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web2.0 [雑感]

1997年にはじめて買ったパソコンがIBMのAptiva(本体だけで実に30キロはあろうかというまるで金庫みたいなデスクトップ)だというコトもあるのだろうけれど、それから10年も経たない内(2004年の末)にIBMがPC事業部を聯想(レノボ)に売却すると発表したときには大きな衝撃を受けた。コピュータ業界の潮目が変わりつつある、と。
ダイヤルアップ接続の設定にてこずって、やっとインターネットに繋がったときの感動は忘れもしない。世界に繋がっているという感覚がたまらなく好きだった。ノートパッドにHTMLをベタ打ちしてテキスト系のサイトを立ち上げ、同じようなコトをしている人達とICQを使って意見を交換したり、実際に集まって酒を飲んだりした。そんな充実した日々はやがて常時接続によって日常となり、携帯電話や無線技術の発達とともに世界に繋がっているという特別な感覚はどんどん希薄になって、ついに当然の域を通り越して、気付けばITジャングルの中で息苦しさを感じるまでになった。

ブラウザソフトさえ入れておけば大抵のことが出来るようになり、インターネット越しに関わる人や遣り取りされる金に現実味を感じなくなった頃、IBMがパソコンのスペックに重きを置く時代にケリをつけた。全てをweb上でこなす(web2.0を代表する)ツール、即ちスカイプYouTube、そしてSNSの登場は、インターネットの世界に嘗ての感動とリアルな人間関係を呼び戻すきっかけになると同時に、恐ろしく複雑化された商業主義社会の狡猾な面をソフトに包み込む靄になるのではないかと僕は考えている。もはや選択や厳しい判断を求められることは無い。自らの意思によって必然的に判断し選択するように誘導する技術こそweb2.0の真髄だ。こうしてみると昨今の政治の進め方に酷似しているような気がしないでもない。


蛇足
昔、テキスト系というか日記系というか、まぁそんな類のサイトを開設していたと書いたが、そのサイトの存在意義を象徴するものがアクセス数だったワケ。その時『ReadMe!』というランキングサイトに登録していたのだけれど、懐かしくなって検索してみたら未だにやっていて少し驚いた。今ここに登録している人達は一体何を求めているのだろう?


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