nude~身も心も~ [あの日から今日まで]
一応の終結は見た。けれども、私は自分が言ったコトの重さに…そして、その言葉を受け止めた”彼”もまた、ぎこちなさを拭いきれないままだった。
心がバラバラになっていた私だから”赤ちゃんが出来てもいい方法で...”などと言ってしまったけれど、正気をとり戻してしまえば、そんな言葉が普通に言える私ではない、溶けてなくなりたいくらいの心境になる
≪ゴメンナサイ≫と言ってみたところで≪謝るなよ…≫そんな答えが返ってくるのは目に見えている。
私が勢いに任せて言ってしまった言葉も、その大小に関わらず聞き逃さない、聞かなかったコトには出来ない…そんな”彼”の性格を知っていて、よくも”あんなコト”言えたものだ。
事実、再び”彼”の元に帰ってからも一度も肌を重ねる夜は無かった。そういう流れになってしまいそうな”大人なkiss”さえも…だ。
その事を除けば、いたって普通だったからこそ、余計に不自然な気がしていたのは私だけではないはず…。
二回目の記念日を目前に控えた夜―
「今年は東京に行くから…休み取れる?」と”彼”に言われた。
「うん…でも、どうして東京?」その場所を選んだ意味がわからなくて問いかける私。
「美由が知りたいコト…全部知ってる友達夫婦が東京にいる。前から美由に会いたい!って言われてたしさ。」
「その事はもういいよ…。」
「だけど、美由は知らない事が不安なんだよ結局は。だったら俺から聞くよりも、近くで何もかも見てきたあの二人から聞いた方が、より正確な事が聞けると思うんだ。それで・・・俺は丸裸にされちゃうわけ(笑)」
「連れてってくれるなら、ついて行くけど…何も聞かなくてもいいよ。まだ怒ってるの?だからそんなコト言うの?」
「元々、俺は怒ってなんかないだろ?どうしたら、美由をこの間みたいな気持ちにさせなくていいのか迷ってはいるけどね。(笑)」
”彼”の言葉を聞けば聞くほどに、何も言えなくなってしまう…。
≪迷っている≫そんな気持ちにさせてしまったのだから、私がもっと前だけを見られるようにならなければ、今回ばかりは≪大丈夫だから≫と簡単に言ってはいけないという気持ちになっていた。
そして、二回目の記念日。場所は東京―
”彼”と私の関係のイニシアチブは完全に”彼”にある。
しかし、≪NO≫と言わせない代わりに、いつでも≪YES≫な気持ちにさせてくれる”術”を備えている”彼”の強引さは、依頼心が強い私にとって丁度いい居心地であり、その事を不満に思ったことは無かった。
それが…この旅行だけは些か”強引すぎない?”的な気持ちで、連れて来られた感が否めない私だった。
初日は”彼”が宣言していた通り≪全てを知る心友夫妻≫への紹介となる…。
大きな声では言えないけれど、いい年をして人見知りの激しい私であるが、夕食をご馳走になり…その後、じっくりとお酒を呑みながら話すようになる頃には、すっかり打解けられていた。
その時の赤面トーク
席を立った”彼”に「雅樹…何処行くの?」と私が慌てて聞いた。
”彼”は「トイレだよ(笑)」と普通に答える。
すると…その会話を聞いた友人二人は大爆笑×
ご主人の謙吾さん「家に居て行くところってトイレくらいでしょ?(笑)」
奥様の玲子さん「美由ちゃん、ついて行きたいなら一緒に行っていいわよ(笑)」
謙:「それにしても、”トイレだよ…”って、雅樹ってあんな丸い男だったっけ?」
玲:「別人になったのよ(笑)今日、会った時に思ったわ!顔が違うもの。」
まったくもぅ私は≪穴があったら入りたい≫気持ちで一杯になった。(恥)
その後―
男二人は音楽談議に花が咲き、オーディオセットのある部屋へ移動。その際に”彼”は玲子さんに言葉をかけた…。
