バレンタインデー ~不戦負け~ [あの日から今日まで]
1999年2月14日バレンタインデーところが!この年のバレンタインは日曜日…
私のみならず、学校やオフィスだけがチャンスの場所…という片想いの女性全部を敵に回すカレンダーである。
されど、世の”乙女”はそれで引くほどヤワではない!遅れてしまうのは問題だけれど、”前倒し”はOKらしい(笑)…という事で2月12日の金曜日を”その日”とする風潮で、まさに”決戦は金曜日”である。
その日のダイアリーを紐解いてみる…。
《1999.2.12.fri 日記より抜粋》
その日の私は朝から”チャンス”を逃さない様にと、準備万端に整え”その時”に備えていた…。クリスマスに渡しそびれたプレゼント(遣い回しではない)をバレンタインの贈り物と一緒に渡すつもりでいた。本当は私だってクリスマスに届けたい想いがあったコトを伝える為に…である。
朝一番の配達の時はギャラリ-(仕事の相棒である男の子)がいたため撃沈!
≪大丈夫、まだ時間はある≫と高をくくっていた…。
そして午後、入ってきたトラックの助手席を見て愕然とした≪シマッタ≫時すでに遅し…。そこには、配達の荷物でも出荷された荷物でもない、明らかに”彼の私物”と思われる色とりどりの山があったのだ。
≪一番じゃなきゃイヤだ≫という思いと≪その他大勢の1個はイヤだ≫という思いが交錯して出る幕を失う…というか自ら幕を引いた感じだ。
夕方になって業を煮やした”彼”が私一人になった隙に言った。
「チョコもらってないンですけど?」
「あっ!お腹すいて、さっき食べちゃった(笑)」
「俺の?食べたの?ドロボウ!!!」
「まだお腹にあるから、なんなら私ごともらう?(笑)」 (かなり勇気の発言)
「あ~残念…。たった今、受付終了した(笑)」 (”彼”が一枚上手だ…。)
…まぁこれが”不戦負け”の経緯である。
(あそこにあるチョコ全部と”私のチョコ”と交換ならいい…。)と言いたかったなぁ~と思いつつも、3月14日に何も期待しないで済むから(まっいっか!)と心の中で意味不明な言い訳したりしながら終わった。
それにしても 「…私ごともらう?」とは随分大胆なコトが言えたものだ。
思えば…幾度となく示された”彼”の気持ちに後押しされる形で、この頃から少しづつではあるが”勇気”が芽生えはじめていた。
その証拠として、寄り添っては離れる心と心に、私自身が”焦れ”を感じていたのである。
そして…一ヵ月後のホワイトデーの日。
(2月はうるう年を除いて28日小の月。よって3月14日も日曜日となり、またもや”決戦は金曜日”)
その日、とうとう”覚悟”を決めなければならない決定的なアクシデントが勃発することとなる…。
私も”彼”も典型的なA型人間!で”石橋を叩いてもなかなか渡らない”タイプ。
もしかしたら…≪いい加減にしろ!≫と恋愛の神様が私の背中を突いたのかもしれない。
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