懺悔の部屋 [トホホなシステム屋の日々]
「わー、このPCあったかーい」
すべては就業先の2児の母である美人派遣スタッフさんのこのひとことから始まった。
女性同士3人で昼食に出て、寒いところを帰社したら、PCがやたら暖かかったのだ。
それを聞き付けた筆者、ついPCの裏を覗いてしまい、電源に付属するファンが停止していることに気づいてしまった。その後の阿鼻叫喚図を想像だにせず。
電源ファンが停止したままではHDDが熱暴走を起こし、中のデータがぱーになる可能性がある。
しかも、中身は
1)給与じまん(全社員の給与計算をし、データを保存するためのソフト)
2)勘定奉行(当社+グループ会社の経理関係のデータを扱うソフト)
3)オンラインバンキングシステム
と、経理/財務系が集中しており、これが止まったら会社の経理/財務は破綻するというシロモノ。
(その割には2000年初頭購入のご高齢で、入替を検討しているところだったのだ。)
件の怪力無双のエンジニアM氏に連絡を取ったところ、やはり緊急事態ということで、来社して対応という事になったが、彼が到着した際すでに17時、そしてその日、筆者は待ちに待っていたコンサート<W・ゲルギエフ指揮・マリインスキー歌劇場管弦楽団によるR・ワーグナーの「ニーベルングの指輪」ハイライト>を聴きに行く予定でいたのだった。
そして
「一番早い方法で復旧させてください」
という筆者の余計なひとことが悲劇を招いた。
結局、「急がば回れ」の言葉通り、オーソドックスな手法を取ればよかったのに、色々小細工(別のマシンにデータを迂回させる、等)をした所為で、作業時間は延々伸び、何とか危機を回避し終わったのは、21時を回った頃だった。
データは救ったが、当然コンサートはぱーになってしまった。
首をながーくして待っていたコンサートがだんだんぱーに近づいていくにつれ、筆者は作業中にも関わらずかなーり機嫌が悪くなってしまい、M氏に多少八つ当たりをしてしまったのも確かだし、落ち着いて作業をしていないものだから、作業補助もうまくいかなくなってしまい、結果的にとても迷惑を掛けてしまった。
この場で反省します。
申し訳ありません、Mさん。
しかし・・・・ゲルギエフが、ワーグナーが、指輪がぶっとんだ、この哀しみ、どこに埋葬すればよいのだろうか?? だって、誰も悪くないんだもん。 という訳でこの話つづく。
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