「”この人”(私のコト)俺の事は何でも知らないと気が済まないらしいから(笑)聞きたがる事は何でも話してやってよ。」
「話しちゃイケナイ事は?(笑)」
「ナイ!過去丸裸でかまわない…。そうだよな?」
そしてまた、無言のまま赤面の私だった。 この女同士の会話は次の章で…。
翌日―
”彼”は精力的に、私を色々な場所へと案内してくれた…。
上京してから暮らした”ボロアパート”、貧乏暮らしを支えてくれた商店街、夢を追いかけていた仲間との思い出が詰ったライブハウス。
その途中で、この旅行で”彼”が目的としていた事がはっきりと私にも理解できた。
私の知らない”彼”の思い出の一片に、私を置いてくれようとしているのだ…と。
”彼”のこの行動と、前日に聞いた話がリンクして、今度こそ本当の意味で≪大丈夫!!≫な気持ちに自信が持てた。
それからというもの夜まで、その事をどんな言葉で、どうやって”彼”に伝えたらいいのか?ばかりが頭の中で堂々巡りする。
この夜は都心のホテルでの食事と宿泊が予約されていた―
それなのに私ときたら”彼”の気持ちに、より誠実に応えるための言葉が見つけられず、核心に触れる事無く”記念日”は終わってしまいそうになっていた…。 結局、すべての結論を出して、今回の事件の幕引きをしてくれたのは”彼”だった。
「もう少し飲まない?」このまま終わってしまうのはイヤだと思いラウンジバーへ行くことを提案したのが精一杯。
「ルームサービスでいい。部屋に戻ろう…。」そう言って”彼”は私の手を引く。
その時、初めての旅行で”彼”と結ばれた時の事を思い出す。
部屋に戻るエレベーターの中で”彼”が言った。
「思い出さない?エレベーター(笑)いっそココからやり直す?」
”彼”はもっと前の記憶を辿っていたのだ。そう、エレベーターでしたkissが私たちの始まり。
「ごめんね…絶対もう大丈夫だから。本当に…。」こんな事しか言えない私。
「まだだよ…。」そう言って笑った”彼”
部屋に戻り、ルームサービスのワインで再び乾杯した後―
「あの夜…俺を起こそうとした時の続き…しよっか?」
「うん…。」
「玲から全部聞いたんだろ?美由がどんなに悲しんでも過去は変えられない。でも、今日までの二年間の過去も、今も、それから将来の全部を美由と一緒に居る事しか考えてないから。それより重い?」
そう言って、1ヵ月ぶりに”彼”の腕の中に…”初めてのあの日”と変わらない気持ちで私の居場所に戻してくれた。
そして”まだだよ…”の言葉の意味を知る事となる。
「こうしないと、美由はアイツを越えられない気がするんだろ?(笑)」と言って”無防備”なままで私を 抱き、≪アイシテイル≫を教えてくれた。
私の動揺を治める為に、封印しておきたかった過去をさらけ出して、心ごと裸になってくれた。私の不安を取り去る為に、”裸”の身体で証をくれた。
身も心も― nudeになった”彼”がリスタートの合図をくれた記念日の夜。
「ね…雅樹、私ってやっぱり面倒な女?」
「覚悟の上だよ…いいんじゃない。(笑)」 参りましたm(__)m
こんばんは&久しぶり
そして明けましておめでとう!!
いや~ずっとPCのセキュリティが開けなくて・・・・
さっき”もしや・・・?”と思ってナンバーロックってのを押してみたら
開けてやっと来ることができたよ
こっちのブログにコメントくれてるみたいだね
今から見にいってきまーす!!
今年もよろしくね
by lovery-hyutan (2006-01-04 00:58)
ひゅ~ママ(*^。^*)
あけおめ~(^_-)-☆
長距離の帰省は成功したのかしら?
クリスマス以来なので心配してたよぅ(^^ゞ
今年もよろしくねん☆
しかも今月はひゅ~たん&美由のお誕生日の月だわぁ(*^。^*)
by mi-mi (2006-01-04 01:35)