SSブログ

「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展 [20世紀美術(海外)]

横浜美術館にて、
「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展を観ました。
デュシャンの代表作品はほぼ観れたと思います(寡作ですし)。

「便器」が展示されているのを観て、
こんなの芸術かな?と思っている人がいたら、
本展覧会の意図は成功しているのでしょう。

我々の「芸術」の概念が西洋の伝統的なもの(しかも19世紀以前の)に
固定化されている証拠ですから。

裸婦が階段を降りるという衝撃
便器が展示されるという衝撃
モナ・リザにひげが生えている衝撃
、、、

20世紀初頭、芸術の「至上主義」に異を唱えたデュシャンの衝撃は
いまだ多くの人にとって有効なのでしょう。
(もちろんぼくにとっても)

面白いのは、デュシャン以後の作家達の作品を一緒に展示している点です。
ネオ・ダダ、ポップ・アート、コンセプチュアル・アート、ミニマル・アート、新表現主義、、、
その裾野の広さは大きいです。

デュシャンの作品に、デュシャン以降の作品に触れて、
自分の中の芸術(というより美術)の「至上主義」に異を唱えてみましょう!
(もちろん自分も含めて)
結構スリリングな体験です。

横浜美術館 http://www.yma.city.yokohama.jp/

横浜美術館はシュルレアリズムの作品を多く収蔵していました。
建物の設計は丹下健三

「泉」


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(3) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 2

DADA.

こんばんは。
こちらの展示も先日観てきました(もしかしたら同じ日かもしれないです)。

僕は「衝撃」を素直に受け入れられず、自分よりもデュシャンの作品に対して「異」を唱えてしまいました・・・。
by DADA. (2005-02-18 21:34) 

mckee

DADAさん こんばんは。
デュシャンの作品に「異」を唱えるのは賛成です。
デュシャン自身が「至上主義」の系譜に入ってしまっては、、、、
おかしなはなしですよね。

人それぞれ「衝撃」の受け方は違うと思います。
時代、国籍、知識、性別、、、いろんなものに影響受けるでしょうし、、、

DADAさんは特に現代美術を観ていらっしゃるので、
デュシャンが受け入れられないというのは分る気がします。
(個人的には運動するキュビズム作品に興味を持たれていることに、
興味を感じます。コレまでの美術との接し方を反映してないでしょうか?)
by mckee (2005-02-19 00:36) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 3

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。