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OECD調査 学力低下問題について-2 [子育て・教育]

 学力低下ということについては、子ども達を直接指導している学校もこの結果をしっかり受け
止め、今後の学校のあり方についての大きな課題だととらえているようです。
 『学力とは何か。』の再確認も必要かも知れません。

 前回は[1]では、「学校に通うには・授業態度」等について、各家庭と学校との協力・連携
が必要だということを述べました。

 現在、多くの学校の子どもの学習の様子で、特に小学校高学年になると算数や国語において様
々なテスト結果をグラフ化すると、少し前の子どもの結果と違ってきていると言われています。
 昔?は正常分配曲線的な結果になることが普通でした。すなわち、点数の低い子どもが少数で
中位の子どもが多く、高得点の子どもが少ないと言った山ができました。
 しかし、最近の結果は“フタコブラクダ”のように高い点数をとっている子どもの山(数)と
低い点数をとっている子どもの山ができ、真ん中が低くなっている傾向があるときがあります。
言い換えると出来る子と、出来ない子がはっきりし、昔の真ん中へんの平均的な子どもが少ない
といった二極化した現象が見られることも多くなってきたということです。
 このような状態では、平均点をとってもあまり意味のないこともあります。
 教師のさらなる指導の工夫と指導力の向上をはかると共に、家庭での学習のあり方も考えねば
なりません。

 日本の子どもは勉強しなくなったといわれています。前回のOECD調査では、「宿題や自分
の勉強をする時間」は参加国中最低
だったようです。
 分かる楽しみで勉強するより、いわゆるよい大学へ進学するための勉強だったり、少し分から
ないとあきらめてしまう子ども、我が子の勉強に関心を持たなくなったり励まさなくなった親も
散見するなど・・・がその要因の1つかもしれません。

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           学校の取組を支援するための国の施策
    1   きめ細かな指導で、基礎・基本や自ら学び自ら考える力を身に付ける
    2   発展的な学習で、一人一人の個性等に応じて子どもの力をより伸ばす
    3   学ぶことの楽しさを体験させ、学習意欲を高める
    4   学びの機会を充実し、学ぶ習慣を身に付ける
    5   確かな学力の向上のための特色ある学校づくりを推進する
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 上記の1~5についてまだ不十分なところもありますが各学校が現在取り組んでいます。
 最近は、学校によっては少人数指導の工夫をしたり、残り勉強をしたり、夏休み中なども学級
の子どもを集めて補習している学校・先生も増えてきました。

 学習の方法をしっかり身につけさせるのが義務教育の果たす役割だと思います。これらのこと
は、学校だけでおこなうことのように思われがちですが、各家庭でもこれらのことを知り、学校
では「友だちと一緒に勉強するところ。」家庭では「宿題・家庭学習・お手伝い・・も大切」

いうことをはっきり子どもに伝えていくことが大切です。

 世界の中でも有数な学習大国だった日本、これは保護者と学校、さらに地域・行政が力を合わ
せたとき、またそんな遠くない時期に復活する(期待)と思います。


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