”ごめんね”のタイミング [あの日から今日まで]
どれほど時間を重ねたら、どれだけ回数を繰り返したら”今だ”と分かるようになるのかな…。
ケンカの後の”ごめんね”のタイミング
もしも、それが時間や回数ではなくて、性格の問題であるならば、私の場合は永遠の課題であると思われる…。
性格も考え方も違う二人が、”好き”という理由だけで時間を共有するようになったのだから、当然のこと摩擦が起きる。それはもはや”必然”と言っても過言ではない…。”好き”という気持ちだけでは決着を見ない、そんな問題が起きた時にケンカは勃発する。ある意味、それが大切であったりする時だってあるのではないか?と感じている。
向き合っているからこその”摩擦”であり、お互いの主張や願いに歩み寄るための”関所”なのかな?とも思う。
総合的には”我慢するくらいなら、ケンカしてしまえ”と私は思っている(笑) でも、仲直りは早いほうがいい…その”ポイント”が難しいのだ。
”彼”と私の場合…。原因が何であっても、怒り出すのはまず私。
そして、”彼”はどんな時でも最初は至って冷静。≪それで…何?≫みたいな態度。
そこで、素直に自分の気持ちを吐露することが出来るのであれば問題はない…。そうは行かないのが私の悪い癖 どんどんエキサイトしてしまうから厄介だ。
まるで、相手に頭を掴まれているのに、届かないパンチをしようとグルグル腕を回している様なもので…。相手が勝負に出て来ないと知っても、手技がダメなら足まで使って、相手を勝負の舞台に引っ張り出す。
そんなこんなで、どんな原因で始まったケンカでも、最終的には私が敗者となり、謝らなければ終わらない…。 その確率は”十中八九”ではない”十中十”つまりは100%である
前述の、初めてのケンカの時も、まるでその典型…。
思いがけず、勢いあまって投げ捨ててしまった携帯電話…。
この電話が、今までどれだけ”彼”の言葉を私に届けてくれたか知れないのに、一時的な感情で”ポイ捨て”してしまった事は拾いあげた時に反省した。
”拾って来い”と激怒し、私を置いて車を発進させた”彼”も交差点を渡り終えた所でハザードを点滅させた…。
「乗ってもいいの?」
「拾って来いって言っただけだ。拾ってきたなら乗ればいいだろ…。」
今だからわかる、この時”ごめんなさい”を言えば許さない”彼”ではない。
でも、この時には”ソレ”が出来ないのである…
「そんな意地悪な言い方されたら乗れない…。その前に、私を置いて走り出すコトないじゃない!」と追い討ち的な発言で状況は悪化。
「じゃあ、見ず知らずの後続車の人に”今、彼女がケンカの末に捨てた携帯拾って来るので待って下さい”とでも説明するのか?」
「…。」 (そう正論ばかり突きつけられたら何も言えない)
「意地悪な言い方って…んじゃ何?携帯拾ってくれてありがとう。信号変わったから車だしてごめんね。さぁお乗り下さい!って言えってか?アホらしぃ…。」
「そんなコト誰も言ってないじゃない!そういう言い方が意地悪だって言ってるの!」
「あーだ、こーだ言ってないで乗れ!」
「あーだも、こーだも言ってません」 (自爆の屁理屈)
「美由さっさと乗れ乗らないなら、今度はホントに車止めないよ。」
ここまで、”彼”を本気で怒らせてしまってからでないと私は素直になれない
”お茶でもしながら、あと何を買うか決めよう”と言っていた十数分前に戻りたい気分で、慌てて助手席に滑り込む私…ナンテ情けない事
そのまま、黙って車を走らせる”彼”の横顔は明らかに”ごめんね”を待っている…さすがの私にも、これだけ拗れてしまえば分かる。
そして、車が止まった喫茶店の駐車場…。
「雅樹、コレ…携帯、壊れちゃってるけど…。」沈黙の末の言葉とは思えない程のお粗末な台詞だこと
「壊れちゃってる…じゃないだろ?美由が壊したんだから。他に言うコト無いわけ?」そう言って、車のキーと”壊した”携帯を、私の膝の上にポイッと投げて車を降りた…。そして「今の美由とは一緒にコーヒー飲みたい気分じゃない。ちゃんと話せる気持ちになれてから、中に入っておいで…。」と背中を向けたまま言葉を付け加えた。
今言わないと (すでに遅すぎではあるが…)
「雅樹、待って!ごめんね…ごめんなさい」車を降りて追いかけながら、初めて口に出した謝罪の言葉。
それを聞いた”彼”は足を止めて、後ろ向きのままポケットに入れていた左手を私の方に差し出す…。
それから、≪説明の出来ない事で怒ったりするな≫という感じの短いお説教の後、「こうすれば、余計な詮索しない?」と笑いながら、ネックレスにぶら下げていた”リング”を左手の薬指にはめた。
そして、私は二度目の”KO”をされてしまうのである
”彼”がはめたリングに刻印された言葉は、紛れもなく私自身が選んだ言葉。
”I believe you”
反省…後悔…反省… 完敗である…。 ”本当にごめんね”
この”初めてのケンカ”以降も、同様のジェラシーが発端となるケンカを数え切れないくらい繰り返してきた。
いつだったか”彼”に言われた…。
「”ごめんね”の前後には”もうしません”っていう言葉が隠れてるって知ってる?何回、同じ種類の”ごめんね”を言えば気が済むの?」と。
そんなコトは言われなくてもわかっている…イヤ、わかっていないかも。
でも、毎回”ごめんね、もうしないから”っていう気持ちになるのは本当だ。ただ…”その時”はという期間限定なのである。
そして、長い年月の流れの中で全てを悟ったのは”彼”で≪一生ものだな≫の境地に至る。
だから、せめて早く仲直りできるように”ごめんね”のタイミングがわかればいいのに…と痛切に感じる。
過去のケンカを振り返ればわかる”ポイント”が、何故?進行中のケンカの時には見えないのだろう…。
やはり、時間や回数ではなく、私の性格の問題か?
であれば、それもまた≪一生ものだな≫
コメントありがとうございました。
恋愛というのは詩的表現で、結婚は散文だというくだりがありますが
まさにそれでしょう。
愛し合って喧嘩して憎しみあって、結果愛し合う。
これはまさに詩です。若さゆえの勇み足。
僕にはあなたの状況がうらやましい。。
末永く仲良くしてください。
by jun0119 (2005-12-03 23:42)
こんばんは☆
”ごめんね”は”ありがとう”というよりなんて難しいんだろう
どっちも大切な言葉なのに言いづらいなんて困ったものだよ・・・
実は私もケンカの”ごめん”のタイミングがうまく取れないんだ
心では自分が悪いのはわかってるのに、口がそう動かないんだなぁ
そしてそんなときの男の人の優しさってなんて心に染みるんだろう
女同士ならこうはいかないんじゃないかと私は思う
ケンカの最中は針のムシロの気分だけど
仲直りのあとってなんて温かい気分になるのかね?
だからケンカして嫌な気分になっても一緒にいられるんだと私は思う
by lovery-hyutan (2005-12-05 01:53)
jun様
ご訪問&コメント ありがとう(*^^)v
また、しりとりエッセイを楽しみにしています(笑)
by mi-mi (2005-12-07 21:22)
ひゅ~ママ様
本当にそう思います(#^.^#)
”ごめんね”と言ってしまえた後は、どうしてもっと早く言えなかったのかなぁって思うのにね…。なかなか言えない(^^ゞ
私…学習能力が欠如してますね(笑)
by mi-mi (2005-12-07 21:25)