予感…。 [あの日から今日まで]
劇的かつ感動のクリスマスが終わって、”彼”から受け取った、たくさんの”happy”で浮かれ気分も冷め遣らぬまま数日が過ぎた…。
その数日間、少しだけ”後悔の念”が時折、私の心の中を曇らせていた。
(あんなに”ウレシイ”をたくさんもらって…私はナニモシテイナイ…)
最初から渡せるはずがナイ!と諦めて、行き場を失くした”彼”へのプレゼント…。
買って準備しただけで満足していたような?いや違う…周囲の状況のせいにして、本当は”勇気”がなかっただけなのだ。
事実、”彼”は私に最高に素敵なクリスマスを運んでくれた…その”努力”を何故?私は怠ってしまったのだろう…と自分で自分を責めた。
そして、この日の午後…その”後悔の念”は更に深くなるのである。
「明日29日が年内の最終出荷でいい?」
「あっ!確認しておきます…。」 (内心、かなり慌てた私。)
土・日をはさんでいた事と、気持ちが浮ついていたせいで、年末の業務形態の事をすっかり忘れていた…。
≪発送なし=”彼”は来ない≫という事だ…もっと言えば、仕事初めまで”会えない”という事を意味している。
夢心地から、一気に現実に引き戻されてしまった。
(こうしちゃ居られない!確認しなきゃ!!!)
案の定、というか…”彼”の通告の通りで【年内必着分は本日まで・年始初荷分として明日の午前中】 となっていたのである。
(午前中で終わりかぁ…) 浮かれモードだった分だけ余計に落ち込んだ。”一喜一憂”とはまさにこの状態のことであろう…。
その淋しい現実を”彼”に伝えなければいけない事が、また更に淋しさを大きくした。
「やっぱり明日まで、しかも午前中で終わりです。」 (”しかも”と思わず本音がチラリ)
「了解!」 (”ダイスキ”と言ってくれたわりに、アッサリじゃない?)
「じゃあ、そういう予定でお願いします。」
どうしてなのかな?
眠っていると思っていたとはいえ、私は確実に聞いた…”ダイスキダヨ”と。
でも、そんな態度はチラリとも見せないで、単なる業務連絡として”了解”されたら、あれは空耳だったのかと思えてしまうじゃない…。
私が思わず言った”しかも…”の意味が”彼”には届かないのかな…。
私が”彼”を思う大好きと、”彼”が内緒でくれたダイスキには温度差があるのかな…。
こんな気持ちの時にかぎって、鳴らない携帯…。
それなら、電話すればいいじゃない!と思わないではないけれど、こんな時こそ”彼”からの電話が欲しいのだ。そうゆう”繋がっている”感が欲しいと思ってしまう…。そう、私は≪面倒くさい女≫なのだから。
そして、望むことを待つ時間は長いのに、来ないで欲しい時間はあっという間にやってくる…。
「今年はお世話になりました。来年もよろしくね!」
「はい。こちらこそ(笑) 仕事も今日まで?」
「うん。雅サンは?」
「俺は明日まで…。」
「じゃあ、年始まで会えないね…。」 (私なりに頑張った…つもり)
「そうだなぁーしかも5日まで(笑)」 (ん?気付いてた)
「了解!」 (どきっ!っとした)
”彼”がわざとこの言葉を遣ったことで、私の言葉尻に気付いていてくれたのだと知った。
その言葉の隅っこに隠れた、私の気持ちに”彼”が気付いてくれているかどうか?は定かではない。
でもこの時、何故だか”会えない淋しさ”を忘れた…。
というより、≪これで終わりじゃない≫そんな予感さえあった。
”電話する”とか”電話していい?”とかっていう会話があったわけではない。ただ何となく…このままでは終わらない気がした。
その”予感”を裏付けるものがあるとすれば、内緒で聞いた”ダイスキダヨ”の言葉だけ。もしかすると、”予感”ではなく”期待”なのかもしれない。
そして、”彼”と会えずに過ごした翌日の夜…。
予感が的中したのか? 期待が通じたのか?
”彼”に会えることになったのである…。
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