapporo-park.or.jp/moere/

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”テトラマウンド”の奥に見えるのが”プレマウンテン”


”ミュージックシェル” 奥には昨年完成した”モエレ山”


”プレイマウンテン”にはタンポポが
奥には”ガラスのピラミッド(HIDAMARI)”


桜の森の遊具。イサム・ノグチの望んだ光景が。

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長かった北海道の旅もここらでそろそろ終わり。
旅もお供はこちらの本。
多くの顔を持つイサム・ノグチの知名度は抜群ですが、
一面的にしか理解されていない場合が多いのも事実。
初めて知る事がいっぱい。
読んでみて芸術家イサム・ノグチの彫刻作品に改めて出会いたくなりました。

イサム・ノグチ〈上〉―宿命の越境者

イサム・ノグチ〈上〉―宿命の越境者

  • 作者: ドウス 昌代
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 文庫


イサム・ノグチ〈下〉―宿命の越境者

イサム・ノグチ〈下〉―宿命の越境者

  • 作者: ドウス 昌代
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 文庫

その交友関係の広さにも驚かされっぱなし。
有名人の名前がザクザク出てくるんですが。。。

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モエレ沼公園グランド・オープンにあわせて、
札幌では「イサム・ノグチ展」が開催中。

東京にも巡回予定でいまから楽しみです。
東京都現代美術館で9/16~11/27
必見でしょう。


タグ:isamu noguchi
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コメント 11

広々していて気持ち良さそうですね~!!
夜の、ガラスのピラミッドは非常に綺麗そうですね~。
イサム・ノグチ庭園美術館もそうですが、
僕も、是非1度は、モエレ沼公園に行ってみたいです!
ちなみに、mckeeさんは、
モエレ沼公園での移動手段は、自転車でしたか?
そうとう広大なので、自転車を貸してくれるそうですね。(笑)
by (2005-07-09 14:39) 

mckee

こんにちは。
残念ながら夜のガラスのピラミッドは見てないんです。
日程上昼も夜も見るのは難しいですね。地元の方がうらやましいです。

そうそう、貸自転車ありました。
ぼくは歩くのが好きなので徒歩にしましたが、かなり広かったです。
3時間かけて一周してきました。
時間がない人は自転車じゃないと無理ですね。
ただ、人気なのか帰りに見たら20分待ち!でした。
昼過ぎはお気をつけください。

イサム・ノグチ庭園美術館も絶対行きたいですね。
まずはイサム・ノグチ展で予習をして。
by mckee (2005-07-10 01:15) 

mckeeさん、こんにちわ。いつも楽しく見させてもらっています。モエレ沼公園いつの間にか完成してたんですね。ぼくが昔訪れたときは、本数の少ないバスに乗って札幌の郊外まで随分と走った覚えがあります。まだ完成していないところもいくつかあって、それでもとても気持ちの良い場所で、小さい池みたいな水辺で遊んでいた子供がとても楽しそうにしていた印象があります。本当にいいところですよね。完成後に訪れられたようでとても羨ましいです。
by (2005-07-10 09:17) 

mckee

こんにちは。dkさんもモエレ沼公園行かれたことあるんですね。
いろいろ行かれてますね~。

ぼくも地下鉄・バスと乗り継いで行きました。
全体的に案内も少なく、バスの本数も少なく、よく辿りついたなぁと思います。
結構時間がかかるんですよね。
行った甲斐はありました。
by mckee (2005-07-10 18:16) 

今日(7月24日)の「新日曜美術館」で特集されていましたね。
実際の映像をみて(子供たちが遊んでいる姿など)
ほんとうにすばらしい仕事の形だと思いました。
涙がでそうなくらいに。

>東京都現代美術館で9/16~11/27

ぜったいに、行かねば!
by (2005-07-24 12:11) 

僕は、再放送の新日曜美術館を今見ています。
モエレ沼公園は、元は、ゴミの埋立地だったんですね・・・。
知らない事が多いので、とても興味深いです。
ビデオにとっているので、もう1回見て勉強します。
by (2005-07-24 20:39) 

mckee

>mokuseiさん。
「新日曜美術館」見ました(毎週見てます!)。
モエレ沼公園の映像も出てきましたね。
ぼくが行った日も子供達でいっぱいでした。
イサム・ノグチに見せてあげたいんですが。。。
東京都現代美術館は、ぼくもぜったいに行かねばです。

>Shinさん
そうそうゴミの埋立地なんですよ。
東京でいう夢の島?のようなものですかね。
ドウス昌代さん(御出演されてました!)の本を読むと、
もっと知らないことだらけだと思いますよ~。オススメします。
by mckee (2005-07-24 21:19) 

Sonnenfleck

はじめまして!
私も先日北海道へ旅行してイサム・ノグチ展とモエレ沼公園を見てきました。
構造物のあまりの巨大さに圧倒され、またそのいっぽうで、
噴水で遊ぶ子どもたちと、足下に咲くシロツメクサに和む。
ノグチの夢は見事に現実になったのじゃないでしょうか。すてきな空間でした。
TBさせていただきました。
by Sonnenfleck (2005-08-10 14:35) 

mckee

Sonnenfleck さん。はじめまして。
イサム・ノグチ展とモエレ沼公園をセットで廻られたのは羨ましいです。
イサム・ノグチの代表作は石の彫刻と庭園だと思いますので、
セットで廻ればかなりイサム・ノグチを堪能できたのではないでしょか?
Sonnenfleck のブログにもお邪魔させていただきます♪
by mckee (2005-08-10 23:23) 

ちぇぶらさん

 こんにちは、イサムノグチつながりでまた見に来ました。モエレ沼公園はまだ観に行った事がありません、いつか行ってみたいです。ドウスさんの本も持ってます。東京都現代美術館に9月から来るんですね、楽しみにしてます。(^_^)
by ちぇぶらさん (2005-08-15 14:08) 

mckee

ドウスさんの本はすごいですね。
皆に読んでもらいたいなぁと感じてます。
モエレ沼公園は、石やブロンズなどの彫刻とは違いますが、
確かにイサム・ノグチの代表作の一つと感じました。
東京都現代美術館の展示は楽しみですね。
by mckee (2005-08-18 01:28) 

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